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●バーナード・バトラー(Bernard Butler)
●1970年5月1日生まれ イギリス出身 90年代のUKロックを代表するギタリスト、バーナード・バトラーは1970年5月1日、イギリスはノース・ロンドンのスタンフォード・ヒルにて誕生。 6歳からヴァイオリン、12歳からピアノのレッスンを受けるなど、当初はクラシックを教わっていたのだが、13歳頃からジョニー・マーやピート・タウンゼント、ジョイ・ディヴィジョン時代のバーナード・サムナーに憧れギターを手に取る。 大学在籍中の89年にスウェードを結成し、92年にシングル「The Drowners」でデビュー。 そして、93年に発表したデビュー・アルバム「SUEDE」は、ヴォーカルのブレット・アンダーソンの妖しい魅力と、バーナードのエモーショナルなギター、それに二人のソングライティングが評判となり、いきなり全英1位を獲得するなど、スウェードはたちまちトップ・バンドに踊り出る。 しかし2枚目のアルバム「DOG MAN STAR」のレコーディング途中にブレットとの確執などがありスウェードを電撃脱退。 以後、黒人R&Bシンガー、デヴィッド・マッカルモントとマッカルモント&バトラー名義でアルバムを出したり、ザ・ヴァーヴに加入するも10日間も持たず脱退と、いずれも長続きしない活動が続く。 おかげで”わがまま男”のレッテルを貼られたりもしたが、それでも活動はコンスタントに続け、98年にはソロでデビュー、そして現在では強烈なまでに確執があったブレット・アンダーソンと再び奇跡的にコンビを組んで、ザ・ティアーズとして活動中なのだ。 スウェードのデビューってのはホンマに衝撃やった。 ブレット・アンダーソンのナルシストっぷり、同性愛をテーマにした曲、70年代のグラム・ロックをより現代風に昇華させたサウンドなど、とにかく衝撃でしたね。 でも、もう1つ忘れてならないのがバーナード・バトラー、つまりバーニーのギターです。 弾き鳴らす独特の質感というかメタリック感はブライアン・メイと同等とも言える程に、一聴しただけでバーニーのものとすぐに分かるもので、とにかく私は大好きだ。 そこはかとなく響いているようで、実にエモーショナルなギター、それにリフが最高で、彼の憧れとするジョニー・マーのギターの流れを行くようでもあります。 「SUEDE」の2曲目に収録されている「Animal Nitrate」でのギターなんかはまさにそれで、実に艶やかでカッコ良いリフをぶちかましてますよ。 やっぱり90年代を代表するギタリストと言える。 そんなバーニーのメイン・ギターはギブソンES-355で、VOX AC-30で出すフィードバックは彼の代名詞であり、自身もかなり気に入ってるようだ。 あと「The Drowners」でよく見せていた半音や全音チョーキングの使い方も上手い。 それとスウェード時代、ブレットに”歌えないシンガー”とおちょくられていたバーニーだったが、ソロに転向した時には見事なヴォーカルを披露し、きっちり”歌えるシンガー”でもある事をアピールした。 というか私はヴォーカリストのバーニーも好きで、ソロ1作目の「PEOPLE MOVE ON」に収録されていてシングル・カットもされた「Not Alone」なんかは、いまだに良く聴いてる曲で最高です。 間奏のギター・ソロなんかはチビりきってまうぐらいカッコ良いし。 とにかくカッコ良いギタリストなのだ。 ちょっとこだわりが強すぎて、完璧主義なところがあるけど。 何しろ曲作りの際にはギター以外のブラスやストリングスといったパートまで作ってしまう人やからね。 そんなこだわりが強すぎるあまり、どんなバンドも短命に終わってしまい”わがまま”やら”エゴの塊”やら言われてしまうんですが、本当は純粋で素直なバーニー。 つまりは自分に正直なんだろうが、そんな頑固なまで自分に正直すぎるところがバーニーの良くも悪くもある点なんでしょうね。 でも、そこらも含めて私はバーニーが好きなんですよ。 猫まっしぐら的に好きなギタリストの1人ですね。
by sy_rock1009
| 2006-02-05 20:47
| ギタリスト列伝
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