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プログレ・ファンに強く薦めたい、パーラー・バンド
パーラー・バンドという名前を聞いて、即座に反応出来る人が果たしてウチのブログを読んでくれている人の中で何人いるのかは謎やけど、とにかく今回はそんなマニアックなバンドだと思う、パーラー・バンドが72年に発表した唯一のアルバム「IS A FRIEND?」を。
多分、今までウチで取り上げてきたアルバムの中でオーディンと並ぶマニアックさかな?

●THE PARLOUR BAND / IS A FRIEND?
●パーラー・バンド / 暮れなずむ夢


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Tracks
 1.Forgotten Dreams
 2.Pretty Haired Girl
 3.Springs' Sweet Comfort
 4.Early Morning Eyes
 5.Follow Me
 6.Evening
 7.Don't Be Sad
 8.Little Goldie
 9.To Happiness
10.Home

                           a) Once More Loneliness
                           b) Fortress
                           c) Home

去年、実はこのアルバムこそ私が一番聴いたであろうアルバムだったりします。
それこそ取り憑かれたように聴いてましたね。
こんなに聴き心地の良いプログレ・バンドがまだあったんかという感じで、ちょっとした目からウロコ状態でハマッておりましたよ。
なので今回は特に”イギリス、プログレッシヴ・ロック、70年代”という3つの言葉を聞くだけでヨダレがズズッと落ちてしまうような濃いロック・ファンで、パーラー・バンドは知らないという人には是非ともお薦めしたいのですよ。

という事で、72年にイギリスでDERAMというレーベルからデビューして、残したアルバムが唯一この「IS A FRIEND?」の一枚だけという5人組のパーラー・バンド。
メンバーはピーター・フィルール(vo,key,g)、ピックス(vo,g)、クレイグ・アンダース(g)、マーク・アシュレイ・アンダース(b)、ジェリー・ロビンス(ds)という、名前も見ても
私的に誰一人知らないメンバーで構成されてます。
基本的にメイン・ヴォーカルはピーター・フィルールなんですけど、6曲目の「Evening」だけピックスがメイン・ヴォーカルをとってます。

で、ジャンルとしてはもちろんプログレッシヴ・ロックですけど、さらに細かく言うとアコースティックをベースとした田園プログレって感じかな。
でも、ただの田園プログレじゃなくて、ハードなギターや淡いハモンド・オルガンの響きに、それに何といってもブリティッシュ・ロックにしかないドンよりと陰のあるトーンが特徴です。
そんなサウンドを綺麗なコーラス・ワークで曲をさらに盛り上げてて、フォークっぽいソフトな面とヘヴィーでハードな面とが上手く絡み合っておりますね。
あと絶妙なアレンジが光るところも良い感じ。
2曲目の「Pretty Haired Girl」なんか最初はさわやかなカントリー風のサウンドに、綺麗にまとまったコーラスでほんわかとした雰囲気で曲が進んで行くのに、最後に突然とも言えるような泣きのギターとドタバタとしたドラムで終えて、そのまま3曲目に繋がるっていうところはまさにアレンジの良さを感じ取れるポイントと個人的に思ったね。
しかもその3曲目の「Springs' Sweet Comfort」がまたカントリー風の曲になってはいるけど、さわやかな「Pretty Haired Girl」とは違う、ちょっと陰のある雰囲気になっていて、おもしろい対比になってるんじゃないでしょうか。

まあ、とにかく去年に一番聴いただけのアルバムというだけあって、他の曲でも出てくるのはこんな感じの褒め言葉しかなかったりするんですよね。
実に飽きの来ない構成になってますよ。
バークレイ・ジェイムス・ハーヴェストのような、あるいはスプリングのような感じもありつつ、さらにスタックリッジのようなポップなところもあるけども、聴けば聴くほどパーラー・バンドにしかないという独特のものがこのバンドにはあるんですよね。

はっきり言ってプログレ・ファン必聴のアルバムと断言しても良いぐらいです。
ですので興味のある人は何とかしてアルバムを手に入れて聴いてみてほしいもんです。

ただ、このアルバムもやっぱり現在は廃盤となってるし、多分、紙ジャケでも出てない一品だと思うので、普通にCD屋に足を運んで買い行ったところで手に入れられないと思う。
ネット・ショップとかでなら手に入れられると思うけど、そこまでして買うのもちょっと微妙って人もいると思うから、やっぱり普通に再販してほしいね。
ホンマ、こんな良いアルバムを何で紙ジャケでも何でも良いから、また出さんのか不思議でなりませんよ。

とりあえず百聞は一見にしかずじゃないですjけど、百読は一聴にしかずって事で、パーラー・バンドの音楽がどういうものかは実際に聴いてみるのが一番早いので、こちらの方から聴いて下され!
1、2、4、6、9、10という6曲分がフルで聴けます。
これで気に入ったら何とかしてアルバムを手に入れて通しで聴いて下さい。

MySpace.com - THE PARLOUR BAND
by sy_rock1009 | 2008-03-10 21:57 | 洋楽アルバム・70's
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