さすがキーボードの魔術師と言えるアルバムです
すでにイエスで有名だったリック・ウェイクマンが、ソロとしてその名をさらに一躍有名にしたのが、この73年のソロ・アルバム「THE SIX WIVES OF HENRY VIII」なのだ。
という事で今回は、鍵盤サウンドが大好きな人にはヨダレもんのコチラを紹介です。

●RICK WAKEMAN / THE SIX WIVES OF HENRY VIII
●リック・ウェイクマン / ヘンリー八世の六人の妻


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Tracks
1.Catherine Of Aragon
2.Anne Of Cleves
3.Catherine Howard
4.Jane Seymour
5.Anne Boleyn
 'The Day Thou Gavest Lord Hath Ended'
6.Catherine Parr





アルバム・タイトルからも分かるように、このアルバムはヘンリー八世が生涯で娶った6人の嫁さんの数奇な生涯を、ヤケクソなまでのキーボード・サウンドで表現しましたよ!っていうコンセプト・アルバムになってます。
ヘンリー八世は今も無茶な王様として有名やけど、そんな実在の王様とその6人の嫁さんに照準を定めてアルバム作りを行ったという発想は、なかなか凄いと思うよ。
さすがリック・ウェイクマンって感じですね。

でも、さすがと唸りたくなるのはやっぱりサウンドそのものなんですよね。
クラシックを基本線として、ジャズやカントリーっぽい感じ、それにフォークなど、色んな
要素がガッシリ1つの塊となって、それらをピアノ、エレクトリック・ピアノ、モーグ、ハモンド、メロトロンなどのキーボードを駆使してアルバムを表現しております。
とりあえずそのキーボードの入り乱れっぷりが凄いのだ。
なかでもメロトロンがかなり効果的に表現されてますね。
やっぱプログレにはメロトロンが合うなー。

個人的には2曲目の突っ走った感覚が好きで「Anne Of Cleves」が一番好きな曲なんですけど、3曲目での流麗なピアノも結構お気に入りです。
この2曲はなかなか良い対比になってますね。
他の曲も聴きどころは多いので、イエス加入時の2枚のアルバム「FRAGILE」や、「CLOSE TO THE EDGE」でのプレイが好きな人なら、それらのプレイをより発展させたようなこのアルバムはかなりお薦め出来るかな。
ジェフ・ベックの「BLOW BY BLOW」がギター・インストゥルメンタルの傑作なら、こっちはキーボード・インストゥルメンタルの傑作と言えるほどヒットしたアルバムなので、イエス・ファンやプログレ・ファン以外の人にも聴いて欲しいアルバムです。

でも、これに続くアルバムは冒険SF小説「地底探検」をフル・オーケストラの共演とともに表現したり、その次のアルバムではアーサー王伝説を題材にしたりと(これもオーケストラ付き)、無茶苦茶さ加減がドンドン増していくので、あまりお薦めしない。
一言でいうと”やりたい放題”なのだ。
やっぱコアなファンでない限り、無難に「THE SIX WIVES OF HENRY VIII」で止めておいた方が良いかも知れないですね。
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by sy_rock1009 | 2006-07-30 21:15 | 洋楽アルバム・70's
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