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フラッシュ「FLASH」
音楽的な意見の違いからイエスを脱退したギタリストのピーター・バンクスが、ソロを1枚発表した後、新たにバンドを結成しました。
それがこのフラッシュというバンドでございます。
って事で今回はフラッシュが72年に発表したデビュー・アルバム「FLASH」なのだ。

●FLASH / FLASH
●フラッシュ / フラッシュ


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Tracks
1.Small Beginnings
2.Morning Haze
3.Children Of The Universe
4.Dreams Of Heaven
5.The Time It Takes







最初の書き出しのまま話をさっさと進めてしまうと、間違いなくピーター・バンクス自らがリーダーとなってこのフラッシュを結成したように思われるのでちょっと言い直しますが、実はピーター・バンクスはスカウトされてバンドに加入した身であったりします。

どうしても元イエスという肩書きがあるのでピーター・バンクスの名前がまず出てしまいますが、実際には…

「ヤッベ!バンド作りたいのにギタリストいねーよ!ヤッベ!」
「じゃあ、ピーター・バンクスあたりでも入れる?」

「ああ、それ良いかも?元イエスの肩書きがありゃ、新バンドの良い宣伝になりそうだしな!」

「よし、そうと決まれば早速呼んでこようゼ!!」

ってな感じのやり取りがあったかどうかまでは分からんが、とにかくピーター・バンクスは最後に加入した次第であります。

ではそのピーター・バンクスを呼び寄せたメンバーはというとレイ・ベネット(b)、コリン・カーター(vo)、マイク・ハウ(ds)という3人で、どうやらレイ・ベネットが中心となってバンド結成に向かっていったようです。
なのでレイ・ベネットがリーダーと言えるかも知れませんね。
まあ、とにかくそんな流れでピーター・バンクスも加入し、フラッシュというバンドはスタートしていく訳ですよ。

ちなみにギタリストをスカウトする際の候補の一人としてクラプトンの名前もあったらしいが、それは幾らなんでも無茶やろ?

まあ、とにかくそんな感じでスタートしたフラッシュのデビュー盤がこの「FLASH」である。
ジャケットはヒプノシスらしさ全開とも言える有名な物なので見たことある人も多いと思うけど、バンド名の”FLASH”には”チラリと見せる”という意味もあるようなので、意外とそのまんまなジャケットだったりしますな。
続く2ndも女性の胸を髪で隠すという同じような路線で有名なジャケットですね。

ではアルバムの中身の方はと言うと、ゲストとしてこちらもイエスを追い出されたトニー・ケイがこのデビュー盤のみに参加している。
なのでサウンド的には初期イエスの延長線上と言えなくもない。
しかし、ギターを中心としたハード・ロックっぽいプログレは、イエスとはちょっと違うんだぞという所を見せているのがこのバンドの特徴かな。
ただ聴く方からすると演奏技術ではどうしてもイエスには劣るし、構成も粗いしで、イエスの劣化バージョンという印象が強く残ってしまうのはちょっと悲しい感じかな。
それでも1,3,4と10分前後の長尺曲3つを中心に、全体的には突っ走りながらも、そこらで見せる緊張と緩和というものがなかなかに面白いですよ。

確かにピーター・バンクスとトニー・ケイを、イエスの後任で入ったスティーヴ・ハウとリック・ウェイクマンと比べたらどうしても見劣りがするけど、それでも逆に未消化なところが魅力になっていると言えなくもないんですよね。

なので個人的には結構好きなアルバムだったりします。
特にお薦めしたいと強くは言えないが、プログレ好きなら一度は聴いてみても良いアルバムだと思いますよ。

という事で「Small Beginnings」でも貼っておきます。

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by sy_rock1009 | 2010-03-27 22:53 | 洋楽アルバム・70's
グランジ全盛の流れに逆らったメロディアス・ハード
オリンピックもとっくに終わってるので今さら何の関係もないけども、まあ、とりあえずカナダで開催してたって事で、今回はカナダのバンドのアルバムでも。
という事で、久しぶりのアルバム紹介はカナダのメロディアス系ハード・ロック・バンドであります、ハーレム・スキャーレムの93年の2nd「MOOD SWINGS」です。

●HAREM SCAREM / MOOD SWINGS
●ハーレム・スキャーレム / ムード・スウィングス


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Tracks
 1.Saviors Never Cry
 2.No Justice
 3.Stranger Than Love
 4.Change Comes Around
 5.Jealousy
 6.Sentimental BlVD.
 7.Mandy
 8.Empty Promises
 9.If There Was A Time
10.Just Like I Planned
                      11.Had Enough


ハーレム・スキャーレムはハリー・ヘス(vo)、ダレン・スミス(dr,vo)、マイク・ジオネット(b,Vo)、ピート・レスペランス(g,Vo)という4人組のバンドでございます。
結成は88年で、デビュー・アルバムを発表したのが91年。
そのデビュー盤はキャッチーで非常にわかりやすい、そして何よりもメンバーのテクニックの凄さもあって、本国カナダでもなかなかの評判だったんですよね。

しかし、91年というとあのニルヴァーナが「NEVERMIND」を発表した年。

いくらハーレム・スキャーレムが楽曲・演奏・コーラスを含めたヴォーカル面と秀でたものを持ってても、グランジを含めたオルタナティヴ全盛に入って行こうかという時代では、はっきり言って時代に逆らいまくってると言わざるを得ない。
そう、この時代にとっては全くもって古臭いハード・ロックだったんです。

で、よりそういった時代の流れが強くなっていった93年に今回の本題であります、彼らの2枚目のアルバム「MOOD SWINGS」が発表されました。
また、よりによってニルヴァーナが「IN UTERO」を発表した年でもあるけど、しかし、このアルバムこそハーレム・スキャーレムの代表作であり、死に絶えたこの時代のメロディアス系ハード・ロックが生き残る希望の光とも言えるアルバムだと私は思ってます。

まあ、ちょっと大げさではあるけど、それでもやっぱりこのアルバムの完成度はタダもんじゃないと思いますよ。
キャッチーでわかりやすい楽曲の路線はそのままに、さらに今回はヘヴィーな要素も目立ち、曲によっていろんな表情が見えるようなアルバムになってますよ。
もちろん分厚いコーラスも相変わらずだし、曲によっての緩急も非常にメリハリの効いたものになっているので、最初から最後まで一切の無駄がないアルバムになってる。
まさに捨て曲なし。
「Saviors Never Cry」から「No Justice」というオープニングの流れだけでも、このアルバムが全体を通して”聴けるアルバム”だという事が分かりますよ。

なので機会があったら是非とも聴いてみて欲しいですな。

ちなみに日本ではこのアルバムがデビュー・アルバムだったんですけど、日本ではこれで一気に人気バンドになり、MR. BIGほどまでとは行かないまでも、それに近いぐらいの地位にまで行ったように思う。
というか、これ以降は本国カナダを含めたどの海外の国よりも日本の人気が上回ってるんですけどね。

しかし、そんな人気もバンド名をラバーに変更したり、かと思えばまたハーレム・スキャーレムに戻したり、さらにサウンドもメロディアス・ハードとは言えない軽いものになったりで、人気が下降していったのはチト悲しい感じではある。

でも良いバンドであるのは間違いないと思うよ。

って事で、一応動画でもペタッと貼っておきます。
「Saviors Never Cry」「No Justice」


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by sy_rock1009 | 2010-03-09 23:56 | 洋楽アルバム・90's