<   2005年 08月 ( 15 )   > この月の画像一覧
ファンク・メタル!
●ヌーノ・ベッテンコート(Nuno Bettencourt)
●1966年9月20日生まれ ポルトガル出身


b0054129_2218044.jpg1966年9月20日、ポルトガルのアゾレス諸島という、それってどこやねん?というような場所で
10人兄弟の末っ子として生まれる。
4歳の時に家族とともにボストン近郊のハドソンへ移住し、ハイスクール時代からバンド・キャリアをスタート。
89年にヴォーカルのゲイリー・シェローンと結成したバンド、エクストリームでデビューを果たす。
デビュー・アルバム「EXTREME」でのヌーノの
ファンキーで新鮮なギター・スタイルは、その後に”ファンク・メタル”とも呼ばれるエクストリームだが、次のアルバム「PORNOGRAFFITTI」では”ファンク・メタル”という要素だけでなく、すべてに成長したバンドになる。
中でも全米1位に輝いたアコースティック・バラードの傑作「More Than Words」で、ハードなだけではない事を示し、一気にブレイクするのだ。
そういう私も「More Than Words」でエクストリームに入った一人である。

ヌーノのギターというと、とにかくセンスが良い。
もちろんテクニックも凄く、タッピング、ストリング・ピッキング、スウィープ・ピッキングといったロック・ギター最高峰のテクニックも持ち合わせている。
しかしヌーノの特筆すべきところは、それらのテクニックを抜群のタイミングで繰り出す
クールなギター・センス。
これが最高なんですわ。
メイン・ギターであるワッシュバーンN4から奏でられるハイ・ゲインのディストーション・サウンドによるファンキーなバッキングは、マジでカッコ良かった。
同時期、MR.BIGのポール・ギルバートと凄腕ギタリストとして人気を二分していたが、私はヌーノの方が思い入れが強く大好きである。
いや、ポールも好きやけどね。
エクストリーム解散後はファンク要素だけでなく、幅広い音楽センスで活動するようになるが、去年にエクストリームが再結成して再びあの”ファンク・メタル”を聴くと、やっぱり
ヌーノはエクストリームが一番やなーと思う。
それにゲイリー・シェローンの声がヌーノのギターと良く合うんだ。
あのギターと声があって、はじめて”ファンク・メタル”と呼べるものになると思う。

ちなみにヌーノのヒーローはエディ・ヴァン・ヘイレン。
とにかくエディのプレイに衝撃を受けたらしい。
また本人はあまり速弾きは好きでないようだ。
まあ、速く弾こうと思えば弾けるし、そのままでも十分速いけど。
「More Than Words」が売れてしまったが為にヌーノのギター・イメージがちょっと変わった感もあるが、やっぱりヌーノはエレキでノリの良いフレーズを弾いてる姿が似合う。

またエクストリームとしてアルバム出してくれへんかなー。
[PR]
by sy_rock1009 | 2005-08-30 22:21 | ギタリスト列伝
今日はなんだか
ちょっと前に書いたがマリオンの「Miyako Hideaway」を突然に思い出して、結局CDを買ったという事があったが、またそれに近い事が私に起こってます。
もう、この2日間ぐらい狂ったように、ある曲が鳴り響いてる。

しかも、邦楽!

洋楽ではしょっちゅうある事やけど、邦楽では殆どない現象です。
で、その曲ってのがシュガー・ベイブの「今日はなんだか」なのだ。

ヤバイぐらい鳴り響いてます。
またマリオンの時のように買ってしまうかも?
もし買ったとしたら、どれぐらいぶりの邦楽CDの購入となるやろ?
THE YELLOW MONKEYのベスト盤以来かも…。
ちなみに持ってる邦楽CDは5枚もない!

まあ、とにかく「今日はなんだか」が鳴り響いてる。
しかも完全に歌詞が分からん状態なんで、分かってるところだけがグルグルと鳴っている。
もちろん、その分かってる範囲も狭い。
そんな中途半端な記憶やけど、この曲は良いね。
別に山下達郎は好きでも嫌いでもないし、特別に何か感情を持った事もない。
同じように大瀧詠一や大貫妙子も、別に好きでも嫌いでもないって感じやった。
でも、突然「今日はなんだか」を思い出して、なんて洗練されたポップスなんやろー!と思ってしまう。

もう、CD買ってしまおかな?

と、思ったけど売ってるんかな?
邦楽の事になると、洋楽に比べると知識量が雲泥の差やから分からんけど、どうなんだろ?
まあ、山下達郎とか大瀧詠一、大貫妙子とか有名どころが絡んだバンドやからあるでしょう、多分。
しかも買うかどうかも、まだ分からんし。
これが洋楽やったら速攻で買ってるんやろなー…。

と、ここまで書いてて、また思い出したけど、ひょうきん族でエンディング・テーマかなんかでEPOが歌ってた「DOWN TOWN」も、シュガー・ベイブがオリジナルやったような。

やっぱり買おかな。

しかし、オレって洋楽も邦楽も、年相応じゃないのばっかり好きになるな…。
[PR]
by sy_rock1009 | 2005-08-29 20:57 | なんでも日記
極上のグルーヴ!
私の中では90年代で3本の指に入る傑作アルバム、クーラ・シェイカーが96年に発表した「K」を今回は取り上げます。
今でもこのアルバムは聴いたりするんですが、UKロック好きなら必ずCDラックに収まっていないといけない名盤と言ってもいいでしょう。

●KULA SHAKER / K
●クーラ・シェイカー / K


b0054129_1352557.jpg
Tracks
 1.Hey Dude
 2.Knight On The Town
 3.Temple Of Everlasting Light
 4.Govinda
 5.Smart Dogs
 6.Magic Theatre
 7.Into The Deep
 8.Sleeping Jiva
 9.Tattva
10.Grateful When You're Dead
                       / Jerry Was There
                      11.303
                      12.Start All Over
                      13.Hollow Man PARTS 1&2
                      14.Ragey One ※

※ボーナス・トラック


クーラ・シェイカーがデビューした当時のイギリスは”ブリット・ポップ”という、今から考えたら一体何やったんか分からんブームの真っ只中やった。
あるいはブームが下降線に入っていく時期やったかも知れんが、とにかくそんな時期に
デビューしたのがクーラ・シェイカーである。
ある時、私は当時していたバイト先の後輩と一緒に、何気なく有線放送を聴いていたんだが、その時に流れてきたのがクーラ・シェイカーの「Grateful When You're Dead」だった。
聴いた時点ではまだバンド名も曲名も二人とも分かってなかったが、この後輩もなかなかの洋楽好きだったので、二人して「うわっ!カッコええー、この曲!」とテンションが上がったのを今でも覚えてます。
二人ともあまりにも衝撃を受けたので詳細を知りたくなり有線に電話して聞きだしたわけだが、ここで初めてクーラ・シェイカーという名前が私の脳にインプットされる。
それからはクーラ・シェイカーにガッツリとハマるんだが、ホンマにクーラ・シェイカーの登場にはぶっ飛んだなー。

メンバーはヴォーカル兼ギターのクリスピアン・ミルズ、ベースのアロンザ・ベヴァン、
キーボードのジェイ・ダーリントン、ドラムのポール・ウィンターハートの4人組で、まあ
オーソドックスと言える編成である。
基本的なサウンドもイギリスの伝統とも言える骨太のグルーヴ感を前面に押し出したものではあるが、このクーラ・シェイカーは少し他のバンドとは違う。
特に同時期のヘッポコなブリット・ポップ・バンドとは明らかに一線を画すものがある。
その要素とは”インドの神秘主義”というものであり、とりわけリーダーのクリスピアンの趣向がサウンドだけでなく、それこそすべてにおいてガンガンに出ているところでしょう。
クリスピアン本人も言っているがジョージ・ハリスンがインドの影響でビートルズ後期に見せたものから、もろに感化されたようだが、とにかくクーラ・シェイカーにはインドというものがなくてはならない要素なのだ。
そもそもクーラ・シェイカーという名前もインドの皇帝の名前から付けているようだし、アルバム・ジャケットもまんまインド。
当然、曲もインド丸出しで「Govinda」ではヒンズー語のマントラで歌われているし、内容もクリシュナを讃えるものだし、「Tattva」というタイトルはインドの思想的格言から引用していて、これにもマントラが出て来る。
他にもそれっぽい曲はあるが、しかしクーラ・シェイカーは単にインドなだけで終わっているバンドではないのだ。
と言うよりも、インドがどうという以前にきちんとロック出来ているところがクーラ・シェイカーの一番良いところである。
クリスピアンはインドの他にも60年代のヒッピーからの影響を受け、ドアーズやグレイトフル・デッドといったバンドも好んだようだが、いくらそういうインドやヒッピーの影響があろうとも、ロック・バンドとして肝心のロックが出来ていない事には、てんで話しにならない。
やっぱりロック・バンドである以上、どれだけ人に「カッコイイ!」と思わせるだけのロックが出来るかが一番重要であって、インドだとか何だとかは、その次に来る要素やと私は思うのだ。
彼らの話が出ると”クーラ・シェイカー=インド”とすぐなってしまいがちがだ、そうではなく、やはり”クーラ・シェイカー=最高のロック・バンド”
と、私はこれを声を大にして言いたい感じですね。

さて、アルバムの方に話を移すがこれだけ熱く語ったほどなんやから、イギリスでは当然のようにヒットし、チャートの1位に輝きました。
アメリカではそんなチャート・アクションとまでは行かんかったが、まあアメリカ人にはクーラのような音楽は分からんと思うので置いときましょう。
とにかく新人バンドがいきなりアルバム・チャートを制したわけですが、アルバムだけでなく、いずれのシングルもヒットを記録している。
2000枚限定で発売したシングル「Tattva」で、そもそものデビューを飾ったクーラ・シェイカーだが、次に発売した正規シングル「Grateful When You're Dead」が35位とまずまずの記録を残す。
これが96年の3月~4月の話であるが、その2ヵ月後の6月に「Tattva」を再発売し4位となった頃からは一気にクーラはイギリスを制するのだ。
8月に「Hey Dude」が2位、9月にいよいよアルバムが発売となって、前述したように
1位を記録し、11月には「Govinda」が7位を、また同じ11月にはツアーで来日も果たしている。
さらに翌年2月にはフル・アルバムには収録されていない曲だが、ジョー・サウスのカバー「Hush」も2位を記録する。
この曲はディープ・パープルのデビュー曲でもあり、多分オリジナルよりパープル版の方が有名だと思うが、パープルのようなサイケっぽさはなく、クーラ版はバリバリのタテノリ・
ロックでめちゃカッコイイ!
もちろん、他のヒットした曲もクーラ独特の極上のグルーヴでカッコイイ!
ギターと唸るベースの絡みも極上なら、それらに呼応するかのような強烈なハモンド・オルガンが聴く者のテンションをさらに上げる。
というか私のテンションを上げる。
もちろん「Grateful When You're Dead」のようなシャウトなヴォーカルも良いし、「Govinda」のような落ち着いたクリスピアンのヴォーカルも良い。
とにかく、何から何まで良いんですよ、私的に。

たったの2枚のアルバムで99年に解散し、活動は3年程しかなかったが、それでもクーラ・シェイカーは私にとっていまだに強烈な印象のあるバンドなのだ。
最初にも言ったけど、UKロック好きならやっぱりCDラックに収まっていないといけない
アルバムだと私は思うなー。
って、事で機会があったら聴くだけじゃなく、実際に買いましょう。
ちなみに次のアルバム「PEASANTS,PIGS & ASTRONAUTS」もカッコイイんだな。

ん~、ホンマにええバンドやった。
[PR]
by sy_rock1009 | 2005-08-28 01:22 | 洋楽アルバム・90's
キャプテン・スピード・フィンガー
●アルヴィン・リー(Alvin Lee)
●1944年12月19日生まれ イギリス出身


b0054129_0252712.jpg1944年12月19日にイギリスはノッティンガムで生まれたアルヴィン・リーは、他の多くのイギリスのミュージシャンと同じく英国ブルーズ・ブームの洗礼を受け、ギターを手にするようになる。
ジェイバーズを率いてドイツで修行したのち、67年にブルーズを基盤にしたハード・ロック・バンド、テン・イヤーズ・アフターを結成する。
精力的なツアー活動で徐々に人気を高めていった彼らだが、69年のウッドストック・フェスティバルでの「I'm Going Home」の熱演が映画「ウッドストック」に収録された事で人気にさらに火がつく。
72年、73年には来日公演も果たすなど、ここ日本でも人気が出て、世界的な成功を収めるのだ。

アルヴィン・リーと言うとまず思い出されるのが速弾きだろう。
代名詞とも言える赤いボディにピースマークのギブソンES-335を抱え、フル・ピッキングで弾きまくる速弾きプレイは”キャプテン・スピード・フィンガー”という異名をとったほど当時としては画期的だった。
もちろん、現在と比べるとそうでもないかも知れないが、あくまでもこの当時ではダントツで速かったであろう。
あと、アルヴィン・リーはギターだけでなくヴォーカリストとしても良いものを持っている。
というか、かなりカッコイイ。
ギター同様、力強いヴォーカルで私は大好きです。
特にテン・イヤーズ・アフターの活動が休止状態になった時期に行った初のソロ・コンサートでは、ギターは要所を締めるに留まり、ヴォーカリストとしてのアルヴィン・リーが前面に出ていて、速弾きだけじゃないってトコを見せ付けている姿が私的には好感が持てる。
この時の様子は74年に発表のライヴ・アルバム「IN FLIGHT」で聴く事が出来ます。

とは言ってもやはりアルヴィン・リーにはギターが似合う。
75年にテン・イヤーズ・アフターは解散して、ソロやテン・イヤーズ・レイターとして活動するが、アルヴィン・リーのギターはデビュー時から基本は変わらない。
ブルーズを主体に、そしてジャズ的要素もあるアルヴィン・リーのギターは最高である。
その後、テン・イヤーズ・アフターは何度か再結成をし、自身はフラメンコ・ギターに挑戦したりとマイペースな活動を続けているが、あのウッドストックでの「I'm Going Home」は今でも強烈な印象を与えるものなのだ。
[PR]
by sy_rock1009 | 2005-08-25 00:29 | ギタリスト列伝
最近、聴いてるもの。
突然だがここ最近私がよく聴いてる、つまり私的ヘヴィー・ローテーションを紹介。

まずはフェア・ウォーニング。
いわずと知れたドイツが生んだメロディアス・ハードの最高峰的バンドである。
そのフェア・ウォーニングのベスト盤とライヴ盤を聴いてるんだが、ライヴ盤がかなりカッコイイ!
普通はライヴ盤というと熱心なファン以外は楽しみにくいと思うんだが、このライヴ盤は違う。
むしろこのライヴ盤がベスト・アルバムと言っても良いんじゃないかと。
もちろん、普通のベスト盤も良いのは間違いない。
ライヴ盤→ベスト盤という順番に聴くと、このバンドの良さがさらに分かるかな。
って事でライヴ盤「LIVE AND MORE」はお薦めです。
そう言えば再結成をするようなので非常に楽しみでもある。

次に聴いてるのがユーザーのデビュー・アルバム。
はっ?ユーザー?って思う人がほとんどだと思うが、スウェーデンのバンドでヴォーカルとドラムが女性というヘヴィー・ロック・バンドである。
本国では03年に発売されたんだが、日本では2年も遅れて発売されたもの。
雑誌でも結構な評価もあったらしいので興味があれば聴いてみるのもいいかな。
ちなみにバンドの正式名は”USER of a common name”との事。

そんで次はハーレム・スキャーレム。
今ごろになって突然ハマリ出してしまったカナダのハード・ロック・バンド。
「MOOD SWINGS」(93年)「BIG BANG THEORY」(98年)、そして「WEIGHT OF THE WORLD」(02年)の3枚を聴いてます。
良い!どれも良い!!
でもやっぱり特に名盤と言われてる「MOOD SWINGS」が良いです。
オープニングの「Saviors Never Cry」から全開ハード・ロックで最高。
でも、日本以外での評価は驚くほど低い…。
良いバンドやのに…。

続いてマルーン5の「SONGS ABOUT JANE」
こっちはCMでも曲が使われてるし、グラミーも獲ったので知ってる人は多いと思うけど、非常に聴きやすい曲が多くて良いバンドだ。
ヴォーカルの声もいわゆる癒し系っぽい感じで良い。
今のアメリカでは珍しく普通の曲なのも良いね。
やれば出来るやん、アメリカ人!
ちなみにこのCDは頂き物なんだが、お得なものを貰ったな。

あとは他にもチョコチョコと聴いてるが、主に聴いてるのはこんな感じ。
珍しくブリティッシュ勢がないな。
私には非常に珍しい現象である。
[PR]
by sy_rock1009 | 2005-08-24 22:42 | 洋楽あれこれ
オレンジレンジねぇ…。
別にオレンジレンジなんか歌も下手くそやし、パクッてようがなんだろうが眼中にないので全然構わんねんけど、ちょっとおもしろかった。
ある意味、これから注目してまいそう…(ウソです)。

しかし、変な曲ばっかり…。

●オレンジレンジ盗作検証フラッシュ
[PR]
by sy_rock1009 | 2005-08-23 21:15 | なんでも日記
ネオ・クラシカルの帝王
●イングヴェイ・J・マルムスティーン(Yngwie Johann Malmsten)
●1963年6月30日生まれ スウェーデン出身


b0054129_20334215.jpg1963年6月30日、スウェーデンの首都ストックホルムで生まれた”インギー”ことイングヴェイ・マルムスティーンは子供の頃に見たジミ・ヘンドリックスの追悼番組を観てギターを始めだす。
以来、ギターに夢中になったイングヴェイだが、
ディープ・パープルのアルバム「FIREBALL」を聴き、リッチー・ブラックモアから大きな衝撃を受け、さらにギターに夢中になったようだ。
11歳の時に初めてバンドに加入するわけだが、その頃からロックだけでなくクラシックにも興味を持ち始め、独学で学ぶようになる。
中でも自らファンだと語るようにバッハやパガニーニのヴァイオリンに魅了されたようだ。
いくつかのバンドを経験した後、82年に制作したデモテープがギタリスト発掘人であるマイク・ヴァーニーの目に止まり、彼の勧めにより渡米、ロン・キール率いるスティーラーに加入するがアルバム1枚で脱退。
その後グラハム・ボネット率いるアルカトラスに加入し、84年には初来日を果たすが、こちらもすぐに脱退。
遂に自己のプロジェクトであるライジング・フォースを結成する事になる。

と、80年代半ばまでの簡単な経歴を書いたわけだが、ロックではジミ・ヘンドリックス、
リッチー・ブラックモア、あるいはスコーピオンズのウリ・ジョン・ロートから影響を受け、
また同時にバッハに代表されるクラシックからの影響も強いイングヴェイの音楽的特徴は”ロックとクラシックの融合”である。
広い音域にわたるコード・アルペジオを一瞬にして弾き切るスウィープ・ピッキング、力みの一切感じられない軽やかな打弦による圧倒的な速弾きから繰り出されるクラシカルな
フレーズはあまりに衝撃的だったと言える。
イングヴェイの登場により”ネオ・クラシカル”という新しいジャンルまで誕生し、ほどなく”イングヴェイ・クローン”と呼ばれるようなギタリストが登場したりもした。
一時はいかに速くギターを弾くかといった風潮にまでなったりもしたが、それもイングヴェイの影響からなのは言うまでもない。
それぐらいイングヴェイがハード・ロック界にもたらした影響は絶大だったのだ。

そんなイングヴェイを私が知ったのはアルカトラス時代である。
もともとグラハム・ボネットが大好きなので聴きだしたわけだが、グラハム・ボネットのヴォーカル以上にイングヴェイのギターに驚いた記憶がある。
愛器であるストラトキャスターの通称”Duck”を駆使した独特の質感から生み出すフレーズは今聴いてもかっこいい。
ステージでもこの時期は派手に動きまわって若いイングヴェイが前面に出ており、屈伸のようなかがんだ姿勢で左足だけ伸ばすお決まりのポーズや、ギター回しなんかの派手なパフォーマンスもよかったですね。
まあ、今はそこまで当時のようなアクションはないが。
それ以上に体型が当時に比べたら格段に大きくなってる(太ってる)からなんだが…。
しかし、最近はダイエットに成功したのか痩せてきているらしい。

あと、インゲヴェイで大きくなったと言うと体型もそうだが、同時に態度も大きくなっていきましたね。
最初はグラハム・ボネットが先輩という事もあり、やや遠慮気味にしていたところもあったが、すぐに衝突、そして脱退。
そのあとのライジング・フォース以降でも、メンバーの入れ代わりが激しい。
ギターも速いがメンバーのクビを切るのも電光石火の如く早いのだ。
他にもアルカトラスの後任ギタリストのスティーヴ・ヴァイがイングヴェイとは違う形のギター回しをしたにも関わらず、「オレのギター回し、パクんなや!」という子供のようなイチャモンつけたり、カメラマンに対しても「太って見えるように撮ったらブッ殺す!」的な事まで言ったり、かなり訳分からんお人でもある。
そんなお人なので「オレの先祖は貴族で伯爵だったんだゼー!」というような事を言ってた時でも絶対ウソと思ってたんだが、意外とこれは本当のことでした。

と言うようにギタリスト、あるいは音楽家としては一流で、人間としては最悪なイングヴェイですが、そういういところも含めロックらしくて私は大好きです。
今年の12月には来日公演を行うようなので、ファンは当然ながら、興味のある人は行きましょう。
そして、イングヴェイがいかに大きい態度か…じゃなくて、いかに太っているか…とこれも違う、いかに大きい影響力をもったギタリストかを体験しましょう。
[PR]
by sy_rock1009 | 2005-08-23 20:33 | ギタリスト列伝
ファッションパンク!
だいぶ前になるが「完全パンクマニュアル はじめてのセックス・ピストルズ」という
サイトを友達に教えてもらった。
ここでは見た目や格好だけで精神的には全然パンクとは言い切れない、いわゆる
”ファッション・パンク”にならない為の、正しいパンク・バンドを実践するための
”パンク知識”が、かなり極端に面白おかしく紹介されております。

このWEB版もかなりおもろかったんですが、先日、何気に本屋に行くとこの書籍版が
あったので読んでみました。

b0054129_20432181.jpgさらにおもろかったです。
WEB版でもある10個のSTEPは修正や加筆されているので、WEB版を読んだ人でも楽しめる。
他にもイラストがあったり、全5教科のパンク模試があったりで、徹底したパンクっぷりです。
個人的には”パンクロッカー偉人伝!”がおもろかった。

直流発電にこだわったエジソンをデスメタル、交流発電を推し進めたニコラ・テスラをパンクに置き換え、デスメタル・エジソンにたった一人で勝利したニコラ・テスラ・パンクの話は、ちょっとニヤッとしてしまった。

サイトも有名で本の方も発売されてだいぶ経つので、知ってる人も多いと思うが、そうでない人にはお薦めの本であります。
[PR]
by sy_rock1009 | 2005-08-22 21:07 | なんでも日記
ヴァイオレンス・ロック
デヴィッド・ボウイのサポートを受けて頭角を現すようになったバンド、モット・ザ・フープル。
今回はそんな70年代前半のグラム・ロック全盛期を彩った彼らの代表作で、74年に発表した「THE HOOPLE」を取り上げます。

●MOTT THE HOOPLE / THE HOOPLE
●モット・ザ・フープル / ロックン・ロール黄金時代


b0054129_20131955.jpg
Tracks
1.The Golden Age of Rock 'n' Roll
2.Marionette
3.Alice
4.Crash Street Kidds
5.Born Late '58
6.Trudi's Song
7.Pearl n' Roy (England)
8.Through The Looking Glass
9.Roll Away The Stone



一応、モット・ザ・フープルと言うと派手な衣装でのステージ・パフォーマンスなどからグラム・ロックというジャンルに入っているんだが、サウンド自体はワイルドでエネルギッシュなハード・ロック的なバンドだったんじゃないかと私は思う。
実際、そんなスタイルから”ヴァイオレンス・ロック”などとも呼ばれたようだ。
つまりは”グラマラスかつ攻撃的”というのがモット・ザ・フープルの特徴だろう。

とは言え他のバンドにも良くある事だが、モットは最初から順調に成功した訳ではない。
ライヴでの評価は高かったものの、アルバム・セールス的には失敗続きだったのだ。
その影響か一時は解散寸前の彼らだったが、ここで救いの手が入る事で状況が変わる。
その人物こそデヴィッド・ボウイで、メンバーの1人が先の見えなくなったモットに見切りをつけ、ボウイにベーシストとして雇ってもらおうと電話したのがきっかけである。
ここでボウイがした返事はベーシストとして雇うかどうかと言うものでなく、自分がモット・ザ・フープルに魅了されている事を告げ、「バンドを救いたい」と言うものだったのだ。
これも評判の高いステージのおかげだろうが、とにかくこの事がきっかけとなり、ボウイのプロデュースで「ALL THE YOUNG DUDES」(邦題「すべての若き野郎ども」)
72年に発表する。
タイトル・ナンバーもボウイは提供し、その甲斐あってか全英21位、アメリカでも37位という初めてのヒットを記録する。
続く73年に発表したアルバム「MOTT」(邦題「革命」)では、前作での突如の成功がボウイの力のみによるものでない事を証明するかのように、セルフ・プロデュースにより
完成させる。
このアルバムもヒットし、さらなる成功を得て絶頂期を迎える訳だが、同時にヴァーカルのイアン・ハンターがあからさまに主導権を握るようにもなる。
その事が原因でバンド創設の中心人物だったミック・ラルフスが脱退し、ポール・ロジャースと共にバッド・カンパニーを結成する事となったのだ。

そんな事で絶頂期でもあり、完全なイアン・ハンターのワン・マン・バンドと化したモットが、新たなメンバーを加えて、より暴力性を打ち出し強調したアルバムが今回の本題である
アルバム「THE HOOPLE」なのだ。
「The Golden Age of Rock 'n' Roll」「Roll Away The Stone」という代表的ヒット曲も生まれた本作は、まさにバンドの絶頂期を思わせる充実したものに仕上がっており、豪快にして繊細なイアン・ハンターのロックン・ローラーぶりも絶好調だ。
アルバム・ジャケットも含め、これほど完成されたアルバムも珍しい。
と言いながら、個人的にこのアルバムで一番好きなのは各曲、それぞれに付けられた
ムチャな邦題だったりする。

1曲目の「The Golden Age of Rock 'n' Roll」「ロックン・ロール黄金時代」と言うのは全然構わないが、3曲目の「Alice」が、なぜ「あばずれアリス」となるのかが、よう分からん。
5曲目の「Born Late '58」に至っては「あの娘はイカしたキャデラック」である。
訳分からんすぎ!
でも、私はこういう変な邦題は結構好きで、特に70年代の洋楽にはこんなのがいっぱいあって、個人的には大好きなのだ。
フランク・ザッパなんかヘンテコ邦題のオンパレードやったもんね。
もちろん、単に邦題がおもろいから良いってわけじゃなく、肝心の音楽が良いのが前提での話なのは言うまでもない。
そういう意味ではこのアルバムはサウンドも良いと言えるんじゃないなかろうか。
かなり好みは分かれるが…。

とりあえずこのアルバムがモット・ザ・フープル名義で最後のオリジナル・スタジオ・アルバムになった訳だが、なかなかに良いアルバムなので結構お薦めである。
特に最近はT.レックスが再評価されているので、それを機にグラム・ロック自体に興味を持った人なら、なおさらお薦めかも。
[PR]
by sy_rock1009 | 2005-08-17 20:19 | 洋楽アルバム・70's
ロック・ギターの革命児!
●エドワード・ヴァン・ヘイレン(Edward Van Halen)
●1955年1月26日生まれ オランダ出身


b0054129_14504.jpgジミ・ヘンドリックス以来のロック・ギターの革命児であり、ハイテク・ギタリストの礎を築いた
ヒーロー、エディ・ヴァン・ヘイレン。
78年にドラマーである兄のアレックスと共に自らの名前を冠したバンド”ヴァン・ヘイレン”で衝撃のデビューを飾る。
ってまあ、そんな事は誰でも知ってるんだが、
ホンマに衝撃のギター・サウンドやったね。
アラン・ホールズワースに影響されて考えついたという、当時はライトハンド奏法と呼ばれたタッピングやハミング・バード・ピッキングなど、事実上、エディが開発したと言える斬新なテクニックは、
ロック・ギターに革命を起こすものだった。
”ギターの革命児”と呼ばれたのも当然とも言える、それほどまでにエディの登場は凄いもんがあった。
また、のちに”ブラウン・サウンド”と呼ばれるようになる、エッジがありつつ艶やか、それでいて熱いギター・サウンドは、いまだに多くのギタリストがサウンド・メイクする際の、ひとつの目標となっている。
ストラトキャスターにハムバッカーを搭載する、今では当たり前に感じるスタンダードなスタイルもエディから始まった。
また、それと同時に大のエリック・クラプトン好きという面もあって、バンドのヴォーカルがサミー・ヘイガーに代わってからは技巧的なテクニックだけでなく、ブルーズ・テイストも打ち出していくようになる。
エディの特徴はブルージーさとテクニカルさの絶妙なバランスが生み出すサウンドであり、それは同時にブラウン・サウンドと共に、ロック・ギターの1つの理想形でもある。
あともう1つのエディの特徴は、それほどのテクニックを満面の笑みを浮かべながら駆使するトコですね。
実に楽しそうで、見ているこっちまで楽しくなる。
でも、あんだけ弾けたら、そら楽しくて笑顔も出るわな。

そんなエディのメイン・ギターはピックアップをオリジナルのP.A.F.×1にした改造ストラトキャスターや、クレイマー・カスタム、そしてミュージックマン・シグネイチャー・モデルなどが有名。
そして写真にもあるストライプ・ペイント・カラーはもっと有名だ。
この当時のギター小僧はこのペイントを施したギターに誰もが憧れたであろう。
いや、私がそうなんだが…。

ちなみに幼少の頃は兄のアレックスがギターでエディはドラムを叩いていたようだ。
今とは全く逆の形だが、ある時アレックスがエディのドラムに興味を持ち、叩き出したところ見る見るうちに上達し、それを見たエディはドラム・キットを譲りしぶしぶギターを手にしたらしい。
もしアレックスがこの時ドラムに興味を持たなかったら、この先どうなってたんやろ?
思わずそんな事を考えてしまう有名なエピソードである。
[PR]
by sy_rock1009 | 2005-08-16 01:47 | ギタリスト列伝