個性的なハード・ロックだが、カッコイイのは間違いない!
3度目の登場となります、ポール&エイドリアンのガーヴィッツ兄弟。
いわゆる”最強のブリティッシュ・ハード・ロック兄弟”で、特にエイドリアンのギターは私の大好物で昔から大好きなんですけど、そんなガーヴィッツ兄弟がガンのあとに元スプーキー・トゥースのドラマーだったマイク・ケリーを迎えて結成したのが、今回のスリー・マン・アーミーというトリオ・バンドでございます。
という事で71年のデビュー・アルバム「A THIRD OF A LIFETIME」なのだ。

●THREE MAN ARMY / A THIRD OF A LIFETIME
●スリー・マン・アーミー / ア・サード・オブ・ア・ライフタイム


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Tracks
 1.Butter Queen
 2.Daze
 3.Another Way
 4.A Third Of A Lifetime
 5.Nice One
 6.Three Man Army
 7.Agent Man
 8.See What I Took
 9.Midnight
10.Together


スリー・マン・アーミーは3枚のアルバムを出してるんですけど、実のところ出来としては最後のアルバム「THREE MAN ARMY TWO」が一番良くて、重厚でいて全体のバランス感覚が絶妙なアルバムやったりします。
オープニングの「Polecat Woman」なんかは悶絶もんのカッコよさがあるので、最初はそっちのアルバムの事を取り上げようかなーと思ったりしたけど、やっぱ記念すべきデビュー盤という事もあるし、この「A THIRD OF A LIFETIME」というアルバムも相当にカッコイイので今回はこっちにしました。

というか、2枚目もカッコイイんですけどね。

それで基本的にはガンもトリオ・バンドやったんで、スリー・マン・アーミーもその延長線上のサウンドではあるんやけど、より勢いのあるサウンドになっていて、劇的な展開もあり、叙情的な雰囲気もありと抜群の構成になっていて、もう正真正銘、どこから聴いても正にブリティッシュ・ハード・ロックってものになってます。

オープニング「Butter Queen」のズンタタと繰り出すドラムが15秒ほど暴れ、それにかぶせるように小刻みに踊るベース、それに何と言ってもエイドリアンらしい歯切れのあるギターが絡みつくという、だいたい40秒ほどあるこのイントロだけでブリティッシュ・ロック好きなら完全にヤラれるね。
ドラムは途中でソロも織り交ぜながら終始、手数多くバシバシと決めてるし、エイドリアンのギターがかなりアグレッシヴに攻めてる感じといい、それらを引き立たせるヘヴィーなベースといい、とにかくスリリングでめちゃくちゃカッコイイ曲なんです。
やっぱり、この曲は最高ですよ。

続く2曲目、3曲目も「Butter Queen」ほどではないけどハードに決めてるし、かと思えば4曲目のタイトル・ナンバー「A Third Of A Lifetime」ではアコースティックにストリングスをかぶせためちゃくちゃメロディアスなインストゥルメンタル・ナンバーでアルバムを引き立ててます。
このへんの緩急が私的には最高と感じるところで、エイドリアンの懐の深さを堪能出来るポイントですよ。
ハードな「Butter Queen」も良いけど、メロディアスなインストゥルメンタル・バラードの「A Third Of A Lifetime」もカッコ良すぎです。

それで、インストゥルメンタルと言えば5曲目「Nice One」と9曲目「Midnight」もそれに当たるんですけど、ハード・ロックのアルバムに3曲もインストゥルメンタルがあるのは結構珍しいとも言えるかな。
でも、3曲とも全然タイプが違うので、基本的には間違いなくハード・ロックなんですけど、それだけの枠にとらわれない姿勢みたいなもんが見えておもしろいですよ。
ラストではメロトロンなんかも使ってるし、他の良い要素もあれば貪欲に取り込んでいきますよ、という感じですね。

だからどの曲もバラエティに富んでるので、聴いてて全然飽きない。
やっぱりこれもブリティッシュ・ロック・ファンならCDラックに入れておいて欲しい一枚です。

b0054129_2252112.jpgちなみにどうでも良い事やけど、アメリカの方では←な感じのジャケットで発売されてたようです。
それで私は前から疑問に思ってたけど、イギリスとアメリカでは曲のタイトルが微妙に違うから、曲のアレンジもイギリスとアメリカで違うのかと思ってたら、ただ単にアメリカ側の表記ミスというのが、CDのライナーを読んでようやく知ることが出来ました。

表記ミスだけでなく曲の並びも微妙に違ってたりするので、個人的に前々から気になってた事やったけども、謎が解けてスッとしたと同時に、さすがアメリカやなーとも思ったね。
まあビートルズのアルバムも、ウソみたいやけど「REVOLVER」まで本人たちの意志とか関係なく自由に編集したもんを普通に発売してたぐらいやから、別にこれぐらいどうって事ないんかも知れんけどね。

って、最後は全然関係ない話になったけど、スリー・マン・アーミーはマジお薦めです。
独特の個性が際立つハード・ロックを堪能出来ますよ。
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by sy_rock1009 | 2007-07-19 22:26 | 洋楽アルバム・70's
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