ルネッサンスと言えば「燃ゆる灰」
ヤードバーズのリーダーでありながら、クラプトン、ベック、ペイジという歴代のギタリストが凄すぎて、まったく目立たなかった可哀相な男、キース・レルフ。
今回はそのキース・レルフがヤードバーズを脱退後、トゥゲザーを経て結成したルネッサンスが、73年に発表した最高傑作「ASHES ARE BURNING」を取り上げます。
雑誌とかで”プログレ傑作選”とか”プログレ・ベスト○位”だとかの企画があれば必ず顔を出すほどの名盤中の名盤でございます。

●RENAISSANCE / ASHES ARE BURNING
●ルネッサンス / 燃ゆる灰


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Tracks
1.Can You Understand
2.Let It Grow
3.On The Frontier
4.Carpet Of The Sun
5.At The Harbour
6.Ashes Are Burning






え~っと、キース・レルフ云々とは言ったものの、この時にはとっくにキースはおりません。
ルネッサンスっていうのは、いわゆる第1期と第2期という2つの時期があって、それぞれ全くメンバーが違っております。
まずキース・レルフとジム・マッカーティー(この人も元ヤードバーズ)を中心に、ルイス・
セナモ、ジョン・ホウクン、そしてキースの実の妹ジェーン・レルフの5人で始まったのが
一般的に第1期ルネッサンスと言われてます。
69年に「RENAISSANCE」でデビューを飾った第1期ルネッサンスは、71年になると2nd「ILLUSION」を発表。
このアルバムには後の第2期ルネッサンスを結成させるマイケル・ダンフォードが、コンポーザー&ギターという形で参加しているものの、商業的にあまり大きな成功を収める事が出来ずに、バンドはアルバム発表後、ツアーもなくTHE END。
その後メンバーを一新し、マイケル・ダンフォードを中心に新たなデビューを果たした新生ルネッサンスが第2期の始まりである。
メンバーはアニー・ハズラム、ジョン・タウト、ミック・パーソンズ、ジョン・キャンプ、テレンス・サリバンの5人。
しかしこの第2期ルネッサンスも、いきなりミック・パーソンズが交通事故で亡くなり、代わりにロブ・ヘンドリーが加入するも、そのロブ・ヘンドリーも結局、第2期のデビューとも言える通算3作目のアルバム「PROLOGUE」一枚であっさり去ったりで、なかなか波に乗れない状態だった。

だが、そんなモヤモヤを一気に晴らす事になったのが、長い前置きとなった今回の本題
アルバム「ASHES ARE BURNING」でございます。
マイケル・ダンフォードはこのアルバムの時点までソングライターやギターでの参加をしているものの、まだ正式名メンバーではなく、あくまでサポートのような形で加わっている。
だが実質的なリーダーは彼であり、そんなマイケルを中心とした第2期ルネッサンスの
2作目(通算4作目)は、とにかく素晴らしいアルバムです。

サウンドとしてはクラシック+ブリティッシュ・トラッド+フォーク+バロック他もろもろ、とにかくクラシック・ロック、あるいはシンフォニック・ロックという感じである。
私、クラシックではドビュッシーが結構好きなんですが、そのドビュッシーの曲を用いてたりで、荘厳な感じもありつつ、非常に聴きやすいのも特徴だ。
2~5曲目の小品をオープニングとラストの大曲で挟み込んだようなアルバムで、どれも質が高いです。
まず約10分ある1曲目「Can You Understand」から流麗なピアノが注ぎ込んできて、アコースティック・ギターとの絡みも絶妙。
ライヴでも人気のある私も大好きな曲です。
2曲目「Let It Grow」も4分あまりの曲ながらスケールの大きいフォーク・ロック、あるいはフォーク・ポップが味わえる。
これも私の好きな曲だ。
続いて「On The Frontier」は一転リズミカルで、跳ねるような12弦アコースティック・ギターがとても良いです。
やっぱりこれも私の好きな曲です。
「Carpet Of The Sun」も軽快でリズミカルになっていて、管弦楽を使用したストリングスも利いており、アップ・テンポな曲に仕上がってます。
もちろん私の好きな曲なのだ。
「At The Harbour」はドビュッシーの「沈める寺」の旋律を用いて、重厚で哀愁ある曲になっている。
言うまでもなく私の好きな曲である。
そして最後の「Ashes Are Burning」が劇的。
ギターにゲスト・プレイヤーとしてウィッシュボーン・アッシュのアンディ・パウエルが参加しているんですが、泣き泣きのサウンドでとにかく渋い。
11分を超える曲ですが、全く長さを感じさせないもので、余韻が残るラストと言い、間違いなくルネッサンスの代表曲である。
文句なく私の好きな曲でございます。
こんな感じで簡単に書いたが、ホントに良い楽曲が揃っております。

それに忘れてならないのがヴォーカルのアニー・ハズラムのクリスタル・ヴォイスですね。
どうやら5オクターブもの音域を誇るらしいのだが、とにかく綺麗な声で、めちゃくちゃ聴き心地が良い。
広い芝生か何かにイスとテーブルを置いて、ゆったりとコーヒーでも飲みたくなるぐらい
心地良い声なんですよ。
デビュー時のマライアは7オクターブとか言われてたけど、はっきり言ってマライアなんか足元にも及ばんね、アニーには。
もう歌の上手さが根本から違うよ。
(と言いながらマライアのアルバム、5枚も持ってたりして…)
まあ、とにかく素晴らしい声なので、アニーの声を聴くだけでも価値のあるアルバムです。
もちろん楽曲も良いけど。
バリバリのロックとは全然違うけど、名盤には違いないのでお薦めですね。
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by sy_rock1009 | 2006-02-06 21:05 | 洋楽アルバム・70's
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