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前々からどんな音楽なんか興味はあったけど、CD化が未だにされてないとかで、なかなか聴く機会がなかったってものが私の中でいくつかあったりします。
その中にはタイガーというブリティッシュ・ハード・ロック・バンドも存在するんですけど、 この度、紙ジャケで初CD化されたので、ようやく聴くことが出来ましたー。 って事で、今回はちとマニアック気味にタイガーの76年のデビュー盤「TIGER」です。 ●TIGER / TIGER ●タイガー / タイガー 2.Ordinary Girl 3.Lay Back Stay Back 4.Prayer 5.I'm Not Crying 6.Long Time 7.Suzy Slicker 8.Tyger, Tyger とりあえずジミー・ペイジをこよなく愛する私としましては、前からこのバンドに興味を持つのは必然と言えます。 というのもこのバンドを率いるビッグ・ジム・サリヴァンというギタリストは、ジミー・ペイジの師匠的存在で、しかもリッチー・ブラックモアでさえ尊敬するとあっては、興味を持つなと言われても無理な話って感じです。 そんなビッグ・ジム・サリヴァン率いるタイガーのアルバムがようやく紙ジャケで初CD化とあって、つい最近に張り切って買ったわけなんですよね。 で、聴いてみた感想…。 ヤバイ、予想以上に良い!! おそらくブルーズ主体のハード・ロックなんやろなーとは思ってて、確かにその通りではあったけど、一本調子なハード・ロックじゃなく、全体的な緩急がなかなかに良いです。 攻めるときはハードに攻めて、しっとりとした叙情的な部分を出すときにはサラッと締めるってな感じがほどよくまとまっておりますね。 曲自体もちょっとファンキー風なものや、プログレっぽいものまで、良い意味でなんでもアリな感じでなかなか飽きの来ない展開をしているのも良いかな。 またヴォーカルもレス・ウォーカー、ニッキー・ムーアというツイン・ヴォーカルからなるバンドなので、曲の緩急だけでなく、歌の部分での緩急もある感じ。 と言っても、どっちもスタイル的には似たヴォーカリストなので、そこまで大きな対比があるわけじゃないんですけどね。 でも、どっちのヴォーカルも元ハッケンサック、元ウォーム・ダストという、それぞれの経歴を持ってるだけあって、やっぱり聴かせるだけの声は持ってるかなーと思います。 ちょっとドロ臭いヴォーカルに感じるかも知れんけど、私は良いと思いましたね。 他にもベースは元キングダム・カム、キーボードには元マッチング・モウルなんかのかなり渋いメンバーが集まったバンドなので、全体的なサウンドも確かなものがありますよ。 バンド編成も7人組なので、音の厚みもしっかりしてるし、とにかくこりゃ久しぶりに当たりとも言えるアルバムです。 それに何といってもビッグ・ジム・サリヴァンのギターですよ。 初めてエディ・ヴァン・ヘイレンやイングヴェイ・マルムスティーンを聴いた時みたいに、ちょっと聴いただけで「うわっ、スゲー!なんじゃ、こりゃー!」ってものではなく、良く聴いてみると何気にスゲーって感じのギターになってますね。 だから聴けば聴くほどジワジワとこのギターの良さが分かってくる、そんなギターの音です。 やっぱさすがジミー・ペイジやリッチーの親玉的なギタリストなだけあって、渋い魅力がありますね。 とにかく全体的に渋いハード・ロックなこのアルバムは、この時期のブリティッシュ・ハード好きには、たまらんアルバムだと思います。
by sy_rock1009
| 2007-02-06 21:41
| 洋楽アルバム・70's
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