人気ブログランキング | 話題のタグを見る
何はなくともエイプリル・ロートン
ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスのミッチ・ミッチェル、ブルース・イメージ~アイアン・バタフライのマイク・ピネラという、なかなか濃い2人が中心となって72年に結成されたのが今回のラマタムというハード・ロック・バンドでございます。
って事で久しぶりにアメリカのバンド紹介となってしまいますが、そのラマタムの72年のデビュー・アルバム「RAMATAM」なのだ。

●RAMATAM / RAMATAM
●ラマタム / ラマタム


何はなくともエイプリル・ロートン_b0054129_22271273.jpg
Tracks
1.Whiskey Place
2.Heart Song
3.Ask Brother Ask
4.What I Dream I Am
5.Wayso
6.Changing Days
7.Strange Place
8.Wild Like Wine
9.Can't Sit Still



このラマタムというバンドも数多くあるスーパー・バンドのうちの一つに入るらしい。
やっぱりミッチ・ミッチェルとかが絡んでるからなのかも知れんけど、実際にはこのバンドの何が一番スーパーかと言うと、それはやっぱエイプリル・ロートンしかいないでしょう。

とても女性が弾いてるとは思えない…なんて言い方はナニやけど、エイプリルの骨太でヘヴィーなグルーヴをしたギターはめちゃくちゃカッコイイし、おまけに美人というから、そりゃイヤでもロック・ファンなら注目してしまうでしょう。
さらにラマタム解散後は画家になったりという少しの情報はあるものの、詳しい経歴は謎のまま今に至ってたりします。
そのあまりの謎めいた部分が大きすぎて、実は性転換した男性なんじゃないかという、よう分からん噂まであったみたいですけど、それだけエイプリルのギターが素晴らしいという証拠にもなっていると思いますね。

とにかく美人な上に凄腕のギタリスト、さらに謎に包まれた経歴という、これで注目するなと言われても無理なほどの三点セットを備えたエイプリルは、ホンマにカッコイイ、ハード・ロックを聴かせるギタリストなんですよね。

しかし、いつ聞いても性転換した男性説はおもろいけども、ちょっと夢が壊れるので、こういう場合、謎は謎のままにしておく方が良いんでしょうね。

って事で、そんな凄腕で謎の美人ギタリスト、エイプリル・ロートンを含めたラマタムは5人組のハード・ロック・バンドとなってます。
恐らく中心はだいたいの曲作りをし、ヴォーカルをとり、サイド・ギターも担当と大車輪の活躍のマイク・ピネラだと思うけど、エイプリルも曲作りに3曲絡んでるし、ラスト・アルバムとなる次のアルバムではマイク・ピネラもミッチ・ミッチェルも脱退していて完全にエイプリル中心のバンドになっているので、意外とこの時点からエイプリルが中心やったりするかも知れません。
やっぱラマタムはエイプリルあってのバンドなんでしょうかねー。

曲の方はオープニングがやっぱり何と言ってもカッコイイ。
この曲でのオープニングからのリフもやけど、途中のソロを聴くだけでもエイプリルのギターのカッコ良さが分かるけども、マイク・ピネラの汗が飛び散るかのようなソウルフルな暑苦しいヴォーカルもまたカッコイイです。
やっぱりこれが代表曲なんでしょうね。

かと思えば4曲目の「What I Dream I Am」なんかはコーラスも決まった最高のバラードやけども、オープニングのファンキーな「Whiskey Place」との極端な落差がラマタムの良いところでもあると思います。
この2曲の対比はなかなかおもしろい。

でも、さらにおもしろいのは基本的にファンキーでノリの良いグルーヴのハード・ロック・サウンドなんですけど、よくよく聴いてみると色んな要素てんこ盛りで、このへんはライナーにも書いてるけど、何でもアリなところがラマタムの一番の持ち味やったりします。
しかもそれが良い具合に昇華されてる感じが聴いて取れるので、いかにもアメリカン・ハード・ロックな感じがあるものの、私のようなブリティッシュ・マニアな人間にも違和感なく聴かせる感じがするのが良いところかな。

とにかくエイプリルのギターは当然ながら、アルバム全体としても聴きどころの多いものになってます。
by sy_rock1009 | 2007-06-24 22:40 | 洋楽アルバム・70's
<< 完全復活、クーラ・シェイカー! ただいま激ハマリ中… >>