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ニルヴァーナ、パール・ジャム、アリス・イン・チェインズ、そしてサウンドガーデンという4つのグランジ・バンドをひっくるめて”グランジ四天王”と呼ぶ事がある。
いずれもアメリカはシアトル出身な事から”シアトル・グランジ四天王”とも言ったりするんだが、どっちにしても”プレグレ四天王”と肩を並べるぐらいダサい呼び方だ。 今回はその4つのバンドの中で最も早い84年に結成し、グランジの元祖的な存在でもあるサウンドガーデンが、94年に発表した「SUPERUNKNOWN」でございます。 ●SOUNDGARDEN / SUPERUNKNOWN ●サウンドガーデン / スーパーアンノウン 2.My Wave 3.Fell on Black Days 4.Mailman 5.Superunknown 6.Head Down 7.Black Hole Sun 8.Spoonman 9.Limo Wreck 10.Day I Tried to Live 11.Kickstand 12.Fresh Tendrils 13.4th of July 14.Half 15.Like Suicide グランジの元祖的なわりに、日本ではビックリするぐらい評価の低いサウンドガーデン。 なんでやろう? パール・ジャムなんてCD発売とライヴ活動だけで、プロモ活動とか一切しないが、それでも結構な人気のあるバンドやのに、何でサウンドガーデンはここまで過小評価なんかちょっと不思議な感じ。 スッゲー、ええバンドやったのに。 メンバーはクリス・コーネル(vo,g)、キム・セイル(g)、ベン・シェパード(b)、そして マット・キャメロン(dr)という4人組のサウンドガーデン。 結成当初はトリオ・バンドで、その時のクリスはドラマーも兼ねていたようだが、何度かメンバー交代を重ねて、このラインナップに落ち着く。 サウンドの核はキムのファズを効かせたギターで、また彼の追及する”ミドル・スローなテンポでどれだけヘヴィ・サウンドが表現できるか”というものが、サウンドガーデンの音作りのテーマになっている。 だから、いずれのアルバムも基本は重厚でヘヴィなものになってます。 もちろん、この「SUPERUNKNOWN」というアルバムも。 あとクリスのじっくり歌い上げるヴォーカルも、重厚でヘヴィなサウンドにとても良く合っているし、サミー・ヘイガーの域にまでは行かないまでも、それに近いシャウトもカッコ良い。 ようするに歌が上手いんです。 やっぱりこの声もサウンドガーデンにはなくてはならないものだ。 まあ、たまにライヴでは「どないしたん、その声?」っていうぐらいに調子っぱずれで グダグダな時もあるけどね…。 去年のライヴ8の時が、まさにそれでした。 サウンドガーデン自体はとっくに解散してるので、現在のレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの元メンバーらと結成したバンド、オーディオスレイヴでの参加だったんだが、あんまり声が出てませんでしたな。 せっかくサウンドガーデンの一世一代とも言える名曲「Black Hole Sun」を歌ってくれて嬉しかったのに、結構グダグダでショボーンでした…。 まあ、とにかく重厚でヘヴィ、そして基本は歌の上手いクリスを中心としたサウンドガーデンですが、そんな彼らの最高傑作がこの「SUPERUNKNOWN」というアルバムですよ。 前作「BADMOTORFINGER」もグラミー賞にノミネートされる程、非常に良いアルバムだったが、本作は前作以上の完成度で、やっぱりこれがサウンドガーデンの最高傑作と言えるもんでしょうね。 ホント、どれも捨て曲がない完成度です。 ZEPの影響などもあって、細かいリフを中心にしたものが多く、同じフレーズを繰り返した曲がほとんどなんだが、曲によってチューニングを変えたり、楽器を多彩に使用するなど、なかなか飽きさせない工夫がある。 オープニングの「Let Me Drown」からサウンドガーデンの重厚なヘヴィ・サウンドが炸裂し、3曲目の「Fell on Black Days」では、そのヘヴィ・サウンドがさらに進化したようなもので、結構私のお気に入りナンバーです。 あと「Spoonman」はヘヴィなだけでなく、ちょっとファンキーな感じのファンに人気のある曲で、当然のように私も大好きなのだ。 あと、やっぱり忘れてならないのが「Black Hole Sun」ですね。 文句なしの名曲と言って良いでしょう。 このビデオはグラミー賞も獲得したんですけど、このアルバムのベスト・トラックであると同時に、サウンドガーデンのベスト・ソングと言っても良いぐらいです。 なかなか説得力のある力強い曲で、なぜか何回も聴きたくなってしまうのだ。 まあ、他の曲もそういった魅力があるので、ホンマ、サウンドガーデンは良いバンドやったなーと、つくづく思ってしまう。 あのカート・コバーンもサウンドガーデンの凄さには勝てない的なコメントもしていたので、いかに良いバンドだったか分かるでしょう。 好きになるかどうは別として、とりあえず聴いて欲しいバンドでありますね。 ちなみに日本盤には「She Likes Surprises」というボーナス・トラックがありますが、その日本盤はひょっとしたら今では廃盤やったかも??
by sy_rock1009
| 2006-01-30 21:28
| 洋楽アルバム・90's
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