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ポーキュパイン・ツリーというプログレッシヴ・ヘヴィ・ロック・バンドをご存知でしょうか?
イギリスで91年にデビューして既にアルバムもライヴ盤なんかを含めて13枚も出してるというベテラン・バンドなんですけど、なぜか日本でのデビューは去年に出たその13作目にあたる「DEADWING」というアルバムでようやくって感じになってます。 何でかは分からんけど…。 まあ、最近はさすがにちょっとは名前も知られるようになってきたとは思うけど、とにかくそのポーキュパイン・ツリーが4月25日に新作を発表したので、早速ここで紹介します。 って事で「FEAR OF A BLANK PLANET」というアルバムです。 ●PORCUPINE TREE / FEAR OF A BLANK PLANET ●ポーキュパイン・ツリー / フィアー・オブ・ア・ブランク・プラネット 2.My Ashes 3.Anesthetize 4.Sentimental 5.Way Out Of Here 6.Sleep Together ロバート・フリップもお気に入りって事もあってキング・クリムゾンを引き合いに出されたり、あるいは叙情的な部分がピンク・フロイドに例えられたり、はたまたアメリカのプログレッシヴ・メタルの王者、ドリーム・シアターと比べれられたりする事もあるポーキュパイン・ツリーですけど、そんなん比べたところでなんの意味もないってのが本当のところでしょうか。 確かに~っぽいところがあったとしても(実際にあるけど)、結局はポーキュパイン・ツリーはポーキュパイン・ツリーなのですよね。 つまりポーキュパイン・ツリーには独自のカッコ良さがあると言いたいのです。 そのカッコ良さは正直、ヤバイものがありますよ。 という事でスティーヴン・ウィルソン(vo,g)を中心に、元ジャパンのリチャード・バルビエリ(key)、それにコリン・エドウィン(b)、ギャヴィン・ハリソン(ds)という4人組となってるポーキュパイン・ツリーですけど、ヘヴィな部分と叙情的な部分が絶妙に絡んだサウンドを見せております。 まあ、元々ヘヴィなサウンド一辺倒じゃなく、アコースティックを使って叙情的なものも見せるバンドではあったけど、今回のアルバムでは特に叙情的な部分が際立った感じで、ヘヴィな曲は実質オープニングの「Fear Of A Blank Planet」ぐらいです。 前回のアルバム「DEADWING」の帯に”知的にして大胆、繊細にして破壊的。”と書かれてたけど、まさにその言葉通りのサウンドが今回のアルバムでも表現されてる感じですね。 で、そのアルバムなんですけど、良いねー。 良いよー。 彼等のアルバム全部を聴いてきたわけじゃないけど、この詞を含めた独特な世界観がいかにもプログレッシヴって感じで物凄く私のツボなんですよね。 スティーヴン・ウィルソンのヴォーカルは音域も広くなく、そんなに上手い方ではないけども、2度、3度聴いていくと、これが不思議とサウンドに溶け込んでいったりする。 曲の方は「Anesthetize」の約18分を筆頭に、1,5,6の3曲が7分台に、2,4が5分台とどれも長めですけど、曲が良いので一気に聴けますね。 静かな中にも時折見せるヘヴィなギターや、叩きまくりのドラムが良いアクセントになってます。 そんな中でもやっぱり「Anesthetize」が一番の目玉ですよ。 初めてポーキュパイン・ツリーを聴くという人も、この1曲だけを聴くだけで、演奏のレベルの高さや曲そのもののレベルの高さが分かる、そんな曲だと思います。 11分を過ぎたあたりからの突然のドラミングの嵐がかなりカッコイイ。 とりあえず機会があれば聴いて見ましょう。 プログレ・ファン、メタル・ファン、両方にお薦めです。 参考までにオープニングの激烈にカッコイイ「Fear Of A Blank Planet」を貼っておきますけど、ちょっと短縮されてるバージョンなんで、こういう音楽なんかーって程度に聴いて下さい。 アルバムの方がはるかにカッコイイので。 って事で「Fear Of A Blank Planet」です。
by sy_rock1009
| 2007-04-29 22:34
| 洋楽アルバム・00's
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