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初期のエアロスミスの象徴
昨日、久しぶりにエアロスミスを聴いておりました。
特に70年代のエアロを中心に聴いてたので、その時代のものでも書こうと思います。
という事で今回はエアロスミスの4枚目のアルバム「ROCKS」(76年)という、王道中の王道アルバムを紹介です。

●AEROSMITH / ROCKS
●エアロスミス / ロックス


初期のエアロスミスの象徴_b0054129_23225559.jpg
Tracks
1.Back In The Saddle
2.Last Child
3.Rats In The Cellar
4.Combination
5.Sick As A Dog
6.Nobody's Fault
7.Get The Lead Out
8.Lick And A Promise
9.Home Tonight



ギターのジョー・ペリーとベースのトム・ハミルトンはエアロを結成する前から同じバンドで活動していて、そこに別のバンドで当時はヴォーカル兼ドラマーとして活動していたスティーヴン・タイラーに2人が目を付けバンドに迎え入れたのが、結果的にはそれがエアロスミスに発展していったというデビューまでの流れであります。
ごっつい簡単な説明ではありますけどね。

んで、サウンド的な方はジョーとトムのバンド時代からエアロとしてデビューしてしばらくは、相当なブリティッシュ・ロックの影響が見える感じの音使いになってるかな。
まあジョー・ペリーはヤードバーズが大好きで特にジェフ・ベック好きとして有名やし、トム・ハミルトンは異常なまでのストーンズ狂なので、そうなるのは当たり前なのかもね。
だからと言って完全なマネだけで終わってないというものを見せてたので、まだまだ青い初期のエアロの中でも、そういう所はちょっと将来に向けての光る部分なのかなーと思ったりもします。
個人的には初期のその青さも好きでしたけどね。

ですが、そんなブリティッシュ・ロックの影響から初めて一歩、それも大きな一歩を踏み出して、新しいエアロスミス独自ののサウンドを見せる時がついにやってきました。
それがもちろん今回の本題アルバム「ROCKS」なのですよ。

とりあえず過去3枚にはないヘヴィーなサウンドがアルバム全体に流れてます。
しかもラフでちょっとラウドな感じでのヘヴィーなサウンドだったりします。
そこらへんはあえて倉庫を使ってレコーディングをしたからなのかも知れないですけど、ガレージ的でスタジオ・ライヴ盤のようなノリがこのアルバムにはあったりしますね。
そういう意味では今のラウド系ロックの原点のようなアルバムでもありますよ。

まず、いきなりオープニングの「Back In The Saddle」がカッコイイ。
重苦しいイントロからスティーヴン・タイラーのシャウト。
それに6弦ベースが効果的に響いてたり、ズンズンと迫ってくるようなドラムなんかも良いし、これぞエアロという完璧なオープニング・ナンバーになってますね。
続く「Last Child」も大きなヒネリはないけども、かなり聴き応えのあるカッコイイ曲で、非常に良い。
3曲目はテンポが上がってヘヴィーさはないけども、その分ノリが良いものになってます。
こういう常にどんよりしてるわけじゃなく、ちょっとノリの良い軽快なロックを挟んでみるあたりが、なんとなくライヴっぽい雰囲気がして個人的には良い感じ。

そんな感じに全体的にヘヴィーなんですけけど、ヘヴィーさばっかりが目立つってものになってないバランスがこのアルバムにはあるような気がします。

「PERMANENT VACATION」以降のエアロしか知らんという人で、70年代のも聴いてみようかなと思う人はとりあえずこのアルバムなんかお薦めでありますよ。

ちなみに私がこのアルバムで一番好きな曲は「Nobody's Fault」です。
スティーヴン・タイラーのヴォーカルが凄くカッコイイ。
もちろん曲もカッコイイし、言う事ない。
by sy_rock1009 | 2007-09-10 23:34 | 洋楽アルバム・70's
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