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新年一発目に取り上げるアルバムは説明不要とも言える名盤中の名盤で、ウチのブログも本格的なスタートを図ろうかなーと思います。
という事で、ビリー・ジョエルの出世作、77年の「THE STRANGER」なのだ。 まあ、マニアックで濃いアルバムでも良かったけど、やっぱ最初はこういうのが良いかな。 ●BILLY JOEL / THE STRANGER ●ビリー・ジョエル / ストレンジャー 2.The Stranger 3.Just The Way You Are 4.Scenes from An Italian Restaurant 5.Vienna 6.Only The Good Die Young 7.She's Always A Woman 8.Get It Right The First Time 9.Everybody Has A Dream ウチのブログを長い間読んでくれてる人ならばもう御存知かと思いますが、オイラは相当なビリー・ジョエル・ファンであります。 ビートルズやその他のロック・バンド同様、彼からも多大な影響を受けておりますよ。 多分、ソロ・アーティストとしては彼から一番影響を受けてると思いますね。 だから一番好きなソロ・アーティストは?という質問をされたとするなら、私は迷う事なく彼の名前を言うでしょうね。 まあ、もちろんジョン・レノンが文句なしで一番なんですけど、ジョンは別格という事で…。 それにジョンは音楽以外のところ全てにおいて影響されてるけど、純粋に音楽だけとなるとビリー・ジョエルの方が影響度は高いかも知れないので、やっぱりこんな質問をされたとしたらビリーと言ってしまうでしょうねー。 とにかくそれぐらい影響されたし、大好きなんですよ。 そんな色々と影響を受けたビリー・ジョエルですけど、まずやっぱり何といっても最初に影響を受けたのがピアノですよね。 もう、ビリーと言ったらピアノですよ。 当然、小学校に入る前からビートルズやイーグルスを聴いてたのでピアノの音色が素晴らしいってものはガキんちょながら知ってたつもりやったけど、ビリー・ジョエルのピアノを聴いてさらにピアノ・サウンドの素晴らしさを知ったね。 まさに目からウロコ! 激しいロックから哀愁あるバラードまで、ピアノっていう楽器はこんなにも色んな表現が出来るんやと思って、自分自身もピアノを弾くきっかけにもなったぐらいビリーのピアノ・サウンドには影響を受けたね。 あと楽器でもう一つ影響を受けたのがサックスで、この「THE STRANGER」でも効果的に使われてたりして、このサックスの音色にも影響を受けたね。 ウチの中学校では音楽の授業で楽器演奏ってものがあって、各々割り当てられた楽器を練習して最後に全体で一つの曲を演奏するってものがあったんですけど、私はとにかくサックスが吹きたくて吹きたくて仕方なかったんで、ほとんど強引にサックスを奪い取った記憶があります。 授業で練習曲のかたわら、「Movin' Out (Anthony's Song)」で流れる単純で短いパートのサックスを練習してたのも今となっては良い思い出だな。 それとこれも一応、楽器と言えるのか分からんが口笛も影響を受けた。 もちろんこのアルバムのタイトル・ナンバー「The Stranger」のオープニングとラストで哀愁ある口笛をビリーが聴かせてるのはほとんどの人は知ってると思うけど、これも自分で吹いてみたくなって練習したりしたね。 吹けるようになった時はかなり嬉しかったよ。 このおかげか今でも結構、口笛は得意だったりするんだな。 もちろん楽器だけでなくビリーの歌声にも影響はされてるし、大都会のニューヨークをテーマにした沢山の曲にも影響されてるし、とにかく長々と書いたがビリー・ジョエルには影響されまくった。 それほどまでに影響されまくったビリー・ジョエルなんでどのアルバムの事について書こうか迷ったけど、私が最初に彼のアルバムを聴いたのが「THE STRANGER」だったのでコレにしました。 ちなみに生まれて一番最初に買ったレコードもコレですよ。 だから一番最初に聴いたビリー・ジョエルのアルバムが「THE STRANGER」というのも当たり前の話ではあるんですけど、それにしても相変わらず生意気なガキんちょである。 とまあ、そんな事はどうでもよくて「THE STRANGER」の中身なんですけど、あまりにも有名なアルバムなんで大体の人は知ってるでしょうね。 アルバム9曲中で1,2,3,4、6、7という6曲もの有名どころが収録されてるし、他の3曲も間違いなく良い曲で、全く捨て曲のないアルバムですもんね。 アルバム・チャートにも100週以上ランクされてたし、「Just The Way You Are」はグラミーで2部門獲得したりで、とにかくいまさら語る事などないぐらいの名盤です。 でも、ちょっとは何か書いとかんとアカンかなーとも思ったりもしたので、タイトル・ナンバーの「The Stranger」をサラッと紹介します。 この曲自体はメチャクチャ有名なんで当然知ってる人も多いと思うけど、どういう内容の歌かまでは意外と知らない、あるいはそんなとこまで気にして聴いてないって人がいると思うんですよね。 ですので、ちょっと解説。 この曲は哀愁のあるピアノのイントロに口笛が重なって、かなり憂いのあるサウンドが、それだけでグッとくるものがあるけど、そこから急にテンポが変わって力強くビリーが歌いだすカッコイイ曲になってますよね。 私も子供の頃は曲の内容なんか知らずに、ただ単にその緩急がカッコイイなーとか、ビリー・ジョエルって人はホンマ歌が上手いなーとまでしか思ってなかったけど、曲の内容をちょっとでも分かるとさらのこの曲は良くなると思います。 ”誰でも もう一つの顔を持っている”という出だしで始まるように、この曲は時には素顔を隠し仮面をつけて行かないと、ニューヨークという大都会では正直に生きていけないんだろうか?というような内容になってます。 簡単に説明するとね。 それを踏まえて聴くと哀愁と力強さとの対比が都会で生きていくことについて自問自答してるように聴こえ、この曲がさらに聴き応えのあるものになったりするんですよね。 でも、これだけじゃなくジャケットも見ると、より感情移入出来たりします。 ベッドの枕の上にちょっと怖い仮面がポツンと置かれてて、それをビリーが見ているという構図ですけど、まさに「The Stranger」の曲の内容をこのジャケットで表現してます。 歌詞にある”そっと取り出しては一人で眺めるもう一つの顔…”というものを、そのままこのジャケットで表してるんですよねー。 そう思ってジャケットを見ると、ビリーのちょっと暗い表情も分かります。 ああ、またこの仮面を付けんとアカンのかぁ…って感じですよ。 私はこういう都会で生きる心情を上手く表現しているところもビリー・ジョエルっていう人の大好きな理由でもあるけど、そういう意味でこのジャケットを含めた「The Stranger」の世界観は大変お気に入りであります。 今までサラッと聴いてた人も一度深く探って聴いてみてはどうでしょう。 もちろん、ビリー・ジョエルはまだ良く知らんという若いロック・ファンには、内容を探るのは後でいいので、まずは何はなくとも聴いてみし欲しいですね。 マジ、名盤ですので。
by sy_rock1009
| 2008-01-09 23:07
| 洋楽アルバム・70's
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