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●ウリ・ジョン・ロート(Uli Jon Roth)
●1954年12月18日生まれ ドイツ出身 ネオ・クラシカル・メタルの元祖的な存在である ウリ・ジョン・ロートは、1954年12月18日、ドイツはデュッセルドルフにて誕生する。 ギターを手にしたのは13歳の時で、その後にテレビで見たジミ・ヘンドリックスのプレイに衝撃を受け、ますますロックにのめり込む。 他にもクリームのコピー等もしていたんだが、そういったロックにハマると同時に、当初からクラシックも好んで聴いていたウリはクラシック・ギターの 練習も重ねていた。 74年にルドルフ・シェンカーに誘われて、その弟 マイケル・シェンカーの後任としてスコーピオンズに参加。 当時はウルリッヒ・ロートと名乗っていて、ルドルフとのタイプの違うツイン・リードでスコーピオンズは、世界的なバンドにまで成長。 しかし自己の音楽をより深く探求すべく、4枚のスタジオ・アルバムと1枚のライヴ・アルバムを残して、スコーピオンズを脱退してしまう。 脱退後はエレクトリック・サンを結成し、その後はソロとして大好きなクラシックやジミ・ヘンドリックスのスタイルを追及し、独自の音楽へと昇華させている。 ウリ・ジョン・ロートというと、その風貌や作品こそ出すものの、あまり表立って姿を見せない事から”ギター仙人”と言われたりするが、マニアの間ではカルト的な人気を誇り、数々のギタリストにも影響を与えている。 特にスコーピオンズ時代で見せていたディミニッシュ・アルペジオやメロディック・マイナー・スケールを多様したプレイは、後のイングヴェイをはじめとしたネオ・クラシカル系に多大な影響を与えている。 だから”ネオ・クラシカル・メタルの祖”とも言われるんだが、他にも力強いアーミングや、スキッピングなどといったテクニック面も、かなりのもんがあります。 とにかく凄いギタリストなのだ。 それらのサウンドを引き出すのになくてはならないのが、”スカイ・ギター”という、自ら 開発したギターでしょうね。 とにかくこのスカイ・ギターはフレット数がハンパじゃなく、30フレットをオーバーし、高音部になるとピロピロ~っと、ギターというよりフルートみたいな音になる。 しかも”Mighty Wing”というスカイ・ギターは7弦ギターで、ピック・アップもオリジナルのものを搭載しているので、必要以上に幅広い音が出せるのが特徴だ。 もうひとつ”Emperor”という6弦スカイ・ギターもメインに使用するが、それらのギターに、こちらも自ら開発した”スカイ・アンプ”がセットになっている。 クドいまでのスカイ三昧だな。 でも、ストラトキャスター+ワウ+マーシャル・アンプという、ロック・ギタリスト御用達とも 言えるスタイルも好んで使う場合が多い。 ちなみに72年製のフェンダー・ストラトキャスターを、よく愛用している。 あと関係ないけど、病的なぐらいのジミ・ヘンドリックス・マニアとしても有名だ。 ライヴでもしょっちゅうカバーしたりするのは当然だが、あげくにはジミの最後の恋人モニカと付き合ったりまでしてた。 よっぽど嬉しかったのか、この時のウリは制御不能状態やったらしく、この事もスコーピオンズ脱退の一つの理由だってんだから、かなり血迷った仙人でありますな。
by sy_rock1009
| 2006-01-18 20:29
| ギタリスト列伝
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