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鋼入りのダン!
ジャズに近いフュージョン的なロックにモダンなセンスをこれでかってぐらいに発揮してて、誰が言ったか知らんが”音の魔術師”なんて呼ばれ方もしたのが、このスティーリー・ダンというグループでございます。
という事で今回はそんなスティーリー・ダンの代表作である77年の6作目「AJA」を。

STEELY DAN / AJA
●スティーリー・ダン / 彩 (エイジャ)


鋼入りのダン!_b0054129_22401445.jpg
Tracks
1.Black Cow
2.Aja
3.Deacon Blues
4.Peg
5.Home At Last
6.I Got The News
7.Josie





もともとはバンドという形で71年にスタートしたスティーリー・ダンですけど、自分達の作った楽曲をより理想のものへと近づけようと、各パートに屈強なゲスト・プレイヤーを据えて曲を仕上げていくという、ドナルド・フェイゲンとウォルター・ベッカーの考えに他のメンバーが嫌気をさしたのかどうか分からんけど、とにかく75年あたりからは完全にこの二人のユニットという形になってしまいました。
まあ、他のメンバーからしたら、自分の仕事をその都度やってくるゲスト・プレイヤーに奪われるようなもんやから、やってられん気持ちになるのも当然かも?

とにかく、お顔からして完璧主義者という雰囲気がプンプンと漂っております、ドナルド・フェイゲンとウォルター・ベッカーによるスティーリー・ダンですが、そんな彼等を代表するというか傑作と言わてるのが、この「AJA」というアルバムです。
あと次のアルバムの「GAOCHO」も同じぐらいに凄いけども、とりあえず今回の本題は「AJA」なので、「GAOCHO」の事はまたの機会にでも…。

先ほどにも書いたようにドナルド・フェイゲンとウォルター・ベッカーという二人からなるスティーリー・ダンという名のユニットは、その都度ゲスト・プレイヤーを呼んでアルバムを作っていくスタイルを取っているんですけど、当然このアルバムにも凄いプレイヤーが集まってます。

そのラインナップだけでもこのアルバムの凄さが分かる感じですよ。

ラリー・カールトン、リー・リトナー、トム・スコット、スティーヴ・ガッド、それにウェザー・リポートのウェイン・ショーター等のジャズ・フュージョンを代表するメンツに、チャック・レイニーやジム・ケルトナー、それにバック・ヴォ-カルにはマイケル・マクドナルドやティモシー・B・シュミットなんかもいたり、これらの人以外にも多数のミュージシャンが参加していて、とにかく凄い事になっておりますよ。
それに当然、ドナルド・フェイゲンとウォルター・ベッカーという核の二人がいる訳で、そら凄いアルバムが出来るのも当然って感じがします。

オープニングからラストの曲まで全てが緻密に計算された極上のオシャレで小粋な、しっとりとしたロックがギッシリ詰まっております。
もちろんジャズ寄りには違いないので、あまり慣れてない人が聴くと大人しく感じて、何が良いのか分からんって事になるかも知れんけど、一つ一つの細部にまでこだわった音使いや、センスのある歌詞、それらにバッチリと合ったドナルド・フェイゲンのヴォーカルなんかが、とにかく完璧にまとまってますよ。
もう、全曲がお薦め!
それでもあえて1曲だけこれってものを選ぶとなると、やっぱり2曲目の「Aja」かな。
ウェイン・ショーターのテナー・サックスがめちゃめちゃカッコイイ。
もちろんシングルになった3,4,7曲目も良いし、個人的には「Home At Last」のラリー・カールトンのギターとウォルター・ベッカーのギターソロ、それにドナルド・フェイゲンのシンセとヴィクター・フェルドマンのピアノのそれぞれの絡みがかなり好き。
まあ、どの曲も最高なんですわ。
今年でちょうどアルバムが発売されてから30年経つんですけど、全然色褪せないですよ。

季節的には秋の夜長にちょっと濃い目の酒でも飲みながら聴くのが一番雰囲気が出て良い感じではあるけど、とにかく何回聴いても飽きないアルバムなのでお薦めです。
というか、何回も聴かないと良さが分からないかも。

と言う事で、聴く機会があれば最低10回は聴いてみましょう。
# by sy_rock1009 | 2007-01-21 22:40 | 洋楽アルバム・70's
ロック検定
映画検定の事をだいぶ前に書いた時に、「ロック検定もやって欲しいなー!」的な事を書いたけど、どうやらホンマにロック検定をやるみたいです。

MTVジャパンが6月10日に東京、大阪、名古屋、札幌、福岡の5都市で行うみたいですけど、これちょっとネタで受けてみようかなー?
受験の申し込みは3月上旬で検定の方は6月なんでまだ先の話しやけど、ちょびっと興味をそそられます。

ただ、3級が3,900円、2級が4,500円と、意外とボッタクリ気味な検定料が微妙な気はするけど、やっぱどんなもんかやってみたい感じです。
とりあえず3級だけでも受けてみよかな?

同じように興味のある人は受けてみてはどうでしょう?

■MTVロック検定
# by sy_rock1009 | 2007-01-17 23:07 | なんでも日記
ワン・ライヴ・バジャー
イエスのオリジナル・メンバーだったトニー・ケイがバンド脱退後の72年秋に結成したバンドが、この”アナグマ”という意味のバンド、バジャーでございます。
そのバジャーの73年のデビュー・アルバム「ONE LIVE BADGER」を、今回取り上げてみたりします。

BADGER / ONE LIVE BADGER
●バジャー / ワン・ライヴ・バジャー


ワン・ライヴ・バジャー_b0054129_14461585.jpg
Tracks
1.Wheel Of Fortune
2.Fountain
3.Wind Of Change
4.River
5.The Preacher
6.On The Way Home






まずアルバムを聴く前にロジャー・ディーンのジャケットが目を引くけども、個人的にロジャー・ディーンが手がけた中でもかなり上位にくる素晴らしいジャケットだと思ってます。
それにオリジナル盤は開くとアナグマが立ち上がる特殊ジャケットという、レコード・マニアなら大事にしまっておきたいと思わす、ちょっと凝った作りも良い感じ。
そう言えば珍しく水彩でササッと描いたようですが、だから何となく優しいタッチになってるのかも知れんけど、とにかく良い雰囲気のジャケットですねー。

でも中身の方は結構テンション高めで、ジャケットの印象とは全然違ったりします。

バジャーのメンバーはブライアン・パリッシュ(g)、デイヴ・フォスター(b)、ロイ・ダイク(ds)、それにもちろんトニー・ケイ(key)の4人組で、イエスのツアー・サポーティング・アクトとしてデビューしました。
まあ、いわゆる前座ですな。
で、その前座でのステージをイエスが持ち込んだいた機材を使ってライヴ録音したらどうかという提案を、イエスのヴォーカリスト、ジョン・アンダーソンから受けてアルバムを作ったようです。
だからジョン・アンダーソンもプロデュースに名前が入ってたりするんですけど、そのためバジャーのデビュー・アルバムはライヴ・アルバムという、ちょっと珍しいもんになっております。
テンションが高いのも当然って感じですね。

とりあえず1曲目からそのテンションの高い演奏が炸裂してて、一応、プログレ・バンドになってるんですけど、どっちかと言うとハード・ロックとも言える内容です。
しかもギターとキーボードのヘヴィーなソロや、ユニゾンを組んでのコンビネーションなど、いかにもキーボードを主体にしたブリティッシュ・ハード・ロックって感じですね。
ちょっとブルーズ色もあるし。
だから聴く時にはプログレを意識しなくても良いと思うかな。
3曲目の「Wind Of Change」は初期のイエスのようなキーボード・プレイで、それなりにプログレを感じたりも出来るし、最後の曲もかなりプログレっぽいけど、それ以上にブルーズっぽさが目立つので、ブルーズ色のあるハード・ロックと言えます。
その原因はイエス時代にはなかったトニーケイのプレイにもあるけども、パリッシュのギターがかなり高揚感のあるプレイで、そういったサウンドにしてる気がします。
ブルージーなギターは聴きものですよ。

とにかく70年前半のちょっと古臭いけどもカッコイイ、いかにもブリティッシュ・ロックって思わせるサウンドが好きな人なら、かなりハマる気がする。
ライヴ盤なんでとっつきにくいけど、ブリティッシュ好きには聴いてほしいアルバムです。

あと一応、「WHITE LADY」っていう2枚目のスタジオ・アルバムもあるけど、こっちはデビュー盤とは違い、おそろしく評判が悪いので、実は私も聴いた事がないんです。
パリッシュとフォスターが脱退した影響がモロに出てるらしいんだが、このデビュー時のメンバーでのオリジナル・スタジオ盤を聴いてみたかったですねー。

そこんところがちょっと残念…。
# by sy_rock1009 | 2007-01-13 14:56 | 洋楽アルバム・70's
俺はチェンジングマン!
今年一発目のアルバム紹介は何にしよかなーって事で、去年と同じく干支に絡んだジャケットのアルバムにしようと思ったわけですが、イノシシが出てるジャケットが思いつかんかったので、ここはやっぱりポール・ウェラーのボックスセットの流れそのままに、兄貴の最高傑作と言われてるソロ・アルバムをやっちゃいます。
という事で、ポール・ウェラーのソロ3作目となる95年の「STANLEY ROAD」です。

PAUL WELLER / STANLEY ROAD
●ポール・ウェラー / スタンリー・ロード


俺はチェンジングマン!_b0054129_20414694.jpg
Tracks
 1.The Changingman
 2.Porcelain Gods
 3.I Walk On Gilded Splinters
 4.You Do Something To Me
 5.Woodcutter's Son
 6.Time Passes
 7.Stanley Road
 8.Broken Stones
 9.Out Of The Sinking
10.Pink On White Walls
                      11.Whirlpool's End
                      12.Wings Of Speed


誰だって自分が大好きなアーティストやバンドに対しては猫まっしぐら的に正当な評価が出来ない事ってあるかも知れませんね。
私の場合もジョン・レノン、ビートルズ、ピンク・フロイド、レッド・ツェッペリン、ストーンズ、
イーグルスあたりはそれに当たる感じがするかな。
そして、このポール・ウェラーという人に対しても結構、猫まっしぐらになってしまいます。
やっぱカッコええもんなー!
見た目のカッコ良さは当然やけど、ちょっと突っ張った言動や態度もカッコイイ。
もちろん音楽の方もカッコ良くて、ジャム、スタイル・カウンシル、そしてソロと曲のスタイルはそれぞれ違ってても、どの時代もとにかくカッコイイ!

とまあ、私の中でポール・ウェラーという人は常に”カッコイイ兄貴”なわけですけど、そんな兄貴のソロ期のアルバムの中で、今でも最高傑作と言われたりするのが前置きが長くなってしまったけども、この「STANLEY ROAD」ってアルバムなのだ。
”スタンリー・ロード”ってのは兄貴が育った街の通りの名前で、子供の頃に遊んでいた場所のようですけど、原点回帰の意味もあってこのタイトルにしたんかなーと私は勝手に思ってます。
と言うのも最初のソロ・アルバムは結果的には失敗で、次のアルバムも少しはマシやったけどもやっぱりイマイチという評価やったので、純粋にロックが好きやった自分を思い出す意味と、一念込めたアルバムを作ってやろうという意気込みなんかがあって、このタイトルにしたんじゃないでしょうかね。
まあ、実際の理由とかはここでは置いといて、とにかく並々ならぬ気合を入れて作ったアルバムという事には違いないでしょう。

で、結果としてそんなポール・ウェラーの気合に満ちたこのアルバムは見事大成功となって、イギリスで10年ぶりの1位になっただけでなく、1年以上もチャートのトップ10以内に居座る驚異のロング・セールスを記録した物になっております。
とにかく凄いアルバムなのだ。
まず最初の「The Changingman」があらたな決意表明と言わんばかりに気合の入った曲で、兄貴のテーマ・ソングと言っても良い曲でしょう。
この曲を基本に全体的にソウルフルなロックがアルバムを占めてて、どっちかと言うとスタジオ・ライヴのようなノリの良さがアルバムを通して漂ってます。
だから聴き始めは意外と一辺倒な感じで単調に思うかも知れんけど、何回も聴いていくと、色んな味が楽しめるようになっていくので、これから聴こうって人は何度か続けて聴く事を薦めてみたりします。
それにヘヴィーなロックだけでなく「You Do Something To Me」での哀愁あるスロー・ナンバーが、かなり絶妙にアルバムに溶け込んでるのもポイントが高い。
ラストの情感のあるヴォーカルで締める「Wings Of Speed」なんかも、綺麗なスロー・ナンバーでかなり良いんです。
これらのスローな曲があるから余計にそれ以外のロック・ナンバーが生きてくる感じ。
骨太で熱い中にも肩の力が抜けたラフさがあるってところかな。
とにかく聴けば聴くほど、このアルバムの良さが分かると思います。
ソロ時代のポール・ウェラーを聴くなら迷う事なく、私はこのアルバムを薦めますね。
次の「HEAVY SOUL」も良いんですけど、ちょっとこっちはより重さが目立つので、やっぱりまずは「STANLEY ROAD」からでしょう。

って事で、機会があれば聴いてみてはどうかと。
# by sy_rock1009 | 2007-01-07 22:11 | 洋楽アルバム・90's
初めての福袋
今日、CDを買いに行ったついでに、「musiculture ミュージカルチャー」に行ってきました。

別に何か欲しいと思って行ったわけじゃなくブラッと寄っただけやけども、やっぱ私にはこういう所は色々と目に付いたりなんかして、Tシャツとかもアホほど持ってるクセに、欲しくなってしまうんですよねー。

で、そんな感じで色々と目に付きつつ店内をブラブラしてたら福袋があったのだ。
今までに福袋ってものは買った事がないんですけど、いつもTシャツとかお決まりの物しか買ってないので、何となく一つ買ってみるのもええかなーと思ったわけです。
値段も3000円やし、大した物が入ってないと思ったけど、まあ、ネタとして”60's、70'sロックセレクト福袋”を一つ手に取りました。

そしたら良く見たらそばにアヴリルだけの福袋もあったことに気が付いて、ネタとしてはこっちの方が良い気がしたので、結局”アヴリル・ラヴィーン福袋”も買ってしまいました。

いくらネタとはいえ、まだまだアヴリルの事が好きなんやなーと、思わず自分自身に呆れながら、福袋を2つ購入。

で、家に帰って早速アヴリルの福袋を開けてみたら、こんな感じでした。
初めての福袋_b0054129_23205288.jpg
Tシャツ2枚とCD収納ケース、それにステッカーとリストバンド、かなりちゃっちいギター型キーホルダーの6点でした。
うん、予想通り大した物は入ってないね。
ちなみにもう一つの方もやっぱり大した事はなかった。
まあ、3000円やし、こんなもんか。

あー、でもこれやったら素直に最初に目に付いたZEPとジミヘンとドアーズのTシャツ3枚買ってたらよかったかな?

まあ、ネタやからええけど。
# by sy_rock1009 | 2007-01-03 23:32 | なんでも日記