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アンディ・ラティマーを中心とした叙情派プログレッシヴ・ロック・バンドの代表格としてロック・ファンに知られているのが、キャメルというバンドでしょうね。
ってな事で、今回はそのキャメルが3枚目として75年に発表した、彼らの最高傑作と言われている「THE SNOW GOOSE」なんかどうでしょう。 ●CAMEL / THE SNOW GOOSE ●キャメル / スノー・グース(白雁) 2.Rhayader 3.Rhayader Goes to Town 4.Sanctuary 5.Fritha 6.The Snow Goose 7.Friendship 8.Migration 9.Rhayader Alone 10.Flight of The Snow Goose 11.Preparation 12.Dunkirk 13.Epitaph 14.Fritha Alone 15.La Princesse Perdue 16.The Great Marsh 最初にアンディ・ラティマーを中心にと言ったものの、初期キャメルの方向性を持ち込んだのはキーボーディストのピーター・バーデンスだったように思う。 それがやがてアンディ・ラティマーに主導権が移ったというのが本当のところでしょう。 まあ、ともかくメンバーはアンディ・ラティマー(g,flt)、ピーター・バーデンス(key)、ダグ・ファーガソン(b,vo)、アンディ・ワード(ds,perc)という4人からなるキャメル。 4枚目のアルバム「MOONMADNESS」まではこのオリジナル・メンバーでキャリアを重ねるが、それ以降はメンバーの入れ代わりは結構激しい。 凄まじく簡単にバイオグラフィーを書くとこんな感じかな。 で、早くもアルバムの方に話を移すが、この「THE SNOW GOOSE」というアルバムは、キャメルの代表作であり、間違いなくプログレッシヴ・ロックを代表する一枚でもある。 個人的には2枚目である前作の「MIRAGE」(74年)もかなり好きなんで、そっちでも よかったけど、やっぱり一般的にキャメルの代表作と言われてるこっちを取り上げました。 このアルバムは映画「ポセイドン・アドベンチャー」の原作者として有名な小説家ポール・ギャリコの短編小説「白雁」をベースにしたという壮大なコンセプト・アルバムだ。 「The Great Marsh」に始まり「The Great Marsh」で終わる全16曲という内容は、なんと全曲インストゥルメンタルという意欲作でもある。 まあ、一部でスキャットはあるものの、このアルバムはインストゥルメンタルであります。 そんなとっつきにくい要素を高い演奏力と見事な流れによる構成力とで、トータルで40分を超える中身を一気に聴かせる力を持ってるんですよね。 オーケストラを前面に押し出したドラマティックで叙情的なサウンドは聴き心地良し。 特にアンディ・ラティマーって人はギタリストでありながらフルートも達者なんですけど、そのフルートが主旋律を奏でる哀愁味ある音は、かなりの聴きどころ。 「Rhayader」から「Rhayader Goes to Town」という流れは、まさにそんな感じがしますね。 よくこのアルバムは架空のサウンドトラックってな例えをされるけど、聴いててホンマにそう思う。 サウンドトラックを聴く時って、やっぱり映画のシーンとか思い出しながら聴くと思うんやけど、このアルバムも小説「白雁」を思いながら聴くと、アルバムの良さがさらにアップします。 なのでこれを聴く前に、まずは小説を読んでおきましょう。 と、言いながら私は読んだ事ないけど…。 まあ、結局はそんな事、関係なしに良いもんは良いって事なのだ。
by sy_rock1009
| 2006-03-07 20:57
| 洋楽アルバム・70's
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