人気ブログランキング | 話題のタグを見る
アイルランドの熱血ギターマン
●ロリー・ギャラガー(Rory Gallagher)
●1949年3月2日生まれ~1995年6月14日死去 アイルランド出身


アイルランドの熱血ギターマン_b0054129_20542345.jpgブルーズをこよなく愛し、数々の伝説的なステージを残したアイルランドが生んだ生粋のギターマン、
ロリー・ギャラガーは1949年3月2日、ドネガル州バリーシャノンにて誕生。
両親の聴くアイリッシュ・トラッドを耳にしながら成長し、エディ・コクランやロニー・ドネガンから影響を受けて、ロリーが初めてギターを手にしたのは9歳の時である。
やがてロリーは15歳でフォンタナ・ショー・バンドに加入、アイルランド中を回って腕を磨いていった。
そして65年あたりからイギリスで起こり始めてた”ブルーズ・ブーム”にロリーも乗っかるように、ブルーズへと転向、66年に初のリーダー・バンド”テイスト”を結成する。
テイストはクリームと同じくトリオ・バンドで、ブルーズを基盤としたスタイルから
”第二のクリーム”として人気を得た。
70年のテイスト解散後、ソロになったロリーは、ライヴで数々の熱演を披露する。
73年に発表した傑作「TATTOO」などのスタジオ盤もさることながら、72年の「LIVE IN EUROPE」をはじめ、一連のライヴ盤は必聴と言えるものだ。
やっぱロリーにはステージが一番似合う。
そんな最強のライヴ・アクト、ロリー・ギャラガーだが、1995年6月14日に肝臓移植に伴う合併症によりこの世を去ってしまう。

ロリーは71年に初来日を果たして以来、4度の来日公演を行っており、最後の来日となったジャパン・ツアーは91年の事である。
肝臓病治療の薬物投与が影響してポッチャリと太ってはいたが、プレイは相変わらず力強いもので、ライヴに行った知り合いの話では相当良かったらしい。
この時の話が出るたび、何で私も行かんかったんやろうと今さらながら後悔の連続です。

まあ、そんな私のあとの祭りな事は置いといて、ロリーのプレイってのはとにかく言葉に
表せんぐらいカッコいい。
常にブルーズってものが基盤としてあるんやけど、フィンガリングが絶妙です。
それに色々な奏法を巧みに操れる類い稀なるテクニックを持っていて、なかでもロリーのスライドはホンマに上手い。
また、エフェクター類を使わず、ギター1本で色んなサウンドを出すのも特徴だ。
そんなロリーのメイン・ギターは塗装のボロボロに剥げたフェンダー・ストラトキャスターで、ロリーのトレードマークになっている(それとビンテージ・ジーンズも)。
テイスト時代はテレキャスターも使っていたが、ロリーのキャリアの殆どで、このストラト
キャスターが使われている。
一本のギターにこだわって使い続けるって、何となくカッコいいぜ、ロリー!
ああ、それと熱いギター同様、ヴォーカルの方でも熱い。
その熱さをステージでは、常に高いテンションで爆発させてたロリー。
まさに記憶に残るギタリストであり、熱血ギター野郎だと言えますね。

ああ、ホンマにライヴ行きたかったなー…。
by sy_rock1009 | 2006-01-21 21:07 | ギタリスト列伝
<< エスニック・ハード・ロックのジ... ロスの歌姫、リンダ・ロンシュタット >>