アンバランスな時代のレインボー
ここ何日か久しぶりにレインボーを聴いておりました。
なので今回はレインボーのアルバムなんですけど、なぜ、わざわざこのアルバムなのかと言われても、それは私がグラハム・ボネット好きだからとしか言えません。
って事で、レインボーの79年のアルバム「DOWN TO EARTH」です。

●RAINBOW / DOWN TO EARTH
●レインボー / ダウン・トゥ・アース


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Tracks
1.All Night Long
2.Eyes Of The World
3.No Time To Lose
4.Makin' Love
5.Since You Been Gone
6.Love's No Friend
7.Danger Zone
8.Lost In Hollywood




歴代で3人のヴォーカリスト…いや、94年の再結成時のドゥギー・ホワイトを入れると歴代で4人というのがホントのところやけど、まあ、この再結成はオマケみたいなもんやから、やっぱレインボーの歴代ヴォーカリストとなるとロニー・ジェイムス・ディオ、グラハム・ボネット、ジョー・リン・ターナーの3人って事になるかと思います。
少なくともオイラ的にドゥギー・ホワイト時代のレインボーはなかった事になっております。

その時代のレインボーが好きな人にはゴメンナサイとしか言いようがありません…。

まあ、とにかくヴォーカリストが歴代で3人いた事になるレインボーなんですけど、今回の本題であるグラハム・ボネット時代が一番音楽的に中途半端な時期だったんですよね。

ロニー時代のまだディープ・パープルの流れがあったサウンドから、アメリカを意識したコンパクトでポップさが出てくるジョー時代へと、レインボーというバンドは大まかに流れて行く感じではあるけど、真ん中のグラハム時代はハード・サウンドからまだポップな流れに上手く移行できてないハンパさがあるんですよね。
もともとアメリカに強い意識を持ってたリッチーが、ロニー時代の後半からアメリカでの売り上げが下がって行った事から、ポップ寄りになって行ったんですけど、このグラハム時代唯一のアルバム「DOWN TO EARTH」は、とにかく取って付けたような無理やりなポップさがあって、かなり変なアルバムだと思います。

まず歌詞がひどくダサくて、ちょっと聴いてて恥ずかしくなってしまう。
1曲目の「All Night Long」なんかは特にひどい。
サウンド的にはカッコイイのに…。
「Since You Been Gone」もカバーとはいえ何だかなーって感じで、パープル時代からリッチー・ブラックモアという人を好きでいたファンは当時どんな思いやったんかと考えると夜も眠れんぐらいな無理矢理なポップ・サウンドが目に付きます。
ギター・ソロもこれまでのようにガンガン弾いてないのも寂しいしね。
でも、この2曲はヒットしたんですよねぇ…。

あとジャケットも相当キテる。
ハード・ロック・バンドのアルバムとは思えないダサさがありますね。
とにかく何かしらにつけダサさばかりが目に付くアルバムとなってます。

と、これだけなら散々な感じで終わってしまいそうですけど、そんなダサさが目立つアルバムにも良い所はいっぱいある。
その部分がダサさを上回る出来なので、私はやっぱりこのアルバムが好きなんですよね。

何と言っても歴代のレインボーで最強のメンバーが揃ってるので、確かに歌詞はダサイし、リッチーもリフ中心でギター・ソロは減ったとはいえ、サウンド自体は相当良いものがある。(ような気がする)
ベースにロジャー・グローヴァー、キーボードにドン・エイリー、ドラムに渡り鳥気質やけど何でも叩けるコージー・パウエル、そしてリッチーとグラハム。
メンバーの名前を見てるだけで唸ってしまうね。
コージーのシンバルさばきは相変わらずカッコイイし、ロジャーはプレイだけでなくアルバムのプロデューサーとしても貢献してるし、ドン・エイリーもコロシアムⅡ時代から凄いプレイヤーとして知られてるしで各プレイヤーの力量は凄いもんがある。
もちろんリッチーもね。
さらにグラハム・ボネットの血管ブチ切れヴォーカルが、レインボーのサウンドに合ってないようで実は合ってるところが何と言っても最高。

外野でのリッチーVSグラハムのしょうーもない争いもネタとして最高で、さすが変人同士と思わせるところも面白くて良いけど、やっぱ純粋にサウンドとしてもかなり良い。
1、2回聴いただけじゃ最初は違和感あるかも知れんけど、何回か聴いていくと、このアルバムでのサウンドとグラハムのヴォーカルの組み合わせがクセになるんですよね。

とにかく最高にダサかっこいいアルバムだと思います。

その感じはグラハムの容姿だけでも伺えるけどね。
ハード・ロックの世界にこんな格好してシャウトする人はそうはいませんぜ!

さすがやっさん。

キー坊!歌うで、しかし!!

なんてセリフが聞こえてきそうであります。

という事で、歌詞はダサいが最高にカッコイイ「All Night Long」です。
何から何までアンバランスな時代のレインボーですけど、カッコイイとオイラは思いますよ。
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by sy_rock1009 | 2008-02-01 22:13 | 洋楽アルバム・70's
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