ワン・ライヴ・バジャー
イエスのオリジナル・メンバーだったトニー・ケイがバンド脱退後の72年秋に結成したバンドが、この”アナグマ”という意味のバンド、バジャーでございます。
そのバジャーの73年のデビュー・アルバム「ONE LIVE BADGER」を、今回取り上げてみたりします。

BADGER / ONE LIVE BADGER
●バジャー / ワン・ライヴ・バジャー


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Tracks
1.Wheel Of Fortune
2.Fountain
3.Wind Of Change
4.River
5.The Preacher
6.On The Way Home






まずアルバムを聴く前にロジャー・ディーンのジャケットが目を引くけども、個人的にロジャー・ディーンが手がけた中でもかなり上位にくる素晴らしいジャケットだと思ってます。
それにオリジナル盤は開くとアナグマが立ち上がる特殊ジャケットという、レコード・マニアなら大事にしまっておきたいと思わす、ちょっと凝った作りも良い感じ。
そう言えば珍しく水彩でササッと描いたようですが、だから何となく優しいタッチになってるのかも知れんけど、とにかく良い雰囲気のジャケットですねー。

でも中身の方は結構テンション高めで、ジャケットの印象とは全然違ったりします。

バジャーのメンバーはブライアン・パリッシュ(g)、デイヴ・フォスター(b)、ロイ・ダイク(ds)、それにもちろんトニー・ケイ(key)の4人組で、イエスのツアー・サポーティング・アクトとしてデビューしました。
まあ、いわゆる前座ですな。
で、その前座でのステージをイエスが持ち込んだいた機材を使ってライヴ録音したらどうかという提案を、イエスのヴォーカリスト、ジョン・アンダーソンから受けてアルバムを作ったようです。
だからジョン・アンダーソンもプロデュースに名前が入ってたりするんですけど、そのためバジャーのデビュー・アルバムはライヴ・アルバムという、ちょっと珍しいもんになっております。
テンションが高いのも当然って感じですね。

とりあえず1曲目からそのテンションの高い演奏が炸裂してて、一応、プログレ・バンドになってるんですけど、どっちかと言うとハード・ロックとも言える内容です。
しかもギターとキーボードのヘヴィーなソロや、ユニゾンを組んでのコンビネーションなど、いかにもキーボードを主体にしたブリティッシュ・ハード・ロックって感じですね。
ちょっとブルーズ色もあるし。
だから聴く時にはプログレを意識しなくても良いと思うかな。
3曲目の「Wind Of Change」は初期のイエスのようなキーボード・プレイで、それなりにプログレを感じたりも出来るし、最後の曲もかなりプログレっぽいけど、それ以上にブルーズっぽさが目立つので、ブルーズ色のあるハード・ロックと言えます。
その原因はイエス時代にはなかったトニーケイのプレイにもあるけども、パリッシュのギターがかなり高揚感のあるプレイで、そういったサウンドにしてる気がします。
ブルージーなギターは聴きものですよ。

とにかく70年前半のちょっと古臭いけどもカッコイイ、いかにもブリティッシュ・ロックって思わせるサウンドが好きな人なら、かなりハマる気がする。
ライヴ盤なんでとっつきにくいけど、ブリティッシュ好きには聴いてほしいアルバムです。

あと一応、「WHITE LADY」っていう2枚目のスタジオ・アルバムもあるけど、こっちはデビュー盤とは違い、おそろしく評判が悪いので、実は私も聴いた事がないんです。
パリッシュとフォスターが脱退した影響がモロに出てるらしいんだが、このデビュー時のメンバーでのオリジナル・スタジオ盤を聴いてみたかったですねー。

そこんところがちょっと残念…。
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by sy_rock1009 | 2007-01-13 14:56 | 洋楽アルバム・70's
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