二番煎じじゃなく、純粋にカッコイイ!
一般的にディープ・パープルの本当の始まりは第二期のメンバーからって事になると思うので、「Hush」ぐらいは知ってるけど、イマイチ第一期パープルは地味な存在って感じに思われてたりするんでしょうか?(個人的には第一期も結構好きなんですけどね)
ましてやその第一期のベーシストだったニック・シンパーなんて、生粋のパープル好きか、よほどのUKロック好きじゃないとその存在すら知らんと思うぐらい地味な人ではあるけど、今日はそのニック・シンパーがパープル脱退後(というかクビ後)に結成したウォーホースというバンドの70年のデビュー・アルバム「WARHORSE」をサラッと紹介です。

WARHORSE / WARHORSE
●ウォーホース / ウォーホース


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Tracks
1.Vulture Blood
2.No Chance
3.Burning
4.St. Louis
5.Ritual
6.Solitude
7.Woman Of The Devil





70年というとディープ・パープルの方は事実上の第二期デビュー・アルバムとも言えるであろう「DEEP PURPLE IN ROCK」を発表した年で、このアルバムをきっかけにハード・ロックの看板バンドとなっていったって事はロック・ファンなら御存知でしょうね。
でも、同じ年に元パープルのニック・シンパーがウォーホースというバンドを結成したことを知ってる人は結構少ないかも知れません。
例え知ってても実際にどんな音楽かは聴いた事がないって人がほとんどでしょうか?
まあ、リアルタイムで当時を知ってる人ならともかく、そうでない人はほとんど聴いた事がないような気がします。
そういう私も聴いたのは最近になってからですしね。

まあ、とにかくパープルの陰に隠れまくったウォーホースなんですけど、もの凄い簡単に説明したら第一期パープルにあった独特の浮遊感を残しつつ、前面に押し出したオルガンなどでハードにも攻めてみましたって感じのサウンドになってます。
悪く言えばパープルの二番煎じとも言える…。

メンバーはニック・シンパー(b)、アシュレイ・ホルト(vo)、ゲド・ペック(g)、フランク・ウィルソン(key)、マック・プール(ds)という5人組。
バンド結成は黒人女性シンガーのマーシャ・ハントのバック用に集められたのがきっかけなんですけど、ここでマーシャ・ハントの名前にピンと来た人は相当なストーンズ・ファンだと思います。
ってのも、このマーシャ・ハントはミック・ジャガーの最初の子の母親なのだ。
マリアンヌ・フェイスフルと付き合いながらも、とあるTV番組に出てたマーシャ・ハントのブラウスから胸が見えたというだけで、「Honky Tonk Women」の広告写真用モデルに決めたうえに、しかもいつの間にやら付き合いだして妊娠までさせてしまうというミック・ジャガーは、あらゆる意味で凄いとしか言いようがないけど、とにかくそのマーシャ・ハントのバックとして集まったのがウォーホースの始まりなのだ。

サウンドの方はさっきもチラッと書いたようにオルガンがかなり大々的に頑張ったハード・ロックになっていて、ヘヴィーなベースを中心にギターもドラムもキレがあるものに仕上がっていますね。
さすがにパープルと比べるとコレと言った大きい特徴はない小ぶりなハード・ロックに聴こえなくもないけど、それでもさすがにブリティッシュ・ハード・ロックとも言えるいかにもな展開や、ちょっと哀愁ある雰囲気が第一期パープルを思わせる感じで良いです。
ちょっとヴォーカルはあんまり上手くないけど、それでも第一期パープルが好きな人はすんなり聴けるでしょうね。

1曲目「Vulture Blood」でのオルガンの始まりからシンプルでストレートなハード・ロックの流れは、いかにもこの時代のブリティッシュ・ロックやなーって感じで、そのオルガンにギターが絡むようにユニゾンしたりと、私のお気に入りのかなりカッコイイ曲です。
まずはこの曲がお薦め。
続く2、3曲目も良くて特に3曲目の方はちょっとギターがヨレてるけども、リフにしろオルガン・ソロしろ、グングン攻めてる感じが出ていて、やっぱこれもカッコイイお薦めの曲です。
とりあえずこの前半3曲だけでもウォーホースの1stは聴く価値ありかと思われますね。
もちろん後半もノリの良いハードな展開はあるし、それだけじゃないなぜかプログレっぽい雰囲気もあったりで、なかなか色んな展開を見せる濃い一枚と言えますね。

あと4曲目だけちょっと軽い曲になってるんですけど、それというのもこの曲はなぜか突然イージービーツのカバー曲となってるんですよね。
これはシングル・カットもされて話題になったようですが、でも、チャートには入らなかったという、話題だけで終わってしまった曲…。
個人的にはこのカバーはなくても良かったと思うけど、それでもアルバム全体的には相当にカッコイイものになってるので、やっぱお薦めでありますよ。
ジャケットもキーフの中でも個人的にベスト3に入るぐらい素晴らしいものだと思うので、当然そこらも含めてお薦めの一品であります。

パープルの二番煎じと決め付けて、聴かないで放置しておくのはもったいないアルバムです。
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by sy_rock1009 | 2007-03-30 00:24 | 洋楽アルバム・70's
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