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ポップ・ロック・アルバムの最高峰でしょう!
ピーター・グリーン時代のブルーズ・ロックしていた時や、ちょっと低迷していたボブ・ウェルチ時代も好きですけど、私の中でのフリートウッド・マックというとやっぱりスティーヴィー・ニックス、リンジー・バッキンガム加入後って事になってしまうかも知れません。
やっぱこの黄金期のマックが一番好きやし、一番良く聴きましたね。
なかでもベタやけど77年のアルバム「RUMOURS」はホンマに良く聴きました。

●FLEETWOOD MAC / RUMOURS
●フリートウッド・マック / 噂


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Tracks
 1.Second Hand News
 2.Dreams
 3.Never Going Back Again
 4.Don't Stop
 5.Go Your Own Way
 6.Songbird
 7.The Chain
 8.You Make Loving Fun
 9.I Don't Want to Know
10.Oh Daddy
                      11.Gold Dust Woman


連続ではないといえ、ビルボードで通算31週も1位になったというぐらい超有名なアルバムなんで、ほとんどのロック・ファンなら知ってるし聴いた事あるアルバムでしょうね。
この6年後にマイケル・ジャクソンは「THRILLER」で、さらに上を行く37週1位って事をやってたけど、それでもなかなかこんなにトップに居座り続ける事は出来たもんじゃない。
今じゃまず考えられへん売れっぷりです。
しかも、そんだけ1位に居続けたって事は、当然マックによって1位の座を阻まれた沢山の2位止まりで終わってしまったアルバムがあるわけやけど、そのなかにはビートルズも含まれてるんですよね。
77年にビートルズは「THE BEATLES AT THEHOLLYWOOD BOWL」という新音源のライヴ盤を出したんですけど、いくらライヴ盤というちょっとマニア向けのアルバムといえ、ビートルズの全く新しい音源のアルバムさえも1位を獲らせなかった「RUMOURS」は、それだけでも凄さが分かる感じですね。
他にはクロスビー、スティルス&ナッシュや、映画「スターウォーズ」のサントラなんかも2位止まりやったかな。
とにかく凄い1位の死守っぷりです。

そんだけこのアルバムが良いって事なんでしょうねー。

で、長々とアルバム自体には関係ない事を書いてもうたけど、実は私はこのアルバムの良さが最初あんまり分からんかった。
そんだけロングセールを記録したんやったらよっぽど良いアルバムなんやろーと思って聴いたけど、意外とピンと来るもんが少なかったかな。
でも「Go Your Own Way」だけは一発でカッコイイと思ったけどね。
それ以外はどうも大人しい感じの曲が多いなーって感じで、聴く前から期待しすぎてたってのもあって、どうもしっくり来ませんでした。
というか、それ以前にガキんちょやった当時のオイラにはただ聴くのが早すぎただけかも知れんけどね…。

でも高校の時に何となくこのアルバムを聴きなおしたら、これがかなり印象が変わって聴こえて、ようやくこのアルバムの良さが分かった感じなんですよね。
とにかくどの曲も素晴らしいんです。
どう素晴らしいのかと言われても説明しにくいけど、曲そのものの流れが良いと言うか、どの曲もメロディーが生きてる感じ。
もう捨て曲一切なしですね。
シングルでも1位になった「Dreams」「Don't Stop」「Go Your Own Way」「You Make Loving Fun」というトップ10シングルは当然ながら、それ以外の曲もかなり良いです。
やっぱりスティーヴィー・ニックス、リンジー・バッキンガム、クリスティン・マクヴィーという、歌も上手いソングライターが3人いるからこそ出来たアルバムなんでしょうね。
ノリの良いリンジー・バッキンガムの「Go Your Own Way」の後に、クリスティン・マクヴィーのじっくり聴かせる「Songbird」が続く展開は、お互いの個性が出てて、おもろい感じがします。
でも、個性と言えばスティーヴィー・ニックスの”妖精”という呼び名と、その反面、ちょっとダミ声チックなけだるい声は相当の個性ですね。
それに”けだるい”にちょっとエロい感じもあって、何か知らんけど独特の雰囲気があるんですよね、この人のヴォーカルは。
エロけだるいスティーヴィー・ニックスに、幅広く歌えるリンジーとクリスティンという、3人の個性が絶妙に絡んでるこのアルバムはやっぱり凄いと思います。

あと、リンジー・バッキンガムのギターもかなり良いです。
何の本か忘れたけど今やピン芸人状態のマーティー・フリードマンもリンジーのギターを賞賛してたのが載ってたけど、独特のフィンガー・ピッキングから出るサウンドは何気に良い。
なんていうかギターが歌ってる感じなんですよね。

とにかく3人とも才能ありすぎ!
やっぱいつ聴いてもこのアルバムには、何とも言えんワクワク感がありますよ。

って事で、97年、再結成ツアーでの「Go Your Own Way」でも貼っておきますけど、このアルバムからちょうど20年も経ったとは思えんぐらいレベルの高いパフォーマンスですな。
by sy_rock1009 | 2007-06-05 00:49 | 洋楽アルバム・70's
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