ネオン、キーフ、そしてトリプル・メロトロン
キーフが手がけた数あるジャケット・デザインの中でも、個人的にコレは会心の一作やなーと思うのが、今回取り上げるスプリングのアルバムだったりします。
という事で、そのスプリングが71年に出した唯一のアルバム「SPRING」です。

●SPRING / SPRING
●スプリング / スプリング


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Tracks
1.The Prisoner (Eight By Ten)
2.Grail
3.Boats
4.Shipwrecked Soldier
5.Golden Fleece
6.Inside Out
7.Song To Absent Friends (The Island)
8.Gazing




アルバムを11枚出しただけで閉鎖となったロック・ファン、さらにプログレ・ファンには御馴染みのレーベル、ネオンのカタログ6番目にあたるこのスプリングのアルバムは、彼等の最大の特徴とも言うべき”トリプル・メロトロン”が武器となって、なかなかの人気があったりします。
でも、何せ11枚出しただけで終わったネオン・レーベルのアルバムなんで、昔から廃盤ランキングの高位置に君臨するアルバムでもあるんで、実際に音楽を聴いた事があるという人はそんなに多くないような気がしますね。

そういう私も名前は知ってて興味はあったけども、つい最近まで聴いた事がなかったし、ましてや良くレコード屋巡りをしたりするけどイギリス・オリジナルの物なんて見た事すらないです。
しかし、今はCDで聴く事が出来るので、私のように興味はあったけど聴く機会がなかったという人もCDでスプリングを堪能したことでしょう。

という事で、そんなスプリングのサウンドはアコースティックな感覚が漂ってて、ちょっと田園風景が見えてきそうな雰囲気が特徴の田園プログレだったりします。
かと言って、やっぱりイギリスらしい哀愁や影の部分もあったりするので、純粋なフォーク・ロックでもなかったりするかな。
ちょっとサイケっぽい雰囲気もあるしね。
それにトリプル・メロトロンの洪水が押し寄せてくる感じは、単純にフォークをベースにしたとは思えないほどのものがあったりします。
全体的にリズム感覚もそこそこ良いように思うし、そういう意味でもメロトロン好きな日本人にはグッと来るところのあるアルバムになってるかも知れませんね。
1曲目、2曲目なんかはメロトロンをバックにした、まさに日本人好みの曲で、これだけでスプリングのサウンドに引き込まれる感じがしますよ。

ただ、ここで一つ注意があるとすればトリプル・メロトロンと言っても3台のメロトロンを同時に演奏しまくってる訳でなく、単にメロトロンを弾く人間が3人いるだけという事なんで、それを知らずに聴くと意外に迫力不足という感じになるでしょう。
なのでトリプル・メロトロンという文句で有名であるスプリングですけど、聴く時にはその言葉は忘れましょう。

ちなみにその3人とはパット・モラン(vo)、レイ・マルティネス(g)、キップス・ブラウン(key)で、このメロトロン弾き3人に、エイドリアン・マロニー(b)、パイク・ウィザーズ(ds)という5人でスプリングが成り立ってるわけですが、まあこの中で知ってるのは後にダイアー・ストレイツで成功するドラマーぐらいで、あとのメンバーの事は実は良く分かってなかったりする。
ちなみに3面ジャケットを開いてみて、川の向こう側に立ってるのがメンバーだったりします。

まあ、とにかくそんなスプリングですが、スカッと田園風景が見えてきそうな中にも、イギリスらしいドンよりとした哀愁のあるサウンドが好みの方にはお薦めでしょうか。
もちろんメロトロン好きな方にはもっとお薦めです。
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by sy_rock1009 | 2007-11-26 23:15 | 洋楽アルバム・70's
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