カテゴリ:洋楽アルバム・90's( 28 )
エロく美しいスウェードの魅力
当初は”ネオ・グラム・サウンド”ってな表現もされ、強烈な歌詞、ブレット・アンダーソンのクネクネ・ナヨナヨした動きとナルシストっぷり、バーナード・バトラーの歌うギターなど、とにかく全てが強烈やったスウェードの登場。
今回はそんなUKチャート初登場1位を記録したスウェードの93年のデビュー・アルバムであり、”ブリット・ポップ・ブーム”が起こるきっかけにもなった「SUEDE」です。

●SUEDE / SUEDE
●スウェード / スウェード


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Tracks
 1.So Young
 2.Animal Nitrate
 3.She's Not Dead
 4.Moving
 5.Pantomime Horse
 6.My Insatiable One*
 7.The Drowners
 8.Sleeping Pills
 9.Breakdown
10.Metal Mickey
                      11.Animal Lover
                      12.Next Life

*日本盤ボーナス・トラック


90年にロンドンで結成されたスウェード。
メンバーはブレット・アンダーソン(vo)、バーナード・バトラー(g,piano)、マット・オズマン(b)、サイモン・ギルバート(dr)という4人で、幼なじみであるブレットとマットがメンバー募集の告知を出したのがバンドの始まったきっかけです。
で、92年に「The Drowners」でデビューしたんですけど、その曲をPVと共に見た私はイントロのギターとドラムの絡みがカッコええなーと思ったのと、「また、どえらい奴が出てきたなー…!」ってのが最初の印象でしたね。
ここでのどえらい奴とは良い意味ではなくて…。

b0054129_19481298.jpgだってその「The Drowners」でのブレット・アンダーソンってのがコレやもん!→
クネクネした動きに粘っこくクセのあるハイトーン・ヴォイス、それにこのナルシストっぽさ全開の見た目で、やっぱり「なんじゃ、コイツ?」って、ほとんどの人は思ってしまうんじゃあないでしょうか。
曲も「ああ、深みにハマる…これ以上支配しないで…でも、快感!」って感じになってるんだが、いきなり「誰か僕に銃を握らせておくれ」ってな歌詞で始まってる事から、結局この深みから抜け出すには殺すしかないって内容の曲になっていて、とにかく妖しいオーラというか毒気をプンプン漂わせていましたね。
それも強烈にエロい毒気のオーラを。
おかげでブレットは”歩く発禁男”なんて呼ばれ方もしてたけど…。

で93年の春にデビュー・アルバム「SUEDE」が出たんだが、ジャケットからしてこんなんやし、曲も相変わらず強烈なのばっかりで、妖しいまでの毒気をそのまま詰め込んだアルバムになってるんですよ。
ホモ・セックス&近親相姦、ドラッグ、殺人など、歌詞だけ見たら頭痛くなりそうなんばっかりなんだな。
ブレットも「大衆を堕落させたい」って言うてたし、ホンマ変な歌ばっかりなのだ。
でも、そんなに強烈な内容やのに、実はかなり聴きやすいってのがこのアルバムの素晴らしいところであります。
タブーを詰め込むだけやったら誰でも出来るけど、肝心の曲が悪かったら意味がない。
そういう意味ではブレット・アンダーソンって人は、ちゃんとした曲を作れる人であり、さらにスウェードってバンドにはバーナード・バトラーという極上のメロディーを弾き鳴らす事が出来るギタリストがいるわけで、デビューにしていきなりイギリスのトップに君臨したのは、ある意味当然のことやったんかも知れませんね。
バーニーの歌ってるかのようなギターは、時にブレットとのツイン・ヴォーカルのような錯覚まで起こさせてしまいます。
「So Young」「Animal Nitrate」なんかが、まさにソレ。
特にこの2曲は素晴らしい楽曲が揃った本作の中でも出色の出来で、私のお気に入り
ナンバーだ。
「So Young」の出だしのピカチュウばりの雄叫びなんか、笑ってしまうほど変やし、
「アハ~~ン」って艶かしい声を連発し、ひっきりなしに1人エクスタシー状態のブレットとは対照的に、ギターとピアノがカッコ良すぎるんですよね、この曲は。
やっぱりバーニーは最高やわ、ホンマ…。
他の曲も良いし、デビュー・アルバムとしては完璧と言っても良いでしょう。
当時はブレットとバーニーの事を「ザ・スミスのモリッシーとジョニー・マーの再来」という表現もしてたし、ホンマにスウェードの登場はかなりセンセーショナルでした。
このアルバムなくして90年代のUKロック・シーンは語れません。
いや、ホンマそれぐらいの出来ですよ。
まあ、次のアルバムのレコーディング中にバーニーは脱退してしまうので、最強タッグと思われたブレット&バーニーのコンビも速攻で解消されたけど…。
でも、ブレットは見事にバンドを立て直して、以後も素晴らしい曲を提供したけどね。

とにかく好みがハッキリ分かれるバンドではあるけど、このアルバムは結構お薦めです。
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by sy_rock1009 | 2006-03-16 20:10 | 洋楽アルバム・90's
グランジの夜明け
ニルヴァーナ、パール・ジャム、アリス・イン・チェインズ、そしてサウンドガーデンという4つのグランジ・バンドをひっくるめて”グランジ四天王”と呼ぶ事がある。
いずれもアメリカはシアトル出身な事から”シアトル・グランジ四天王”とも言ったりするんだが、どっちにしても”プレグレ四天王”と肩を並べるぐらいダサい呼び方だ。
今回はその4つのバンドの中で最も早い84年に結成し、グランジの元祖的な存在でもあるサウンドガーデンが、94年に発表した「SUPERUNKNOWN」でございます。

●SOUNDGARDEN / SUPERUNKNOWN
●サウンドガーデン / スーパーアンノウン


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Tracks
 1.Let Me Drown
 2.My Wave
 3.Fell on Black Days
 4.Mailman
 5.Superunknown
 6.Head Down
 7.Black Hole Sun
 8.Spoonman
 9.Limo Wreck
10.Day I Tried to Live
                      11.Kickstand
                      12.Fresh Tendrils
                      13.4th of July
                      14.Half
                      15.Like Suicide


グランジの元祖的なわりに、日本ではビックリするぐらい評価の低いサウンドガーデン。
なんでやろう?
パール・ジャムなんてCD発売とライヴ活動だけで、プロモ活動とか一切しないが、それでも結構な人気のあるバンドやのに、何でサウンドガーデンはここまで過小評価なんかちょっと不思議な感じ。
スッゲー、ええバンドやったのに。

メンバーはクリス・コーネル(vo,g)、キム・セイル(g)、ベン・シェパード(b)、そして
マット・キャメロン(dr)という4人組のサウンドガーデン。
結成当初はトリオ・バンドで、その時のクリスはドラマーも兼ねていたようだが、何度かメンバー交代を重ねて、このラインナップに落ち着く。
サウンドの核はキムのファズを効かせたギターで、また彼の追及する”ミドル・スローなテンポでどれだけヘヴィ・サウンドが表現できるか”というものが、サウンドガーデンの音作りのテーマになっている。
だから、いずれのアルバムも基本は重厚でヘヴィなものになってます。
もちろん、この「SUPERUNKNOWN」というアルバムも。
あとクリスのじっくり歌い上げるヴォーカルも、重厚でヘヴィなサウンドにとても良く合っているし、サミー・ヘイガーの域にまでは行かないまでも、それに近いシャウトもカッコ良い。
ようするに歌が上手いんです。
やっぱりこの声もサウンドガーデンにはなくてはならないものだ。
まあ、たまにライヴでは「どないしたん、その声?」っていうぐらいに調子っぱずれで
グダグダな時もあるけどね…。
去年のライヴ8の時が、まさにそれでした。
サウンドガーデン自体はとっくに解散してるので、現在のレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの元メンバーらと結成したバンド、オーディオスレイヴでの参加だったんだが、あんまり声が出てませんでしたな。
せっかくサウンドガーデンの一世一代とも言える名曲「Black Hole Sun」を歌ってくれて嬉しかったのに、結構グダグダでショボーンでした…。

まあ、とにかく重厚でヘヴィ、そして基本は歌の上手いクリスを中心としたサウンドガーデンですが、そんな彼らの最高傑作がこの「SUPERUNKNOWN」というアルバムですよ。
前作「BADMOTORFINGER」もグラミー賞にノミネートされる程、非常に良いアルバムだったが、本作は前作以上の完成度で、やっぱりこれがサウンドガーデンの最高傑作と言えるもんでしょうね。
ホント、どれも捨て曲がない完成度です。
ZEPの影響などもあって、細かいリフを中心にしたものが多く、同じフレーズを繰り返した曲がほとんどなんだが、曲によってチューニングを変えたり、楽器を多彩に使用するなど、なかなか飽きさせない工夫がある。
オープニングの「Let Me Drown」からサウンドガーデンの重厚なヘヴィ・サウンドが炸裂し、3曲目の「Fell on Black Days」では、そのヘヴィ・サウンドがさらに進化したようなもので、結構私のお気に入りナンバーです。
あと「Spoonman」はヘヴィなだけでなく、ちょっとファンキーな感じのファンに人気のある曲で、当然のように私も大好きなのだ。
あと、やっぱり忘れてならないのが「Black Hole Sun」ですね。
文句なしの名曲と言って良いでしょう。
このビデオはグラミー賞も獲得したんですけど、このアルバムのベスト・トラックであると同時に、サウンドガーデンのベスト・ソングと言っても良いぐらいです。
なかなか説得力のある力強い曲で、なぜか何回も聴きたくなってしまうのだ。
まあ、他の曲もそういった魅力があるので、ホンマ、サウンドガーデンは良いバンドやったなーと、つくづく思ってしまう。

あのカート・コバーンもサウンドガーデンの凄さには勝てない的なコメントもしていたので、いかに良いバンドだったか分かるでしょう。
好きになるかどうは別として、とりあえず聴いて欲しいバンドでありますね。
ちなみに日本盤には「She Likes Surprises」というボーナス・トラックがありますが、その日本盤はひょっとしたら今では廃盤やったかも??
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by sy_rock1009 | 2006-01-30 21:28 | 洋楽アルバム・90's
メタル・ゴッドの真骨頂!
あまりメタルは好きじゃないと言いながら、何気に去年はよくメタルを聴いてた私。
そして今回取り上げようとしてるアルバムもメタルだったりする。
なんだかメタルが好きじゃないってセリフが、かなり嘘っぽい感じに聞こえそうやけど、とにかく今回はメタルなのだよ。
という事でメタルと言えば私がまず最初に思い浮かぶのが、やっぱり”メタル・ゴッド”であるジューダス・プリーストになってしまうので、今回はそのジューダス・プリーストが90年に発表した超名盤「PAINKILLER」を取り上げますゾ!

●JUDAS PRIEST / PAINKILLER
●ジューダス・プリースト / ペインキラー


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Tracks
 1.Painkiller
 2.Hell Patrol
 3.All Guns Blazing
 4.Leather Rebel
 5.Metal Meltdown
 6.Nightcrawler
 7.Between The Hammer And The Anvil
 8.Touch Of Evil
 9.Battle Hymn
10.One Shot At Glory


とりあえずジャケットのダサさはメタルのアルバムには良くある事なんで、あえて突っ込みを入れる程でもないんやけど、中身に対しては突っ込まざるをえない。
もちろん、良い意味で。
80年代の半ばから後半あたりは、色んな意味でややパワー・ダウンしてたジューダスなんだが、起死回生とばかりに発表したのがこの「PAINKILLER」だ。
このアルバムはホンマにスゲーわ。
彼らの傑作なのはもちろん、メタルの傑作でもある本作はとにかくパワフルで、これでもかと言うぐらいのヘヴィ・サウンドで攻めて来る。
特に5曲目の「Metal Meltdown」あたりまでは、終始走りっぱなしのイケイケ具合で圧倒していく様は、さすがメタル・ゴッドって感じです。

中でもやっぱりオープニングを飾るタイトル・ナンバー、「Painkiller」のカッコよさは、タダ事じゃありません。
本作から新たに加入した元レーサーXのスコット・トラヴィスのドラミング、それに重なるギター・リフ、この約30秒間のイントロだけで、この曲はもちろん、アルバムそのものが名盤と言われるのかが分かります。
中間部でのジューダスの代名詞、グレン・ティプトンとK.K.ダウニングのツイン・リードは、ヤバイぐらいカッコいいし、もちろんロブ・ハルフォード特有の超音波的ハイトーン・ヴォイスもカッコいい。
とにかく何から何まで「Painkiller」はカッコいいのだ。
その流れが「Metal Meltdown」まで続き、後半になるとヘヴィはヘヴィだが、比較的に自由度が増した楽曲に変わっていく。
そのあたりの前半の怒涛のような疾走感と、後半のバラエティに富んだ展開の対比も
アルバムをトータルして見ると、良いバランスのように感じる。
だからこのアルバムが名盤って言われてるんでしょうね。

ロブ・ハルフォードの声にクセがありまくるから、どうしても受け付けないってのがあると思うけど、このアルバムはメタルが苦手な人にこそ聴いて欲しいですな。
もちろんメタル好きな人なら有無を言わさず持ってないといけないのは言うまでもない。
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by sy_rock1009 | 2006-01-13 21:39 | 洋楽アルバム・90's
結局、ブリット・ポップって何やったんやろ?
新年一発目に取り上げるアルバムは、なぜかブラーの「PARKLIFE」でございます。
何でよりによってブラーにしたかと言うと、今年は戌年って事もあって、犬を前面に押し出してるジャケットをと考えてて、思い出したのがコレやったからだったりして…。
しょーもない理由やけど、とにかく今回のアルバムはブラーが94年に発表した3作目となるアルバム「PARKLIFE」です。

●BLUR / PARKLIFE
●ブラー / パーク・ライフ


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Tracks
 1.Girls & Boys
 2.Tracy Jacks
 3.End Of A Century
 4.Parklife
 5.Bank Holiday
 6.Badhead
 7.The Debt Collector
 8.Far Out
 9.To The End
10.London Loves
                      11.Trouble In The Message Centre
                      12.Clover Over Dover
                      13.Magic America
                      14.Jubilee
                      15.This Is A Low
                      16.Lot 105


実は最初に犬のジャケットで思い出したのはブラーじゃなく他のものやったんですよね。
まず最初に思いついたのが、ダリル・ウェイ&ウルフの「CANIS-LUPUS」
あのイアン・マクドナルドのプロデュースによるこのアルバムはかなりマニアックであるが、確かなテクニックもあり、結構な良質バンドだと私は思ったので”戌年=犬ジャケ”という意図にもちょうど良いかなと思ったけど、よくよく考えたらバンド名に”WOLF”って入b0054129_21365047.jpgってる時点で、犬ではなく狼って事に気が付いて止めました。
また、機会があればこっちも取り上げますけどね。
ちなみにそのジャケットがコレ→
やっぱ狼だよな、コレって…。

b0054129_21372066.jpg仕方ないので他のを考えて次に思ったのがアンクル・ドッグのコレ→
ちょっと小さい写真で見にくくなってもうたけど、ポール・コゾフやラビットなどが参加した「OLD HAT」っていうかなりカッコいいアルバムです。
でも、やっぱりマニアック…。

もう面倒臭いので写真は載せないが、アンディ・ロバーツの「...HOME GROWN」とか他にも”犬ジャケ”を考えついたけど、どんどんマニアックな感じになってきつつあったので、結局はベタにブラーの「PARKLIFE」に落ち着きました。

とまあ、不必要に長い前置きですが、これはブラーの出世作となった94年発表の3作目で、90年代前半から始まった”ブリット・ポップ・ブーム”を、この時期にデビューした
オアシスと共に、ブームをさらに加速させるきっかけにもなったアルバムであります。
洋楽ファンならご存知な事でしょうね。
全16曲とかなりボリュームのある本作は(日本盤はボーナス入りで17曲)、ブラーにとって初めてトップ5入りしたシングル「Girls & Boys」を筆頭に、タイトル・ナンバーの「Parklife」「To The End」「End Of A Century」と、デーモン・アルバーンのバカっぽいヴォーカルを主体に徹底したポップで、アルバムも全英で1位に輝いた、まさに出世作と言えるアルバムだ。
まあ、ポップって言ってもポール・ウェラーがスタイル・カウンシルでやってたような洗練されたポップというものでなく、ちょっと人をおちょくった適当な感じで、肩の力を抜いたバカっぽいポップというものになってるが、そのあたりが気に入るかどうか、かなり好みの分かれるところでもある。
となると、ここでわざわざ取り上げるぐらいやから私の場合は、さぞ気に入った方になるんやろなーと思わせておいて、そこまでブラーの事を好きじゃなかったりする…。
何か良い曲とそうでない曲がハッキリしすぎてるし、曲自体も変なのが多いんだよなー。
だからと言って嫌いでもないし、実際アルバムも5枚ほど持ってたりするんだな。
どうも掴みどころがないってのが私のブラーに対する印象であります。
まあ、そんな良いのかどうか分からんブラーですけど、とりあえずブラーを聴くならまずは
このアルバムがベストと思うので、聴いた事がない人はこのアルバムを。

しかし、アルバム以上にオアシスとのバトルっぷりが、なかなか楽しかったな。
ことごとく文句を言い合って、ノエルに至っては「ブラーのベーシストとシンガー、あの
二人はエイズにでもかかって死んじまえばいい」
なんていう、アホすぎる発言もあったりで、見ている方は結構おもろかった。
でもオアシスとブラーを比べてもう1つおもろいのが、口も態度も最悪なオアシスが
”ビートルズの焼き直し”と言われつつも、いざ音楽では真面目なロックなのに対し、
ブラーは普段真面目(っぽい)なのに、音楽ではふざけた感じなのが、これはこれで
おもろかったりする。

とにかく色んな意味で活気のあった90年代のイギリスでしたよ。
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by sy_rock1009 | 2006-01-03 23:41 | 洋楽アルバム・90's
これぞファンク・メタルの真骨頂!
私の中で数多くいるギター・ヒーローのうちの一人であるヌーノ・ベッテンコート。
(一番好きなのはジミーペイジですが…)
最近は”ドラマゴッズ”というバンドで活動しているヌーノだが、やはりヌーノと言うと
エクストリームでしょう。
さらにエクストリームと言えば、このアルバムなんじゃあないでしょうか?
って事で、今回はエクストリームが90年に発表した2枚目のアルバムとなる「PORNOGRAFFITTI」を取り上げます。

EXTREME / PORNOGRAFFITTI
●エクストリーム / ポルノグラフィティ~エクストリームⅡ


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Tracks
 1.Decadence Dance
 2.Li'l Jack Horny
 3.When I'm President
 4.Get The Funk Out
 5.More Than Words
 6.Money(In God We Trust)
 7.It('s A Monster)
 8.Pornograffitti
 9.When I First Kissed You
10.Suzi(Wants Her All Day What?)
                      11.He-Man Woman Hater
                      12.Song For Love
                      13.Hole Hearted


個人的には次の3枚目となるアルバム「Ⅲ Sides To Every Story」(92年発表)もかなり好きで、「Rest In Peace」「Tragic Comic」といった強力ナンバーが揃っているそっちのアルバムでも良かったんだが、やっぱアルバム全体のまとまり感や一般的に知られてるってトコで無難に「PORNOGRAFFITTI」にしました。

エクストリームはゲイリー・シェローン(vo)、ヌーノ・ベッテンコート(g)、パット・バジャー(b)、ポール・ギアリー(ds)という4人組から成るバンドだ。
バンドの中心となるゲイリーとヌーノの二人が、共通の友人を介して出会い、お互いに
影響を受けたバンドがビートルズやクイーンなど、同じ事もあってすぐに意気投合。
この出会いがエクストリームとして発展する事になるんだが、既にデビュー・アルバムの時点でヌーノ自ら言うファンクとメタルの融合、つまり”ファンク・メタル”の要素が垣間見る事が出来、他のハード・ロック・バンドとは一線を画すサウンドを打ち出していた。
ちなみにこのファーストのプロデュースを手掛けたのはゲイリーやヌーノのクイーン好きがそうさせたのかどうかは分からんが、クイーンの「HOT SPACE」「THE WORKS」を手掛けた人物と知られるマックである。
その為、”ファンク・メタル”以外にもクイーンっぽいとか当時は言われたもんだ。
でも「HOT SPACE」なんかとは全然違うぜ、これ!と私は思ったもんです。

まあ、そんな事はともかく、そのデビュー時から打ち出していた”ファンク・メタル”の要素を更に打ち出し、より完成形にもって行く事に成功したのがこの「PORNOGRAFFITTI」というアルバムでしょう。
またアコースティックな面も同時に打ち出し、”ファンク・メタル”の疾走感と、アコースティックのしっとり感がバランス良くアルバムとしてまとまっている。
やっぱりこれがエクストリームの最高傑作だな。
まず、いきなりの「Decadence Dance」でやられる!
これぞ”ファンク・メタル”という元気あふれるナンバーで、まさに全身でタテノリしたくなるような爽快な曲に仕上がってます。
そしてヌーノのギターがカッコ良すぎる!
しかし更に”ファンク・メタル”しているのが4曲目の「Get The Funk Out」だ。
エクストリームの代名詞的な曲で、ホーンセクションを巧みに用いている。
かと思えば5.12.13曲目にある、しっとりした曲やバラードが、アルバムにある疾走感をよりを際立たせるものへとさせている。
「Hole Hearted」は全米で4位を記録したナンバーで、軽快なアコースティック・サウンドでポップな仕上がりになっている。
12曲目の「Song For Love」はコーラスが見事なバラードだ。
しかしバラードと言えば5曲目の「More Than Words」でしょう。
この反則的名バラードは全米で1位を獲得したもので、ヌーノのアコースティック・ギター
1本で、ゲイリーがしっとりと力強く歌っている。
コーラスもハマりまくりで、いう事ない。
PVもモノクロで非常に味わい深いもので、見ても聴いても良いものだ。
ホンマ、どうしようもない名曲やで!「More Than Words」は。
「More Than Words」の為だけに、このアルバムを買ったって人も結構いるんじゃあないでしょうか。
でも本来の”ファンク・メタル”というバンド・イメージが、このアコースティック・ナンバーの大ヒットで、後にエクストリームというバンドの方向性を狂わせたものに結果的になってしまったのは、ちょっとファンとしては複雑ではあるがな…。

それでもこのアルバムは名盤には変わりない。
ヌーノのギターと共に聴いて欲しいですね。
あと、この後ヴァン・ヘイレンに参加して散々だったゲイリーも、本当は凄いヴォーカリストだってのが、このアルバムやエクストリーム時代全般で分かるので、ゲイリーのヴォーカルも結構お薦めだったりします。
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by sy_rock1009 | 2005-12-13 22:58 | 洋楽アルバム・90's
極上のグルーヴ!
私の中では90年代で3本の指に入る傑作アルバム、クーラ・シェイカーが96年に発表した「K」を今回は取り上げます。
今でもこのアルバムは聴いたりするんですが、UKロック好きなら必ずCDラックに収まっていないといけない名盤と言ってもいいでしょう。

●KULA SHAKER / K
●クーラ・シェイカー / K


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Tracks
 1.Hey Dude
 2.Knight On The Town
 3.Temple Of Everlasting Light
 4.Govinda
 5.Smart Dogs
 6.Magic Theatre
 7.Into The Deep
 8.Sleeping Jiva
 9.Tattva
10.Grateful When You're Dead
                       / Jerry Was There
                      11.303
                      12.Start All Over
                      13.Hollow Man PARTS 1&2
                      14.Ragey One ※

※ボーナス・トラック


クーラ・シェイカーがデビューした当時のイギリスは”ブリット・ポップ”という、今から考えたら一体何やったんか分からんブームの真っ只中やった。
あるいはブームが下降線に入っていく時期やったかも知れんが、とにかくそんな時期に
デビューしたのがクーラ・シェイカーである。
ある時、私は当時していたバイト先の後輩と一緒に、何気なく有線放送を聴いていたんだが、その時に流れてきたのがクーラ・シェイカーの「Grateful When You're Dead」だった。
聴いた時点ではまだバンド名も曲名も二人とも分かってなかったが、この後輩もなかなかの洋楽好きだったので、二人して「うわっ!カッコええー、この曲!」とテンションが上がったのを今でも覚えてます。
二人ともあまりにも衝撃を受けたので詳細を知りたくなり有線に電話して聞きだしたわけだが、ここで初めてクーラ・シェイカーという名前が私の脳にインプットされる。
それからはクーラ・シェイカーにガッツリとハマるんだが、ホンマにクーラ・シェイカーの登場にはぶっ飛んだなー。

メンバーはヴォーカル兼ギターのクリスピアン・ミルズ、ベースのアロンザ・ベヴァン、
キーボードのジェイ・ダーリントン、ドラムのポール・ウィンターハートの4人組で、まあ
オーソドックスと言える編成である。
基本的なサウンドもイギリスの伝統とも言える骨太のグルーヴ感を前面に押し出したものではあるが、このクーラ・シェイカーは少し他のバンドとは違う。
特に同時期のヘッポコなブリット・ポップ・バンドとは明らかに一線を画すものがある。
その要素とは”インドの神秘主義”というものであり、とりわけリーダーのクリスピアンの趣向がサウンドだけでなく、それこそすべてにおいてガンガンに出ているところでしょう。
クリスピアン本人も言っているがジョージ・ハリスンがインドの影響でビートルズ後期に見せたものから、もろに感化されたようだが、とにかくクーラ・シェイカーにはインドというものがなくてはならない要素なのだ。
そもそもクーラ・シェイカーという名前もインドの皇帝の名前から付けているようだし、アルバム・ジャケットもまんまインド。
当然、曲もインド丸出しで「Govinda」ではヒンズー語のマントラで歌われているし、内容もクリシュナを讃えるものだし、「Tattva」というタイトルはインドの思想的格言から引用していて、これにもマントラが出て来る。
他にもそれっぽい曲はあるが、しかしクーラ・シェイカーは単にインドなだけで終わっているバンドではないのだ。
と言うよりも、インドがどうという以前にきちんとロック出来ているところがクーラ・シェイカーの一番良いところである。
クリスピアンはインドの他にも60年代のヒッピーからの影響を受け、ドアーズやグレイトフル・デッドといったバンドも好んだようだが、いくらそういうインドやヒッピーの影響があろうとも、ロック・バンドとして肝心のロックが出来ていない事には、てんで話しにならない。
やっぱりロック・バンドである以上、どれだけ人に「カッコイイ!」と思わせるだけのロックが出来るかが一番重要であって、インドだとか何だとかは、その次に来る要素やと私は思うのだ。
彼らの話が出ると”クーラ・シェイカー=インド”とすぐなってしまいがちがだ、そうではなく、やはり”クーラ・シェイカー=最高のロック・バンド”
と、私はこれを声を大にして言いたい感じですね。

さて、アルバムの方に話を移すがこれだけ熱く語ったほどなんやから、イギリスでは当然のようにヒットし、チャートの1位に輝きました。
アメリカではそんなチャート・アクションとまでは行かんかったが、まあアメリカ人にはクーラのような音楽は分からんと思うので置いときましょう。
とにかく新人バンドがいきなりアルバム・チャートを制したわけですが、アルバムだけでなく、いずれのシングルもヒットを記録している。
2000枚限定で発売したシングル「Tattva」で、そもそものデビューを飾ったクーラ・シェイカーだが、次に発売した正規シングル「Grateful When You're Dead」が35位とまずまずの記録を残す。
これが96年の3月~4月の話であるが、その2ヵ月後の6月に「Tattva」を再発売し4位となった頃からは一気にクーラはイギリスを制するのだ。
8月に「Hey Dude」が2位、9月にいよいよアルバムが発売となって、前述したように
1位を記録し、11月には「Govinda」が7位を、また同じ11月にはツアーで来日も果たしている。
さらに翌年2月にはフル・アルバムには収録されていない曲だが、ジョー・サウスのカバー「Hush」も2位を記録する。
この曲はディープ・パープルのデビュー曲でもあり、多分オリジナルよりパープル版の方が有名だと思うが、パープルのようなサイケっぽさはなく、クーラ版はバリバリのタテノリ・
ロックでめちゃカッコイイ!
もちろん、他のヒットした曲もクーラ独特の極上のグルーヴでカッコイイ!
ギターと唸るベースの絡みも極上なら、それらに呼応するかのような強烈なハモンド・オルガンが聴く者のテンションをさらに上げる。
というか私のテンションを上げる。
もちろん「Grateful When You're Dead」のようなシャウトなヴォーカルも良いし、「Govinda」のような落ち着いたクリスピアンのヴォーカルも良い。
とにかく、何から何まで良いんですよ、私的に。

たったの2枚のアルバムで99年に解散し、活動は3年程しかなかったが、それでもクーラ・シェイカーは私にとっていまだに強烈な印象のあるバンドなのだ。
最初にも言ったけど、UKロック好きならやっぱりCDラックに収まっていないといけない
アルバムだと私は思うなー。
って、事で機会があったら聴くだけじゃなく、実際に買いましょう。
ちなみに次のアルバム「PEASANTS,PIGS & ASTRONAUTS」もカッコイイんだな。

ん~、ホンマにええバンドやった。
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by sy_rock1009 | 2005-08-28 01:22 | 洋楽アルバム・90's
トリプル・ギターのアンサンブル!
93年2月に発表したデビュー・アルバム「PABLO HONEY」で、輝かしいキャリアを
スタートさせたレディオヘッド。
今回はそのレディオヘッドがデビュー・アルバムの2年後に発表したセカンド・アルバム「THE BENDS」を軽く紹介しようかと思います。
何か久しぶりに90年代のアルバム紹介だな。

●RADIOHEAD / THE BENDS
●レディオヘッド / ザ・ベンズ


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Tracks
1. Planet Telex
2. The Bends
3. High and Dry
4. Fake Plastic Trees
5. Bones
6. (Nice Dream)
7. Just(You Do It To Yourself)
8. My Iron Lung
9. Bullet Proof..I WIsh I Was
10. Black Star
11. Sulk
12. Street Spirit(Fade Out)
13. How Can You Be Sure※
14. Killer Cars※

※国内盤ボーナス・トラック


シングルとしてデビューアルバムにも収録されている「Creep」が、なぜかあのアメリカでも受け入れられる大ヒットを記録する。
これにはロック・ファンも驚いたことであろう。
だが予想外とも言えるヒットに一番驚いたのは他ならぬメンバー達かも知れない。
その驚きがやがてプレッシャーになっていたであろうメンバーが(というかトム・ヨークが)、それらを振り払うかのように生み出したのが、この「THE BENDS」だ。
人によって当然意見は分かれるが、一般的にレディオヘッドの最高傑作と言われているのが、この次に発売される3枚目のアルバム「OK COMPUTER」となっている。
確かに「OK COMPUTER」は凄いアルバムだ。
間違いなく90年代で10本の指に入る傑作だと思う。
でもこの「THE BENDS」「OK COMPUTER」に負けず劣らずの傑作なのだ。
つまり、私の中のレディオヘッドと言えば、この2枚のアルバムになる。
それぐらい、この2枚は素晴らしい。

という事で、それほど私にとって双璧をなす2枚なので、どっちのアルバムの紹介をするか迷ったんですが、「THE BENDS」の方にしました。
急激な気圧の変化によって起こる病気の潜水夫病という意味の、なんとも意味深なタイトルのこのアルバムはポップ寄りだった前作とは違い、ロック色が強まり、全レディオヘッドのアルバムの中でも一番”バンド・サウンド”として、表現されているアルバムだ。
もっともギターだけに限ると前作の方がロックっぽかったが、サウンド全体にしてみると、やはりこちらの方がロックっぽいと言える。
「OK COMPUTER」もロックっぽいが、どっちかというとプログレ色が強く、サウンドもメロトロンなどを導入する事によって複雑化している。
なので純粋な”バンド・サウンド”としてはちょっと違う気がする。
ところでなぜ潜水夫病というような意味のタイトルにしたのかと言うと、それにはもちろん「Creep」がヒットしたという背景がある。
まさかとも言える「Creep」のヒットによって一気にレディオヘッドという名がロック・シーンに広まり、マスコミには良い意味でも悪い意味でも好き勝手に書き立てられ、トム・ヨークは相当なプレッシャーに襲われたようだ。
だからダイバーが急激に海面へと上昇すると起こる潜水夫病というタイトルにした。
つまり、ここで言うダイバーとはトム・ヨークの事であり、海面への急激な上昇は「Creep」のヒットで一気にロック・シーンに踊り出た事を指している。
結果、それによって生まれたプレッシャーを潜水夫病とかけたわけである。
ちなみにトム・ヨークはこの「THE BENDS」のレコーディング中によく聴いてたアルバムにジョン・レノンの「PLASTIC ONO BAND」(邦題「ジョンの魂」)をあげている。
ジョンはこのアルバムのレコーディング前に大きな心の傷を癒すために、アーサー・ヤノフという精神科医が提唱するプライマル・スクリーム療法というのを受けた。
幼年期にあった両親との別離、少年期にあった母の事故死、そして自ら望んだにせよ、長く行動を共にしたビートルズが解散したという事実。
これら心の傷を背負ったジョンが治療の末に出したこのアルバムに、トム・ヨークは自らの心境を重ね合わせていたのかも知れない。
天才は天才同士、惹かれあうといったところだろうか。
まるでスタンド使い同士が惹かれあうかのように…。

相変わらず話が脱線気味になったところで、アルバムの中身に話を移すと、アコースティックとエレクトリックが見事な調和を見せ、素晴らしいアルバムになっている。
まさにギター・バンドとしてのレディオヘッドの最高傑作がコレだ。
この時期、来日公演のキャッチコピーにも”トリプル・ギターのアンサンブル”という言葉がよく使われていたが、レディオヘッドの傑作はUKギター・ロックの傑作でもある。
シングルカットされた3,4,7,12曲目はそれぞれ名曲なのは当たり前だが、それ以外も実に素晴らしい。
おまけにボーナス・トラックまで聴き応えがある。
普通、ボーナス・トラックはおまけみたいなもんなので、大した楽曲じゃないのが普通だが、このアルバムのボーナス・トラックは、もはやボーナスの域を超えている。
最初から最後まで捨て曲など一切ないのだ。
はじめて聴くと”暗い”と感じるかも知れないが、聴けば聴くほどこのアルバムの良さが分かり、ただ暗いだけでなくアルバム全体が儚くも美しいのに気が付く事でしょう。
特に多くの人が本作のベスト・トラックにあげている「Fake Plastic Trees」が、その最たる曲である。
ってな事で、このアルバムは本当に良いので、是非とも聴いてもらいたい一品である。
もちろん「OK COMPUTER」も聴いてもらいたい一品なのは言うまでもない。
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by sy_rock1009 | 2005-05-19 17:40 | 洋楽アルバム・90's
ギザギザの小さな錠剤!
衝撃のデビューから今年でちょうど10年。
今回はそんなアラニス・モリセットのデビュー・アルバム「JAGGED LITTLE PILL」
軽く紹介しようと思います。

ALANIS MORISSETTE / JAGGED LITTLE PILL
アラニス・モリセット / ジャグド・リトル・ピル


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Tracks
1.All I Really Want
2.You Oughta Know
3.Perfect
4.Hand In My Pocket
5.Right Through You
6.Forgiven
7.You Learn
8.Head Over Feet
9.Mary Jane
10.Ironic
11.Not The Doctor
12.Wake Up



本国カナダでは10歳の頃からテレビに出演し、17際の時にはカナダ版グラミー賞とも言えるジュノー賞で最優秀女性新人賞を獲得する等、すでに知られた存在だったアラニス。
だが世界的にはまだまだ無名だった。
そんな彼女がマドンナ主宰のレーベル、マーヴェリックと契約し、95年の6月に発表したのが世界デビューとなるこのアルバム「JAGGED LITTLE PILL」である。
(カナダ時代を含めると通算で3作目)

とにかく凄まじいインパクトとクオリティを持った「JAGGED LITTLE PILL」だが、中でも衝撃的なのが第一弾シングル「You Oughta Know」である。
曲そのものも素晴らしいロック・ナンバーで、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリーと
デイヴ・ナヴァロの参加が、その一因を担ってるのは言うまでもない。
だが、それ以上に強烈なのが歌詞なのだ。
この曲は男に捨てられた女の気持ちというか、嫉妬や執念に満ちた情念を歌っている曲なんだが、かなりドロドロした内容になってます。
例えばこんな歌詞が出て来る。

「Are you thinking of me when you fuck her」
(ねぇ、彼女とヤッてるとき私のこと考えてるの?)


うわ~、強烈!
と同時にかっこいい!

ビデオでその姿を初めて見た時、私は本当に衝撃を受け、速攻CDを買いに行った。
おそらく、そう言う人は他にも沢山いると思う。
そして買った人の大多数はこのアルバムとの出会いに感謝したんじゃなかろうか。
何しろアルバムを聴いてみると素晴らしいのは「You Oughta Know」だけはなく、
すべての曲がシングルカットの対象になるぐらいの出来なのだから。
実際、6曲ものシングルヒットを生んだ訳だが、それ以外も本当に高いクオリティに驚かされる。
それらの完成された曲を全身全霊で歌い上げるアラニスは、さらにカッコイイ!
ヴォーカル・スタイルとしてはクランベリーズのドロレス・オリオーダンと同じ、ひっくり返るような裏声がポイントなんだが、私はそれが大好きなのだ。
私はあまり女性アーティストに入れ込む事はないのだが、これらの強烈な要素がガッシリと心をわしづかみにした。
まあ、わしづかみされたのは私だけでなく、世界中に沢山といるんですけどね。

その証拠として「JAGGED LITTLE PILL」は驚異的なアクションを見せつけた。
ビルボード・アルバムチャートで通算12週の1位、この年のグラミー賞では主要6部門に
ノミネートされ4部門を受賞。
セールスは全世界で3000万枚とも言われ、デビュー・アルバムの最高売上を記録し
ギネスブックにも記載。
それは当時の女性ソロ・アーティストとして史上最高のセールスだった。
(現在はシャナイア・トゥエインの「COME ON OVER」が3400万枚で最高記録)

曲のクオリティ、インパクト、セールス、そしてアラニス自身とすべてが衝撃だった訳で、間違いなく90年代屈指の名盤「JAGGED LITTLE PILL」
もし、聴いた事がないのであれば、それはかなり人生において損をしていると言える。
聴かない手はないでしょう。

と、ベタ褒めしたが、本当に良いのはこのアルバムだけかな、個人的に…。
これ以降のアルバムも全部持ってるが、ここまでロックしてるアルバムは以降見ることができない。
あとは、インド旅行の影響や婚約ボケで、それほどロックはしてない。
そのへんはちょっと残念ではある。

と、言いながらライヴにも3回ぐらい行ったし「JAGGED LITTLE PILL」の魔法はまだ私にかかってると言えるかもね。
今度は「JAGGED LITTLE PILL」の10周年記念盤としてアコースティック・バージョンのが出るし、今から買う気マンマンだしな。
結局はアラニスが大好きなのである!
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by sy_rock1009 | 2005-03-15 22:18 | 洋楽アルバム・90's