カテゴリ:洋楽アルバム・90's( 28 )
グランジ全盛の流れに逆らったメロディアス・ハード
オリンピックもとっくに終わってるので今さら何の関係もないけども、まあ、とりあえずカナダで開催してたって事で、今回はカナダのバンドのアルバムでも。
という事で、久しぶりのアルバム紹介はカナダのメロディアス系ハード・ロック・バンドであります、ハーレム・スキャーレムの93年の2nd「MOOD SWINGS」です。

●HAREM SCAREM / MOOD SWINGS
●ハーレム・スキャーレム / ムード・スウィングス


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Tracks
 1.Saviors Never Cry
 2.No Justice
 3.Stranger Than Love
 4.Change Comes Around
 5.Jealousy
 6.Sentimental BlVD.
 7.Mandy
 8.Empty Promises
 9.If There Was A Time
10.Just Like I Planned
                      11.Had Enough


ハーレム・スキャーレムはハリー・ヘス(vo)、ダレン・スミス(dr,vo)、マイク・ジオネット(b,Vo)、ピート・レスペランス(g,Vo)という4人組のバンドでございます。
結成は88年で、デビュー・アルバムを発表したのが91年。
そのデビュー盤はキャッチーで非常にわかりやすい、そして何よりもメンバーのテクニックの凄さもあって、本国カナダでもなかなかの評判だったんですよね。

しかし、91年というとあのニルヴァーナが「NEVERMIND」を発表した年。

いくらハーレム・スキャーレムが楽曲・演奏・コーラスを含めたヴォーカル面と秀でたものを持ってても、グランジを含めたオルタナティヴ全盛に入って行こうかという時代では、はっきり言って時代に逆らいまくってると言わざるを得ない。
そう、この時代にとっては全くもって古臭いハード・ロックだったんです。

で、よりそういった時代の流れが強くなっていった93年に今回の本題であります、彼らの2枚目のアルバム「MOOD SWINGS」が発表されました。
また、よりによってニルヴァーナが「IN UTERO」を発表した年でもあるけど、しかし、このアルバムこそハーレム・スキャーレムの代表作であり、死に絶えたこの時代のメロディアス系ハード・ロックが生き残る希望の光とも言えるアルバムだと私は思ってます。

まあ、ちょっと大げさではあるけど、それでもやっぱりこのアルバムの完成度はタダもんじゃないと思いますよ。
キャッチーでわかりやすい楽曲の路線はそのままに、さらに今回はヘヴィーな要素も目立ち、曲によっていろんな表情が見えるようなアルバムになってますよ。
もちろん分厚いコーラスも相変わらずだし、曲によっての緩急も非常にメリハリの効いたものになっているので、最初から最後まで一切の無駄がないアルバムになってる。
まさに捨て曲なし。
「Saviors Never Cry」から「No Justice」というオープニングの流れだけでも、このアルバムが全体を通して”聴けるアルバム”だという事が分かりますよ。

なので機会があったら是非とも聴いてみて欲しいですな。

ちなみに日本ではこのアルバムがデビュー・アルバムだったんですけど、日本ではこれで一気に人気バンドになり、MR. BIGほどまでとは行かないまでも、それに近いぐらいの地位にまで行ったように思う。
というか、これ以降は本国カナダを含めたどの海外の国よりも日本の人気が上回ってるんですけどね。

しかし、そんな人気もバンド名をラバーに変更したり、かと思えばまたハーレム・スキャーレムに戻したり、さらにサウンドもメロディアス・ハードとは言えない軽いものになったりで、人気が下降していったのはチト悲しい感じではある。

でも良いバンドであるのは間違いないと思うよ。

って事で、一応動画でもペタッと貼っておきます。
「Saviors Never Cry」「No Justice」


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by sy_rock1009 | 2010-03-09 23:56 | 洋楽アルバム・90's
祝・再結成ということで…
オリジナル・メンバーで再結成し、早速、この6月からは8都市9公演の日本ツアーを行うという事なんで、それにちなんで今回はMR. BIGのアルバムでもひとつ。
という事で、91年の2枚目のアルバム「LEAN INTO IT」です。
MR. BIGと言えばやっぱりコレでしょう!

●MR. BIG / LEAN INTO IT
●MR. BIG / リーン・イントゥ・イット


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Tracks
 1.Daddy, Brother, Lover, Little Boy
  (The Electric Drill Song)
 2.Alive And Kickin'
 3.Green-Tinted Sixties Mind
 4.CDFF-Lucky This Time
 5.Voodoo Kiss
 6.Never Say Never
 7.Just Take My Heart
 8.My Kinda Woman
 9.Little To Loose
                           10.Road To Ruin
                            11.To Be With You


最近はオリジナル・メンバーで再結成したという事もあって、MR. BIGばっかり聴いてるんですけど、やっぱ良いバンドやったなーと再認識をしている次第でありますよ。
そんじょそこらのバンドが束になっても勝てないぐらいの演奏テクニックを持ってるというだけでなく(特にギターとベースはね)、ヴォーカルやコーラス、それに楽曲そのものもカッコイイのが多いなーとあらためて最近聴いてて思いましたよ。

だけどそんなに全てがハイレベルやのに本国アメリカでの人気はイマイチというのが、チト寂しい感じがしますな。
まあ、時代が悪いと言えばそれまでなのかも知れんが、何にしてもロック・バンドにとって90年代からのアメリカの音楽事情はたまったもんじゃないと思う。
もちろんロック・ファンにとってもね。

でも、それとは逆に日本でのMR. BIG人気は凄いです。
ってか、ちょっと引くぐらいの異常なまでの人気があって、今月号の「BURRN!」もかなりの特集を組んでたりしたけど(でも、内容はめっちゃ面白かった!)、とにかく日本での人気は絶大。

そして、そんな人気を決定的にしたのがこの「LEAN INTO IT」であります。
まあ、このアルバムあたりまではアメリカでも、まだ人気があったんですけどね。
何と言っても「To Be With You」がビルボードのシングル・チャートで1位になったぐらいですから。

ちなみに92年のチャートで「To Be With You」は1位になったんですけど、ロック・バンドの曲がこの年のチャートで1位に輝いたのはコレだけだったりするんだな。
しかも、せっかくロック・バンドの曲が1位になったというのに、「To Be With You」はアコースティック・バラードだったりと、まるで前年の「More Than Words」で初めての1位を獲ったエクストリームと同じような状況だったりと、こういう所だけを見てもやっぱりアメリカのロック離れが目立つ感じだったりしますな。

まあ、そんなアメリカの事情はどうでも良いのでアルバムについて話を戻しますが、「To Be With You」は当然ながら、他の曲も良いのがいっぱい詰まっております。
デビュー・アルバムよりもHR/HM度は下がってるけども、そのかわりどの曲もまとまってて聴きやすいのがこのアルバムの良いところ。
ガンガンに攻めるオープニングでテンションが激上がりし、ポップさがあって聴きやすい3曲目で落ち着き、そして最後の「To Be With You」で爽やかにラストを締めくくるってな感じで、流れも良いし曲の幅も広くて飽きない感じになってるかな。
7曲目の「Just Take My Heart」のような王道的な名バラードもあるし、ホント、バランスの良いアルバムになってますね。

間違いなくMR. BIGで一番お薦め出来るアルバムでもあるし、MR. BIGを知るのに一番最適のアルバムだと思いますよ。
いや、まあホントはベスト盤が一番手っ取り早く聴けるんで、そっちでも良いんやけどね。

まあ、とにかくまだ聴いた事がない人は聴いて欲しいですね。

ヴォーカルのエリック・マーティン、ギターのポール・ギルバート、ベースのビリー・シーン、ドラムのパット・トーピーという4人が、MR. BIGを再結成してくれた事をオイラは素直に感謝します。

という事で、今回は勢い余って3つも貼り付けておきます。
ポールとビリーによるマキタの電動ドリル合戦が唸るオープニングに、タッピングのイントロがカッコイイ「Green-Tinted Sixties Mind」、そして「To Be With You」
今聴いても十分カッコイイね。

そして、オイラはヌーノが好きやけど、やっぱポールも好きだわ。



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by sy_rock1009 | 2009-02-21 00:05 | 洋楽アルバム・90's
ブラック・アルバム
今じゃすっかり大御所なメタリカがちょっと前に5年ぶりのニュー・アルバムを出したと言う事なんで、今回はそれにちなんでメタリカのアルバムでも。
って事で、91年に発表の5枚目「METALLICA」です。

●METALLICA / METALLICA
●メタリカ / メタリカ


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Tracks
 1.Enter Sandman
 2.Sad But True
 3.Holier Than Thou
 4.The Unforgiven
 5.Wherever I May Roam
 6.Don't Tread On Me
 7.Through The Never
 8.Nothing Else Matters
 9.Of Wolf And Man
10.The God That Failed
                      11.My Friend Of Misery
                      12.The Struggle Within


これまでに世界で2200万枚も売れ、通称「ブラック・アルバム」と呼ばれるこのアルバムは、もう色んな所で取り上げられて、あーだこーだ語られてるぐらい、とにかく有名なアルバムでもあるので、あらためてウチのブログで細かく書こうとまでは思ってません。
というか、細かく書けないと言った方が正しいのかも?

だって基本的にオイラ、あんまりメタルが好きじゃないもん!
なので細かく書こうと思っても書けまへんわ…。
(そのわりには毎月「BURRN!」を読んでるし、それなりにメタルの事を知ってたりするけども…。)

このメタリカにしたって「ブラック・アルバム」以前のアルバムでまともに聴いたのは86年の3枚目「MASTER OF PUPPETS」ぐらいで、スラッシュ・メタル時代のメタリカはあんまり詳しくないしね。
だもんでスラッシュ・メタル時代のメタリカと、この「ブラック・アルバム」との、あるいは「ブラック・アルバム」以降のメタリカがどう違うかとかの比べあいは良く分からんので出来ません。

そういう「ブラック・アルバム」以前と以降の比較を分かりやすく知りたいという人は他のブログを参考にしましょう。

って事で、このアルバムの話をサラッと。
とにかくメタル・アルバムとしては異例とも言える売り上げで、これ一枚でメタルの王者になったというほどに有名な一品なんで、聴いた事はなくてもこの真っ黒なジャケットは見た事あるって人は多いでしょうね。
あと、「Enter Sandman」「千代田生命に行こう!」という空耳でも有名ですね。
「Through The Never」「寿司!鳥!風呂!寝ろ!」とかも。

まあ、空耳の方はどうでも良いけど、とにかくシンプルながらヘヴィーで、楽曲も叙情的なバラードまで幅広くあって、メタルに対してとっつきの悪い人にまで聴きやすくなってる感じです。
だからメタルというジャンルでありながらここまで売れたんでしょう。
逆に生粋のメタラーはミドル・テンポの多いハード・ロックに近いサウンドは物足りんのでしょうけどね。

でも、私はこういうアプローチの方が好きです。
速すぎると聴いてて疲れてしまうので。

なので私と同じように、ロックは好きだがメタルはあんまり聴かないとか、速いのばっかりじゃ疲れるって人にはちょうど良いアルバムだと思うかな。
機会があれば聴いてみましょう。

と、今回は何の内容もなく「Enter Sandman」のPVを貼るだけ貼って、あっさりと締めてしまいました。
ちなみに例の空耳は1:25あたりからです。
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by sy_rock1009 | 2008-10-08 23:00 | 洋楽アルバム・90's
トラヴィスの出世作、「THE MAN WHO」
前回に続いて90年代のUKロックものです。
でも今回はマンサンとは違うロックで、じっくり聴かせる系のロック・バンドであります。
という事で、トラヴィスの99年の2枚目のアルバム「THE MAN WHO」なのだ。

●TRAVIS / THE MAN WHO
●トラヴィス / ザ・マン・フー


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Tracks
 1.Writing To Reach You
 2.Fear
 3.As You Are
 4.Driftwood
 5.Last Laugh Of The Laughter
 6.Turn
 7.Why Does It Always Rain On Me?
 8.Luv
 9.She's So Strange
10.Slide Show


去年はサマーソニックで来日してて、今年はフジロックで来日してましたけど、相変わらず良いパフォーマンスをしてたんでしょうか?
私はフジロックには行ってないし、まわりの人にも行った人はいないんで、どんな感じやったのか分からんけど、去年のサマーソニックでの評判は相当に良かったので恐らく今回も良いステージやったんでしょうね。
そういえば、もうちょっとで6枚目のアルバムも出るし、そこからの曲も演奏してたんでしょうか?

とりあえず行けた人は羨ましいですな。

まあ、そんな事はともかく、今ではすっかりイギリスを代表するバンドになってるトラヴィスですけど、そのきっかけになったのがこのアルバム「THE MAN WHO」であります。
またデビュー・アルバムでのオアシス的なギター・ロック・バンドから、繊細で落ち着いた曲調の、内省的な方向にチェンジした事で、デビュー時からのファンは何かと賛否両論あった事で知られてるアルバムでもありますね。
感じではビートルズがデビュー時から持ってた躍動感というか疾走感というものが3枚目のアルバム「A HARD DAY'S NIGHT」で頂点に達して、続く4枚目のアルバム「BEATLES FOR SALE」ではそれまでと一転して、哀愁のあるというか良い意味で枯れた感じの大人のビートルズってものになってたけど、なんとなくトラヴィスの変化もそんな感じがしないでもないかな。

まあ、ビートルズは「BEATLES FOR SALE」の後も色んなスタイルの音楽をやって、常に変化してたけど、トラヴィスはこの「THE MAN WHO」以降、基本的なスタイルは変わってないですけど。

で、そんなデビュー時とは一転したアルバム「THE MAN WHO」ですけど、繊細で落ちついた強調が増えてるんで、どの曲も非常に聴きやすい。
でも反面、私の友達にはそんな曲調が多いので、暗いとか聴いてて眠くなるという人もいたりするんですけど、まあ、このあたりは好みの問題なのでしゃーないでしょう。
確かにその気持ちも分からんでもないけどね。
ヴォーカルのフラン・ヒーリィの声も線の細い繊細の声をしてるし。

でも、やっぱり曲はどれも良いし、アルバム通してクオリティは高いと思うんで、エレキをガンガンでバリバリのロックも好きやけど、落ち着いた曲も好きですよという人なら聴いても損はないアルバムだと思います。
むしろ、そういう曲が好きな人は間違いなくハマると思う。
4曲シングル・カットされた1,4,6,7と、どれもヒットしたし、それ以外の曲もホント、良いのが揃ってるので、かなり聴けるアルバムのハズですよ。

レディオヘッドとはまた違う、繊細で内省的なものになってるので、結構お薦めです。
機会があれば聴いてみましょう。

って事で、オープニングナンバーの「Writing To Reach You」でも貼っておきます。
基本的に私はこの曲を聴きたいが為にアルバムを買ったんですけど、今ではすっかり
オアシス公認のパクリ曲という事で有名になってますね。
そう、あの「Wonderwall」です。
歌詞にも「それにしてもワンダーウォールってなんだ?」ってのがあるし、フラン・ヒーリィも頂戴した事を言ってるけど、まあ、ノエル自身はこの事についてスルーしてるから良いんじゃないでしょうか。
それにノエルもかなり色んなトコから頂戴してるしね。

ただノエルがこの事についてスルーなのはトラヴィスのファンってのが一番の理由かも。
奴ならちょっとでも思わしくないバンドが自分の曲をパクッたって分かったら、何かしらの文句は言ってそうやもんね。

まあ、でもパクッたとかは良くある話なんで別に気にせんけど、とにかくカッコよく自分流に取り入れてたら良いと思うね。
この「Writing To Reach You」がまさにそれかな。
カッコよくトラヴィス流に取り入れられて、完全に自分達のオリジナルと言えるようになってると思いますよ。
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by sy_rock1009 | 2008-08-24 22:33 | 洋楽アルバム・90's
短い期間に残した個性派ロック、マンサン
しばらく90年代のUKロックものから遠ざかってたような気がするので、今回は久しぶりにそこらあたりのアルバムでも。
という事で、すでに解散してしまっているけど、マンサンが97年に発表したデビュー・アルバム「ATTACK OF THE GREY LANTERN」でおます。

●MANSUN / ATTACK OF THE GREY LANTERN
●マンサン / アタック・オブ・ザ・グレイ・ランターン


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Tracks
 1.Chad Who Loved Me
 2.Mansun's Only Love Song
 3.Taxloss
 4.You, Who Do You Hate?
 5.Wide Open Space
 6.Stripper Vicar
 7.Disgusting
 8.She Makes My Nose Bleed
 9.Naked Twister
10.Egg Shaped Fred
                      11.Dark Mavis


90年代のイギリスというと、今から思うと結局は何だったのか良く分からんブリット・ポップ・ブームがあったり、そうかと思えばロック自体が落ち目のような感じで言われてたりしてましたけど、個人的には別にイギリスのロックは死んだとは思ってなかったです。
まあ、ブリット・ポップそのものは当時から良く分からんかったし、それにロックが終わったのはイギリスじゃなくアメリカやろ!なんて事なら思ってたりしてたけども、イギリスのロックが死んだなんて事は全然思ってなかったですよ。
確かに全体的には多少のパワー・ダウンはあったかも知れんけど、それでも良いバンドが出てきてましたとも。

で、このマンサンもそんな良いバンドの一つなんじゃないでしょうか。
2003年に解散してしまったので、活動期間はそんなに長くないけど、それでもなかなかにカッコイイ、そして個性的な曲を残した名バンドだとオイラ的には思っております。

メンバーはヴォーカル&ギターのポール・ドレイパーを中心に、ドミニク・チャド(g)、ストーヴ・キング(b)、アンディ・ラスボーン(ds)という4人組でして、アルバムはこれまでに4枚残しております。
でも4枚目のアルバムは解散後にひっそりと出たもので、中身もしばらくお蔵入り状態やった曲や、未発表ものだったりを詰め込んだ、ポール・ドレイパーが一人で編集したちょっと特殊なアルバムだったりします。
だからかどうか分からんけど4枚目は売り上げもイマイチで、ひょっとしたら4枚目のアルバムそのものが出てる事さえ知らんかった人もいるかもって感じもするぐらい、影の薄いラスト・アルバムでありました。

まあ、そうなったのも4枚目のレコーディング中に解散したからなんですけどね。
もうちょっとしっかりした形で出てたらって事を、いまさらながらに思ってしまいます。

とにかく最後はちょっとグダグダやったマンサンですけど、デビュー当時はかなり騒がれて、このデビュー・アルバムもイギリスで初登場1位なんていう、なかなかに派手なデビューを飾ってました。
私も結構すぐに食つくように聴きましたけど、しっかりしたギター・ロックのような雰囲気もあり、ブリット・ポップな雰囲気もあるかと思えば、ちょっとダークな感じもあったり、でもグラム・ロックのような雰囲気もあったりで、そんないろんな要素がチラチラ見えるところが気に入りましたよ。
もちろんポール・ドレイパーの全体的に醸し出す妖しい雰囲気や、ヴォーカルそのものも気に入ったのは間違いないんですけどね。

そんな雰囲気はこの1年ほど前にデビューしたマリオンにも感じて、そのマリオンのヴォーカル、ジェイミー・ハーディングを初めて見た時のような感じが、ポール・ドレイパーにもしたような気がしますね。
顔が似てるとかじゃなくて、何となく歌い方が似てるような気がするし、なにより2人とも指でちょこんと体を押しただけで壊れそうな弱さと繊細さ、それに妖しさがある感じがするかな。
なのでマリオンが好きやった私はすんなりとマンサンを聴けたし、なかなかに気に入った次第でありますよ。

で、本題のアルバムについてなんですけど、マリオン同様、マンサンもフロントマンの何とも言えん妖しさが曲にもそのまま出てるのが特徴かなと思うけど、そのあたりの雰囲気が一番出てるのがこのデビュー盤かなと思います。
なので私はデビュー盤が一番好きやったりするんだが、実は一般的に2枚目の「SIX」の方に人気が集まってたりするんですけどね。
確かに「SIX」の方が有名な曲が多いし、アルバムの完成度も良いとは思うけど、私的にはデビュー盤の粗さと妖しさがあるこっちも捨てがたい。
それに「SIX」ほどではないかも知れんけど、このデビュー盤にも3,5,6という、タイプの違うシングルがあるし、全体的に聴き応えはあると思うしね。

なかでも私のお気に入りは5曲目の「Wide Open Space」だったりするんだが、この曲こそまさにマリオンの時に感じた繊細で妖しい雰囲気に満ちたもので、マンサンを好きになった最初の曲だったりします。
曲としてはクドイぐらいの繰り返し三昧な曲なんですど、なんか好きなんですよね。
ポール・ドレイパーのファルセットも良い感じですし。

って事で、惜しくも解散してしまったマンサンですけど、聴いた事がない人は機会があれば「へー、こんなバンドもあったんや」という程度に聴いて見て下され。
とりあえず1枚目と2枚目は聴いてみて欲しい感じ。
あとマンサンほど知名度のないマリオンも良いバンドだったんで、機会があれば聴いて欲しいけど、こっちはもう廃盤になっとるからなー。

まあ、たまにはマリオンの事も思い出してあげて下さい。
一応、マリオンは再結成してるようだが…。

MANSUN - Wide Open Space
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by sy_rock1009 | 2008-07-29 23:22 | 洋楽アルバム・90's
演歌バラードの名曲「She's Gone」
今回もハイトーンなヴォーカリストを紹介しようという事で、誰にするかアレコレ考えてた時に、フッと思い出したのがマイク・マティアビッチという人だったりします。
という事で、今回は超絶ハイトーン・ヴォーカリスト、マイク・マティアビッチ率いるアメリカのハード・ロック・バンド、スティールハートの90年のデビュー盤「STEELHEART」です。

●STEELHEART / STEELHEART
●スティールハート / スティールハート


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Tracks
 1.Love Ain't Easy
 2.Can't Stop Me Lovin' You
 3.Like Never Before
 4.I'll Never Let You Go
 5.Everybody Loves Eileen
 6.Sheila
 7.Gimme Gimme
 8.Rock 'N Roll (I Just Wanna)
 9.She's Gone
10.Down 'N' Dirty


スティールハートと聞いてすぐ頭に思い浮かぶ曲は「She's Gone」だと思います。
逆にいうとそれ以外はあんまり思い浮かびません。
スティールハートのファンならともかく、それ以外のロック・ファンは「She's Gone」のイメージしかないでしょう。

ええ、だって彼等は「She's Gone」だけの一発屋というイメージがありますもんね。

まあ、実際にそれに近いもんはあるんやけど、こんなに歌も上手くて演奏もしっかりしてるのに、なぜトップに立てなかったんでしょうねー。
見た目もバッチリやったと思うのに…。

やっぱりどんなに実力があっても”ツキ”ってものも必要なんやなと思わせる、最たるバンドがこのスティールハートやったのかも知れません。

そう考えるとこのバンドは色々とツイてない。
まずサウンド的には80年代風のハード・ロックやのに、デビュ-が90年とちょっと遅いのが何はなくともツイてない。
せめて、あと5年は早くにデビューしてたらボン・ジョヴィあたりのクラスまで行けた可能性があったと思うだけにチト残念な気がします。
それにハイトーンなヴォーカリストが他にもいたのもちょっと影響があるのかも?
そういえばノルウェーのバンド、TNTのトニー・ハーネルあたりと比べたりしてたような気もするけど、そのあたりの影響もあったのかも知れないですね。
他にはステージのライトがマイク・マティアビッチの頭に落下するという事故が元で、しばらく活動休止になってしまったりで、とにかく何かとツイてないような気がする。

とまあ、ここでツキのなさを嘆いてもしゃーないので、さっさとアルバムの事に話を移しますけど、確かに「She's Gone」はこのアルバムの中でも飛び抜けて良い曲なんで他は全く目立たんような気もするが、実はそれ以外の曲もかなり程よくまとまってたりします。
特に「Can't Stop Me Lovin' You」「I'll Never Let You Go」あたりはファンの間では結構な人気のある曲で、「She's Gone」とはまた違う良さがあると思います。
それにヴォーカルがあまりに凄すぎて、ついそっちにばっかり意識がいってしまいがちやけど、ギターも結構頑張ってて、なかなかにカッコイイ。
マイク・マティアビッチのヴォーカルだけでなく、このギターもスティールハートを聴く上で押さえておきたい部分でありますよ。

でも、やっぱりマイク・マティアビッチのヴォーカルに尽きるのは間違いないけどね。

とにかく歌がめちゃくちゃ上手い。
超絶的なまでにハイトーンやのに、キンキン声だけの高さじゃない、しっかりと抜ける滑らかさと、高いのに図太さのある独特なハイトーン・ヴォーカルが凄すぎます。
このへんが同じようなハイトーン・ヴォーカルでも、ちょっとキンキン声に近いトニー・ハーネルとは全く違う。
マイク・マティアビッチには独特な声の艶がありますよ。
同じような高音域が出ても、この艶っぽさはマイクにしかないですね。

まさに唯一無二のヴォーカリストです。

という事で、何だかんだでやっぱりスティールハートと言えば「She's Gone」なので、そのライヴ版でも聴いて見てください。
ライヴでもこんなに出るって凄いのに、これでもちょっと抑え気味っていうから、ホンマ凄いヴォーカリストですわ。
あと、マーティー・フリードマンが演歌とメタルを結びつけておりますけど、これを聴けばちょっと分かる気がしますね。

なんていうか、演歌風パワー・バラードって感じです。
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by sy_rock1009 | 2008-06-24 21:01 | 洋楽アルバム・90's
日本ではイマイチだった全米NO.1バンド、クリード
前回のニッケルバックの時にクリードの名前をチラッと出したので、じゃあ、今回はそのクリードのアルバムを紹介してしまおうと思ったわけで。
という事で、クリードの1999年の2枚目のアルバム「HUMAN CLAY」です。
しかし、アメリカのバンドを取り上げるのっていつ以来やろ?

●CREED / HUMAN CLAY
●クリード / ヒューマン・クレイ


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Tracks
 1.Are You Ready?
 2.What If
 3.Beautiful
 4.Say I
 5.Wrong Way
 6.Faceless Man
 7.Never Die
 8.With Arms Wide Open
 9.Higher
10.Wash Away Those Years
                      11.Inside Us All


ニッケルバックの事を最近のアメリカでは珍しくチャートの上位に顔を出すロック・バンドというような感じに前回では書いたけども、このクリードはさらに珍しく、上位どころかトップに君臨したバンドだったりします。
ヒップ・ホップとかが全盛のアメリカでこういうロック・バンドが短期間とはいえ、トップに立つというのは、もう珍しいというより奇跡のような感じかも。

それぐらい良く売れたバンドでした。

なんと言っても97年のデビューから04年の解散までに3枚のオリジナル・アルバムと、解散後に出したベスト盤1枚の、計4枚のアルバムを出してますけど、この4枚で全世界
4000万枚以上もの売り上げを誇ってます。
これはなかなか凄いんじゃあないでしょうか。
特に2枚目の「HUMAN CLAY」はめちゃくちゃ売れて、アメリカだけで1100万枚、全世界で2000万枚という売れっぷり。
凄すぎます!

でも、そんだけ売れたクリードですけど、これがなぜかイマイチ日本では人気がありませんでしたよ…。
何でやろうね?
パール・ジャムのパクリなんて言われ方もしてたけど、そのへんも影響あったんやろか?
確かにサウンド的にも似てるかも知れんし、スコット・スタップのヴォーカルもエディ・ヴェダーのような野太くてこもった感じの声ではあるけどね。
何にしろ日本人の肌には合わんかったんかな。

まあ、とにかく日本ではイマイチやったけども、アメリカでの人気は絶大で、そのきっかけとなったのがこの「HUMAN CLAY」というアルバムでしょう。
もちろんデビューからそれなりの評判はあったけど、やっぱりこのアルバムで本格的に人気が出たってところでございますよ。

さっきも書いたようにアメリカだけで1100万枚も売れた「HUMAN CLAY」は、アルバム・チャートでも見事に初登場で1位になってます。
で、1100万枚も売れたぐらいなんで、そのまま1位に居座り続けたんかなーと思うけども、意外と短くて2週だけの1位でした。
というのも、運の悪いことにサンタナの「SUPERNATURAL」がジワジワとチャートを上げてきてて、結局、「HUMAN CLAY」を追い抜いてから12週も1位に居座り続けたからだったりします。
いくらグランジ・オルタナティヴ系のロック・バンドの中でも屈指の成功を収めたクリードといえど、サンタナの「SUPERNATURAL」が相手というのはちょっと分が悪いかな。

でも、1位は2週だけやったけども、トップ10内には31週も顔を出してたので、やっぱり凄いアルバムには違いないし、だから1100万枚も売れたんでしょうね。
とにかく凄いロング・セールでした。

ちなみにサンタナの「SUPERNATURAL」はトップ10内に44週も居たけど…。

まあ、そんな感じで「HUMAN CLAY」は凄いロング・セールを記録しただけあって、中身の方もかなり良い感じになっております。
極端に言うと全曲シングルに出来るぐらいの完成度だと思ってますよ。
オープニングの「Are You Ready?」から力強くて、それでいながら耳に馴染みやすい曲が続く感じであります。
なので、どの曲も5分ぐらいですけど、結構、聴きやすいと思いますね。
あとはスコット・スタップの特徴ある声が好きになれるかどうかってところでしょう。
サウンド的には申し分ないので、この声さえ気に入れば間違いなくクリードはロック好きにならハマると思いますよ。

という事で、クリードは何かガチムチな感じで敬遠してたというロック好きな人には特に聴いてバンドだったりします。

なかでもやっぱり「With Arms Wide Open」「Higher」の2曲はロック好きなら必聴ともいえる曲ですよ。
「With Arms Wide Open」はシングル・チャートでも1位になった、スローな中にも力強さのある曲やし、「Higher」は一回聴いただけで口ずさめるような覚えやすいサビで、分かりやすいロックになってます。
この2曲は良い曲ばっかりが詰まってるアルバムの中でも、特に良い感じの曲です。

ちなみに一般的には多分、「Higher」の方に人気があるかと思うけど、、オイラは「With Arms Wide Open」を聴いてクリードにハマりました。
壮大な感じがかなりツボに入ったね。
もちろん「Higher」も大好きですけど。
あのサビに入る前のヘヴィーなビートが大好きですよ。
シングル・チャートで歴代8位となる57週もエントリーされた「Higher」ですけど、そのへんのヘヴィーな中にも分かりやすいってところが、そんな記録を打ち出させた要因があるのかも?

とにかくこの2曲を筆頭に凄い良いアルバムでありますよ。
正直、こんなアルバムを作ってしまったら次はどうなんのやろ?って余計な心配をしてしまうぐらいの完成度ですが、実は次のアルバム「WEATHERED」も相当良かったりします。

機会があれば2枚とも聴いてしまいましょう。

って事で「With Arms Wide Open」です。
曲は大好きやけど、ビデオの中で隕石が落ちてくるシーンにいつも笑ってしまいます。
あんだけ勢い良く落ちてきてるのに、爆発がショボすぎるやろ?
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by sy_rock1009 | 2008-05-17 23:18 | 洋楽アルバム・90's
バーシア「SWEETEST ILLUSION」
84年にイギリスでラテン系サウンドのマット・ビアンコという、今も結構な人気のあるポップ・グループがデビューしましたけど、今回はそのマット・ビアンコに在籍していました女性ヴォーカリスト、バーシアのアルバムを紹介です。
という事で、前回に引き続いてオシャレ系のアルバムになりますが、バーシアが94年に発表したソロ3枚目となる「SWEETEST ILLUSION」を。

●BASIA / SWEETEST ILLUSION
●バーシア / スウィーテスト・イルージョン


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Tracks
 1.Drunk On Love
 2.Third Time Lucky
 3.Yearning
 4.She Deserves It/Rachel's Wedding
 5.Olive Tree
 6.Sweetest Illusion
 7.Perfect Mother
 8.More Fire Than Flame
 9.Simple Pleasures
10.My Cruel Ways
                            11.Prayer Of A Happy Housewife


ポーランド出身のバーバラ・スタニセワ・チェチェレフスカという、かなりの確立で舌を噛んでしまいそうな本名をしたバーシアが、マット・ビアンコにいた時の事は実を言うとオイラはあんまり良く知りません。
まあ、バーシアがマット・ビアンコにいたのはデビュー・アルバムだけで、在籍期間も1年ぐらいだけなんで、小学生のオイラにとっては知らんのも無理ないかな?

というかマット・ビアンコ自体を本格的に知ったのも93年あたりと結構遅い。
確かその時に大阪の某FM局でマット・ビアンコの曲がヘヴィー・ローテーションか何かで良く流れてたんですよね。
「ANOTHER TIME ANOTHER PLACE」っていうアルバムの「Our Love」が流れてたと思う。
そこで「マット・ビアンコってラテン系でノリ良いポップをしてるんやなー!」っていう感じで知ったのであります。

ってまあ、そんなマット・ビアンコの事は今回はあんまり関係ないんで、そろそろ本題の方に話を移そうかなと思いますけど、バーシアを知ったのはマット・ビアンコよりも少し早い。
90年ぐらいにバーシアが2枚目のアルバム「LONDON WARSAW NEW YORK」を出して、そこからのシングル「Cruising for Bruising」が結構ヒットしてたんですが、その時ぐらいに知りましたね。
そんで、オシャレな雰囲気のサウンドと延びのある綺麗なヴォーカルが気に入りましたよ。
あと、スウィング・アウト・シスターとかその他のポップ系にはない、ちょっとボサ・ノヴァっぽい雰囲気があったりラテンっぽいのやアシッド・ジャズ・バンドのインコグニートっぽいものまであったりで、他のオシャレ・ポップとは違う面があったのも良かったかな。

そんな雰囲気はもちろん次のアルバムで、今回の本題であります3枚目のアルバム「SWEETEST ILLUSION」でもあったんですけど、前作と比べてノリの良いメロディーのものが増えてる感じで、さらに気に入ったりしましたね。
多分、過去のアルバムとは違い、生バンドで構成されてるから来るノリの良さや豪華さってのがあると思うけど、全体的にグルーヴ感が凄く良いアルバムです。
一番有名な1曲目「Drunk On Love」なんかその典型でしょうね。
凄いセンスのあるノリの良い、そしてカッコイイ曲になってますよ。
もちろん他にも良い曲はあって、今まで通りシンプルにじっくり聴かせる曲もあるし、かなり幅広く楽しめるアルバムになってるんじゃないでしょうか。

とりえず女性ヴォーカルが好きでセンスのあるオシャレなサウンドが好きな人には間違いなくお薦め出来るアルバムですね。
聴いてみて損はしないハズ!

という事で「Drunk On Love」でもどうぞ。
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by sy_rock1009 | 2008-03-05 22:05 | 洋楽アルバム・90's
満天の星が見えるような満点のアルバム「STARS」
ちょっと濃いアルバムが続いてたので、たまには肩の力を抜いてリラックス出来るような、最高に心地良いアルバムなんかも良いでしょう。
って事で今回はシンプリー・レッドが91年に発表した4枚目のアルバム「STARS」です。

●SIMPLY RED / STARS
●シンプリー・レッド / スターズ


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Tracks
 1.Something Got Me Started
 2.Stars
 3.Thrill Me
 4.Your Mirror
 5.She's Got It Bad
 6.For Your Babies
 7.Model
 8.How Could I Fall
 9.Freedom
10.Wonderland


結構、シンプリー・レッドが好きなんですよね、私。
それこそ85年のデビューの時から聴いてはいるけど、初めて聴いた時はミック・ハックネルのお姿からは想像出来ないほどに澄んだ綺麗な、それでいてソウルフルな声に驚いた記憶がありますよ。

子供ながらに見た目はともかくめちゃめちゃ歌うまいなー!って思ったね。

で、そのシンプリー・レッドがデビューした当時のイギリスはちょっとソウルっぽい、なおかつオシャレで小粋なサウンドをしたバンドがいて、ちょっとしたブームになっていました。
ブリティッシュ・ソウルとか言われてましたね、確か。
なかでもスタイル・カウンシルとシャーデー、それにこのシンプリー・レッドは私の中で別格で、この3つが私的3大ブリティッシュ・オシャレ・バンドだったりします。
まあ、ホントはシャーデーはちょっと違うかも知れんけど、オシャレなのは間違いないので一緒にしておきます。

とにかくそんなオシャレで小粋なかっこいいシンプリー・レッドのアルバムの中でも間違いなく名盤とされるのがこの「STARS」ですね。
91年と92年のUKチャートで2年連続1位になったというぐらい売れたアルバムで、もう、これ以上の説明は必要がないぐらいの超名盤であります。

だから余計な事は言いません。
もし、まだ聴いた事がないという人がいるなら一度は聴いてみて欲しい。
そう言ってしまいたいぐらい捨て曲ナシのアルバムだと思います。

このアルバムからメンバーも代わって、それが良い方向に向かったのは間違いないけど、特に日本人ドラム、屋敷豪太の小気味良く跳ねる感じもあり、力強さもある音がかなり良い感じ。
もちろんギターやキーボードやベース、それにサックスも良い味が出てるし、相変わらずミック・ハックネルは良い声してるし、やっぱり最高に落ち着けますね。
リラックスしたい時には最適のアルバムだと思います。
タイトル・ナンバーの「Stars」はCMでも流れてたし知ってるけど、アルバム通しては聴いた事がないって人が結構いるかと思うけど、是非、アルバムを最初から最後まで通しで聴いてみて欲しいもんですね。
あと、ジャケットも曲の雰囲気が良く出てて良い感じです。

そう言えばシンプリー・レッドは来年のツアーが終わったら解散するんだったねー。
でも、ほとんどミック・ハックネルのソロ・プロジェクトみたいなノリやったから、あんまり残念という気持ちはないけども、これから出るであろうアルバムがシンプリー・レッドの名義じゃなくなるのはちょっと寂しいかな。

Simply Red - Stars
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by sy_rock1009 | 2008-02-26 22:25 | 洋楽アルバム・90's
オービーでもバービーでもない!
この前はレニー・クラヴィッツのアルバムを書いたので、次に続くのはこの人のアルバムかなーなんて思ったのが、テレンス・トレント・ダービーだったりします。
現在は夢のお告げがあったとかで”サナンダ・マイトルーヤ”という、けったいな名前にして活動しておりますが、まあ、元阪神タイガースのグリーンウェルのように神のお告げとか言って、たった7試合出ただけで引退してしまうよりかは全然マシやけどね。
って、グリーンウェルはもうどうでも良いけど、とにかく今回はテレンス・トレント・ダービーの3枚目のアルバム「SYMPHONY OR DAMN」(93年)であります。

●TERENCE TRENT D'ARBY / SYMPHONY OR DAMN
●テレンス・トレント・ダービー / シンフォニー・オア・ダム


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Tracks
 1.Welcome To My Monasteryo
 2.She Kissed Me
 3.Do You Love Me Like You Say?
 4.Baby Let Me Share My Love
 5.Delicate
 6.Neon Messiah
 7.Penelope Please
 8.Wet Your Lips
 9.Turn The Page
10.Castilian Blue
                      11.T.I.T.S. /F&J
                      12.Are You Happy?
                      13.Succumb To Me
                      14.I Still Love You
                      15.Seasons
                      16.Let Her Down Easy


アナクロ野郎で昔のロックのマネをしてるだけという批判がデビュー当初のレニー・クラヴィッツに対してあったけども、このテレンス・トレント・ダービ(長いので以下、TTD)の方はと言うと、そのレニー・クラヴィッツのマネという声もチラッとあったりしました。
あと、プリンスと。

確かこの「SYMPHONY OR DAMN」が出た後にツアーで日本にも来たけども、その時のキャッチコピーも”プリンスのようにセクシー、レニーのようにワイルド”だかなんだかの言葉が当てはめられてたような気がする。
10年以上前の事なんで正確にそのコピーを覚えてるわけではないので微妙に違うところはあるかも知れんけど、とにかくこの2人に例えられてたのだけは間違いない。

でも、実際にTTDの音楽をじっくり聴いてみると、そんなにプリンスやレニーの影なんて見えてこない気が私的にするんですよね。
というか、TTDのレコード・デビューは87年で、89年にデビューしたレニーより2年も早いので、プリンスはともかくレニーと比べるのはどうかと思ったりするけども。

やっぱり知名度の違いやろうか…。

だからと言って決してTTDの知名度が低いとは思わないんですけどね。
なにせデビューがあまりにも衝撃的で、誰もが天才と称えたぐらいに素晴らしい才能と共に世に出た人であるし、アルバムの方も1200万枚以上売れたので、デビューの鮮烈さはTTDの方がレニーだけでなくプリンスよりもかなり上でしたもんね。

ただ、残念ながら長続きしなかった…。

2枚目でズッこけて(個人的には2枚も好きだが)、そのタイミングにレニーがデビューしたのでみんなの目がそっちに行ってしまったのが、そのまま今にまで至ってるような気がしないでもない。

う~ん、なんという運のなさ…。

そんな不遇の天才とも言えるTTDではあるけど、デビューから6年後に出した3枚目となるこのアルバム「SYMPHONY OR DAMN」で、デビュー時ほどではないけども評価を取り戻しました。
全体的にロック色が強くなってはいるが、相変わらずTTD流のロックなのか、ファンクなのか、ソウルなのか分からない、独自の音楽スタイルは健在で、なによりアルバム全体としてのバランスはデビュー・アルバムよりもこっちの方があるように感じて私はこのアルバムが一番好きだ。
もちろんデビュー・アルバムも大好きではあるけど。

で、アルバムなんですけど、とにかくこの人の場合は色んなジャンルから良い所を抜き取って、それを自分なりのサウンドとして表現している洗練さに尽きるんですけど、それ以上にこの人の声そのものが凄い。
87年にアルバムに先駆けて出したデビュー・シングル「If You Let Me Stay」を初めて聴いた時は、そのあまりの凄まじいヴォーカルに私はビックリしましたよ。
ちょっとザラついた質感から飛び出る圧倒的なヴォーカルだけを聴いてみても、やっぱり天才と言わざるを得ないもんがあります。

もちろんその圧倒的なヴォーカルはこのアルバムでも健在で、「She Kissed Me」のようなロック色の強い曲から、「Do You Love Me Like You Say ?」のようなグルーヴ感が抜群のファンキーな曲まで、存在感のありまくるヴォーカルを披露しております。
それ以外にも名バラード「Delicate」では、デズリーとのデュエットでしっとりと歌ってるし、とにかく聴かせてくれるヴォーカルが全体で堪能できますね。
ちなみに「Delicate」はジョン・レノンが日本の俳句などから影響を受けて、それを作詞に反映したアルバム「JOHN LENNON/PLASTIC ONO BAND」にならって、書かれた曲であります。
だからシンプルながら、なかなかグッと響いてくるものがありますよ。

とにかく圧倒的なヴォーカルから独自のサウンドが飛び出すこのアルバムは、良いアルバムなので一度は聴いてみて欲しいもんであります。

って事で、このアルバムで私が一番好きな「Do You Love Me Like You Say ?」あたりの動画でもここで貼り付けて終わるところではあるけど、出来の悪いものしかなかったので、このアルバムとは関係ないけどプリンスもライヴでカバーした事のあるデビュー曲の「If You Let Me Stay」を貼っておく事にしました。

こういうところでも何となくTTDの扱いが分かる感じで、私的にはチト寂しい…。
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by sy_rock1009 | 2007-11-05 23:33 | 洋楽アルバム・90's