個性の塊ですね、グリフォンというバンドは…。
中世音楽とロックを融合させたものを目指したという、この部分だけでも胡散臭そうな、独自のプログレッシヴ・ロックを展開したグリフォンというバンドが70年代にあったんだよね。
レーベルも以前にマルスピラミで書いたフォーク系のトランスアトランティックでデビューと、B級の要素を全て兼ね備えているようなグリフォンですけど、その通りB級でございます。
という事で今回はグリフォンのアルバムの中でも、プログレ・ファンには一番人気がある
74年の3枚目のアルバム「RED QUEEN TO GRYPHON THREE」です。

●GRYPHON / RED QUEEN TO GRYPHON THREE
●グリフォン / 女王失格


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Tracks
1.Opening Move
2.Second Spasm
3.Lament
4.Checkmate








このバンドは英国王立音楽院で古典楽器を学んでいたという、リチャード・ハーヴェイと
ブライアン・ガランドの二人の学生が中心になって結成されたらしいです。
デビュー盤はルネッサンスっぽい音楽にフォークを混ぜたようなロック要素の薄いサウンドでしたが、徐々にロック色が出てきて、中世音楽とロックの融合が一番上手く表現されたのがこのアルバム「RED QUEEN TO GRYPHON THREE」なのであります。
と言っても私はグリフォンの全部のアルバムを聴いた訳じゃなく、確か全部で5枚出してると思うけど(そのうちトランスアトランティックでは4枚)、1,3,4枚目しか聴いてないので、細かい音楽性の変遷ってのは分からんけどね。

まあ、それはともかく本作は10分前後の曲が4曲で、全てがインストゥルメンタルという、なかなか意欲的なアルバムになっているんですよね。
そんな構成に出来るのもメンバーに能力があってこそだと思うんですけど、実際にグリフォンのメンバーはテクニシャン揃いで、かなり良いサウンドを出してるんですよね。
使用楽器も中世音楽を意識してるだけあって、リコーダー、バスーン、クルムホルン、ハープシコードといったものを巧みに使ってますし、ただもんじゃない雰囲気を感じさせます。
特にリチャード・ハーヴェイのテクニックはかなりのもので、このアルバムでは彼のキーボードを核に、色々と肉付けしていったという感じがしますね。
このキーボードは結構やるよ!
キーボード・サウンド好きならこの部分だけでも結構聴き応えあるんじゃないでしょうか。

まあ、このアルバムでキーボードが目立つようになったのは、アルバムの制作前にイエスのマネージャーの目に留まり、イエスのアメリカ・ツアーのサポートを行ったってのが間違いなく影響してると思うんやけど、そのあたりも良いように作用している感じ。
キーボード好きもそうですけど、イエス好きならもっと聴き応えがあるように思う。
おまけに演奏だけでなく作曲面でも結構なクオリティがあるので、最初にB級と書いたけども聴く人によってはそれ以上に感じるぐらい聴き応えがあるように思う。
そういう意味では結構広い範囲で人にお薦め出来るのかな?

機会があれば聴いて下さい。
もちろん、今は紙ジャケで出てますよ。
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by sy_rock1009 | 2006-06-30 23:07 | 洋楽アルバム・70's
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