アート・ロックからハード・ロックへ
実際のところ、今のディープ・パープルが何期にあたるのか良く分かってないんですが、個人的には黄金メンバーによる最初の再結成あたりまでは、熱心に聴いておりました。
そのなかでも一番熱心に聴いた時期のパープルというとやっぱり第2期になるかな。
という事で、今回は通算で5枚目のアルバムでもあり、第2期パープルの事実上のデビュー作とも言える70年のアルバム「DEEP PURPLE IN ROCK」です。
ああ、でも1期も結構聴いたなー。

●DEEP PURPLE / DEEP PURPLE IN ROCK
●ディープ・パープル / イン・ロック


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Tracks
1.Speed King
2.Bloodsucker
3.Child In Time
4.Flight Of the Rat
5.Into The Fire
6.Living Wreck
7.Hard Lovin' Man





第2期というよりもディープ・パープルそのものを代表するアルバムとなるとやっぱり「Highway Star」「Smoke On The Water」というロック・ファンなら誰もが知ってる名曲が入った72年の「MACHINE HEAD」なんでしょうね。
個人的には「Space Truckin'」も大好きです。

じゃあ、何で「MACHINE HEAD」じゃなくて「DEEP PURPLE IN ROCK」の方を書こうと思ったかというと、それはアルバム全体に漂うスリリングさに尽きますね。
それも背筋がゾクッと来るようなスリリングさが「DEEP PURPLE IN ROCK」にはあるので、こっちの方を書いてみようと思いました。
もちろん「MACHINE HEAD」もスリリングでカッコイイけど、もうその時期にはメンバー間でギスギスした空気があったし、リッチーにいたっては次のバンドの構想を頭の中で練ってたりしてるので、「DEEP PURPLE IN ROCK」にあったようなメンバーが一体となりつつも火花散るような演奏のバトルというものが、「DEEP PURPLE IN ROCK」に比べるとちょっと弱く感じるかなーと思ったり思わなかったり…。

まあ、とにかく私的に一番良く聴いたパープルは2期であり、さらに一番良く聴いたのが今回のこのアルバムだったりします。
理由はさっきも言ったけども、ハラハラするようなスリリング感がたまらんぐらいカッコイイ。
特に演奏面で言うとジョン・ロードのオルガンとリッチー・ブラックモアのギターのバトルが、なかなかに凄い事になってる思う。
何て言うか、かなりイケイケな事になってますね。
さらにヴォーカル、イアン・ギランのアホみたいなシャウトが乗っかって、さらに凄い事になってます。

もともとヴァニラ・ファッジに影響を受けてアート・ロックという形でスタートした1期パープルですけど、もうここではその姿は完全にありません。
まさにあるのはハード・ロックです。
それもパープル独自のハード・ロック様式というものが、ここからスタートしています。

アルバムには入ってないけどシングルで出た「Black Night」で、すでに新しくなったパープル的ハード・ロック様式というものが分かるけど、さらにアルバム全体を聴くとそのあたりがもっと分かる気がしますね。
「Speed King」でのラウドなギターに、まだ少しアート・ロックしてるキーボードの対比がカッコイイし、イアン・ギランの超人的シャウト。
もう、曲のタイトルのように凄い疾走感になってて、めちゃめちゃカッコイイ。
次の「Bloodsucker」もやっぱりシャウトが入ってて、サウンドもヘヴィーなリフでグイグイ攻める感じで結構好きな曲です。

でも、このアルバム一番のハイライトは3曲目の「Child In Time」ですね。
途中で展開するギターとキーボードの3連ユニゾンでのバトルも凄いけど、1、2曲目であったときよりもさらに強烈なシャウトがこの曲やアルバムだけでなく、2期パープルとしての最大の魅力かと思われます。
実際、イアン・ギラン以降のヴォーカリストでは歌いこなせなかった曲でもあるので、やっぱりこの曲が2期パープルを象徴するものと言えるかも知れないですね。
まあ、その唯一歌いこなせたイアン・ギランも今ではすっかり無理になってますけど…。

まあ、とにかくこれらの3曲で見られるイケイケに突っ走った、それでいて異様に緊張感のあるアルバムになってますよ、これは。
何回聴いてもその緊張感を味わえるので、やっぱこのアルバムは名盤だと思いますね。

という事で、もしまだ聴いた事がないという人は、アルバムのハイライトでもあります「Child In Time」でも聴いて、ちょっとでも緊張感のある雰囲気をを味わってもらえたら私的には嬉しい。
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by sy_rock1009 | 2007-10-03 23:16 | 洋楽アルバム・70's
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