ジェネシスの最高傑作はこれだ!
80年代のフィル・コリンズを中心としたトリオ時代のジェネシスも良いかも知れんけど、
やっぱりプログレが大好きな私にとっては、70年代のピーター・ガブリエルを中心とした
ジェネシスの方が好きなんですよね。
なのでプログレ期のジェネシスの傑作で、73年に発表した6枚目となる、こちらのアルバム「SELLING ENGLAND BY THE POUND」を紹介しますよ。

●GENESIS / SELLING ENGLAND BY THE POUND
●ジェネシス / 月影の騎士


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Tracks
1.Dancing With The Moonlit Knight
2.I Know What I Like (In Your Wardrobe)
3.Firth Of Fifth
4.More Fool Me
5.The Battle Of Epping Forest
6.After The Ordeal
7.The Cinema Show
8.Aisle Of Plenty




ジェネシス最大のヒット・アルバムというと86年の「Invisible Touch」なんでしょうけど、だからと言ってそれがそのままジェネシスの最高傑作になるかと言えば、それはまた別の問題な気がする。
やっぱ私的にはこのアルバムが最高傑作なんですよね。
まあ、どのアルバムが最高傑作とかは好みの問題やけども。

この時のメンバーはピーター・ガブリエル(vo,flt,perc)、トニー・バンクス(key,vo)、スティーヴ・ハケット(g,b)、マイク・ラザフォード(b,g,vo)、フィル・コリンズ(ds,perc,vo)という5人組で、スティーヴ・ハケットとフィル・コリンズの2人は71年の3枚目のアルバム「NURSERY CRYME」からオーディションによって加入している。
この5人でのジェネシスが最強の布陣であります。
ピーター・ガブリエルはデビュー時からヴォーカル面でも曲作りの面でもズバ抜けたところを発揮してて、特にヴォーカルなんかはまだ10代とは思えんぐらい、強い個性は持ち合わせていた。
でもジェネシスとしてはこれと言った個性はなかったように思う。
なんかアコースティックなポップって感じで、実は私はあんまり好きじゃない。

それがこのメンバーになって素晴らしいプログレ・サウンドになっていったんですよね。
もともと幻想的だったピーター・ガブリエルの詞はより高いストーリー性のもと幻想的になっていってるし、演奏面でもインストゥルメンタルでのドラマティックな構成があるかと思えば、攻撃的な面もあったりで、アルバムを出すごとに良くなっています。
で、そういうドンドン良い面が出てきたジェネシスのアルバムの中でも一番の完成度を誇るのが、この「SELLING ENGLAND BY THE POUND」だと思う。
収録曲がどれも名曲なのは当然、アルバムのトータル性もなかなかのものがあるし、ピーター・ガブリエルの詞もヴォーカルも最高潮、それに演奏もスティーヴ・ハケットとトニー・バンクスのソロが一番前面に出ているところもこのアルバムの素晴らしいところ。

そこらへんの絡みは1曲目からいきなり現れてて、ピーター・ガブリエルの幻想的でクラシカルな歌い上げから始まり、スティーヴ・ハケットとトニー・バンクスの攻撃的なソロへと変化するところだけでも、このアルバムの凄さが分かります。
もちろん他の曲も良くて、中でも「Firth Of Fifth」の絶品ピアノに、スティーヴ・ハケットの哀愁ギターがチビッてしまうぐらいカッコイイ。
まあ、スティーヴ・ハケットはジェネシス加入時から凄いプレイを見せていて、アルバム「NURSERY CRYME」のオープニング・ナンバー「The Musical Box」ではエディ・ヴァン・ヘイレンでおなじみのタッピングを既に披露していたぐらいのテクニックを持ってるので、これぐらいの哀愁ギターを奏でるなんて簡単かも知れんけど、それでもやっぱりこの曲でのギターはカッコイイんだな。
やっぱスティーヴ・ハケットのギターは最高やで。
そしてこの曲自体も最高。
プログレ史上においても、かなり高い位置にランクする名曲ですよ、これは。

「The Cinema Show」のトニー・バンクスのシンセ・ソロも圧巻やし、初めてフィル・コリンズのヴォーカルをフィーチュアした「More Fool Me」も、ちょっとしたアクセントになってるし、とにかくこのアルバムには聴きどころが多いです。
プログレ・ファンなら一度は聴いていると思うので、それ以外のプログレ未経験や初心者の人に特にお薦めのアルバムでございます。
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by sy_rock1009 | 2006-06-20 22:05 | 洋楽アルバム・70's
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