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ジェフ・ベックのハード・ロック時代最後の名演!
スーパー・トリオと呼ばれるバンドはいくつかあるけれど、間違いなくこのバンドもその中のひとつに入りますよね。
そう、ジェフ・ベック、ティム・ボガート、カーマイン・アピスの3人からなるスーパー・トリオ、ベック・ボガート&アピスであります。
という事で、今回はそんなベック・ボガート&アピスの73年の超絶ライヴ盤であります「BECK, BOGERT & APPICE LIVE」です。
そして今回も前回のジェフ・ベック・グループに続いてジェフ・ベックものなのだ。

●BECK, BOGERT & APPICE / BECK, BOGERT & APPICE LIVE
●ベック・ボガート&アピス / ベック・ボガート&アピス・ライヴ・イン・ジャパン


ジェフ・ベックのハード・ロック時代最後の名演!_b0054129_21335452.jpg
Tracks 1
 1.Superstition
 2.Lose Myself With You
 3.Jeff's Boogie
 4.Going Down
 5.Boogie
Tracks 2
 6.Morning Dew
 7.Sweet Sweet Surrender
 8.Livin' Alone
 9.I'm So Proud
                      10.Lady
                      11.Black Cat Moan
                      12.Why Should I Care
                      13.Plynth/Shotgun(Medley)


間違いなくスーパー・トリオのハズやけど、あんまりセールスが伸びんかった所に原因があるのかも分からんが、ジェフ・ベック・グループの第1期で2枚、第2期で2枚という、アルバム2枚で終わりのジンクスをキッチリこのBB&Aでも守ったぐらい短命で終わってます。
しかも1枚はスタジオ盤で、もう1枚はこのライヴ盤なんで、ほとんど実質1枚で終わったぐらい短命なバンドで、活動期間も約2年という短さ…。
あんだけボガートとアピスに入れ込んでて、ずっと組みたがってたのに、いざ一緒にやってみたら意外とあっけなく終わるってのは、何ともベックらしいと言えばらしいところかな?
さすが我の強すぎるジェフ・ベック先生といったところです。

それと時代がプログレ全盛の時になってるのに、これといった斬新さもないハード・ロックやったのにも短命やった原因があるのかも?
まあ、何にしても大きな成果を上げることなく短命に終わりましたよ。

そんな感じなんでBB&Aのデビュー盤もカッコイイのはカッコイイけど、スーパー・トリオのわりにイマイチというか、パッとせんなーって思うところがあるんですよね。
ジェフ・ベックにヴァニラ・ファッジのリズム隊が加わったら一体どうなんねんやろう?ってジェフ・ベック・グループ時代以上の期待をしすぎてしまうと、間違いなく肩透かしを食らうような、そんな普通のハード・ロックに感じるかもですね。
私も最初に聴いた時はそう感じてしまいました。

なので今日の本題であります、このライヴ盤もしばらく聴かずにいたんですけど、ある時、ふいに聴いてみようと思った次第であります。

で、聴いてみてちょっとビックリ!

スタジオ盤と全然違う異様なまでの熱さで、めちゃめちゃカッコイイんですよ。
なんというハイテンション!
このライヴ盤を聴いて初めて、ああ、やっぱりこのバンドはスーパー・トリオやったんやなーというのが、イヤでも実感できます。

とにかく3人とも演奏が凄いんですよね。
ベックが凄いのは当たり前やけど、このライヴ盤でもそういったプレイが堪能できます。
まさにジェフ・ベックが見せるハード・ロック時代最後の姿って感じですね。
相変わらず誰もマネ出来んようなトーンやアドリブを入れつつ、3人というシンプルな構成を活かしながらの変幻自在なプレイはさすがとしか言いようがない。
ベックがジミ・ヘンドリックスの凄まじいプレイを見て廃業も考えたというのは有名な話やけど、それと同じような感じで、多分、オイラがプロのギタリストやったら、自分とのセンスの違いに絶望してギターを弾くのをやめたくなってしまうやろうね。
それぐらいやっぱこの人のギターは凄い。

もちろん、そんなベックに負けずティム・ボガートも「Lose Myself With You」でのベース・ソロをはじめ、さすがベックに見込まれただけの事はあるってプレイを見せてます。
カーマイン・アピスの方も「Morning Dew」でドラム・ソロを披露してるし、それ以外でも凄まじいドラミングでボガートと一緒に重いリズムを見せてて、非常にカッコイイ。
おまけにメインとなるヴォーカルは意外とカーマインやったりするんだが、さすがにあんまり歌の方は上手くないけども、普通の人はそんなに激しく叩きながら歌うなんて出来んよ。

まあ、とにかく3人とも凄いの一言です。

という事で断然、スタジオ盤よりもこのライヴ盤を薦めます。
一番の見せ場はヤードバーズ時代の曲「Jeff's Boogie」かと思うが、非常にカッコよく決まってますよ。
機会があれば聴いてみましょう。

ちなみにこのライヴ盤の音源は大阪厚生年金で行ったものなんですけど、こんな凄まじいプレイを大阪でやってたんかと思うと、同じ大阪人としてちょっと嬉しくなってしまいます。
しかもライヴ盤そのものを出すことを嫌うベックが、日本でのみのこのライヴ盤を発売してくれたというのはで、日本のロック・ファンにとって嬉しすぎるプレゼントやと思うね

それ以上に実際にこの時のライヴを見た人は、さぞや良い思い出になってるんでしょう。
そういえばベックにとっても初来日やったようですし。

ホンマ、生で見た人は羨ましすぎるな。
by sy_rock1009 | 2008-05-03 22:19 | 洋楽アルバム・70's
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