突っ込みどころ満載、グレイシャス
ヴァーティゴ・レーベルに所属してるバンドというのは、どうにも面白いというか、変わったというか、何だか良く分からんサウンド展開をするバンドが多くいる事で有名です。
まあ、つまりは凄まじいB級っぷりが集まってるって事になってるとは思うんですけど、今回はそんなヴァーティゴの中でも特に突っ込みどころ満載バンドであります、グレイシャスの70年のアルバム「GRACIOUS!」を紹介です。

●GRACIOUS! / GRACIOUS!
●グレイシャス / グレイシャス


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Tracks
1.Introduction
2.Heaven
3.Hell
4.Fugue In 'D' Minor
5.The Dream







もう、今回は何の前置きもなくアルバムについて書いてしまおうと思います。

このアルバムはグレイシャスのデビュー・アルバムなんですけども、内容はハード・ロックをベースにしながら、ハープシコード、エレクトリック・ピアノ、オルガン、メロトロンといったキーボードによるバッハやオッフェンバックなどをモチーフにしたクラシカルな面と、ヘヴィーでちょっぴりダークなリズムと、ハードなギターが激突するという、いかにもヴァーティゴのバンドらしいプログレッシヴ・ロックになっております。

一応、コンセプト・アルバムの作りになってるらしいが、聴いててもそんなコンセプトがあるとか気づかず、とにかくそのクラシカルで繊細な部分とハードな部分のぶつかり合いによって生まれる、めちゃくちゃなサウンドが聴いててカッコイイ。
そして、面白い!

ここでなぜカッコイイというだけでなく、面白いという言葉も出てくるんや?と、グレイシャスを知らない人は思ってしまうかも分からんが、実はこのバンドがサウンドのモチーフにしてるのはクラシカルな要素だけでなく、色んな他のバンドをもモチーフにしてるところにあったりします。

ええ、つまりパクリですとも!

これがなかなか凄いんです。
ピンク・フロイドの影が見えたり、キング・クリムゾンの影が見えたり、はたまたマージービートのようなポップさまで取り入れてる節操のなさが面白い。
マージービートとはもちろんビートルズを筆頭にしたリヴァプール出身のバンドの事を指してそう呼んだりするんですけど、そんなビートルズでさえパクりの対象になっていて、5曲目の「The Dream」で一瞬ではあるが「Hey jude」を見事に頂戴するという荒業はいとも簡単に成し遂げておられます。
3曲目の「Hell」の後半の展開も相当突っ込みどころ満載だったりしますし、とにかく何かどっかで聴いた事ある?って音が多いですね。

でも、なんでしょうねー。
それだけ色んなものを拝借してるチックのわりに、なぜか知らんがオリジナリティはあるような気がするんですよね。
このへんが一番面白いところかな。
普通こんだけ色んな音を拝借してたら聴いてても白けそうになりそうだが、なぜか全然カッコよく聴けてしまうんです。
まあ、メンバーの演奏テクニックがあるからかも知れませんが、そのあたりも聴いててなかなか面白いところではある。

機会があれば聴いてみるのも良いでしょうね。
B級ど真ん中ですけど…。

という事で、ここで終わっても良いかなと思ったけど、やっぱり聴くのが一番分かりやすいので、ラストの「The Dream」でも貼っておきます。
ホンマはこんな17分もある長くて変な曲を貼るのはどうかと思ったけど、まあ、ウチのブログではアリかなと思って貼ってみましたよ。

長いしホンマに変な曲なんで興味のある人だけ聴いて下さい。
ちなみに一瞬だけ聴こえる「Hey jude」のフレーズは真ん中やや過ぎたあたりです。
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by sy_rock1009 | 2008-02-17 20:21 | 洋楽アルバム・70's
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