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津軽じょんがらギター
●ブライアン・メイ(Brian May)
●1947年7月19日生まれ イギリス出身


津軽じょんがらギター_b0054129_1940315.jpg言わずと知れたクイーンのギタリストであり、唯一
無二のサウンドを誇るロック・ギタリストのスター的存在、ブライアン・メイ。
1947年7月19日、イギリスはミドルセックス州ハンプトンでエンジニアの息子として、本名ブライアン・ハロルド・メイは生まれる。
7歳の時に初めてアコースティック・ギターを手にし、ロックにのめり込むようになったブライアンは、特にジミ・ヘンドリックスとジェフ・ベックに強く影響されたようだ。
その一方、インペリアル・カレッジのミドルセックス校に進学し、後にロンドン校の物理学コースに編入するなど、秀才でもあるブライアンは、この時に彼が
中心となって”スマイル”というバンドを結成する。
そのメンバーに当時、歯科医大の学生というこれまた秀才のロジャー・テイラーもバンドに在籍していたわけだが、そのスマイルが空中分解後すぐにフレディ・マーキュリーと出会い、ほどなくクイーンが結成される。

ここからがクイーン伝説の幕開けだ。

という事でメンバー全員が稀に見る高学歴バンドであるクイーン。
ロジャーは前述した通り歯科大生、フレディはグラフィック・デザイナー、ジョンは電子工学を学んでおり、そしてブライアンは天文学の学位を修得する研究論文を書きながら、教師をしたりしていたという秀才ぶり。
そんな秀才だから使用ギターも普通とは一味違う。
まあ、みんな知ってると思うがブライアンのギターは、100年以上昔の暖炉に使われていたオーク材をボディにした、ブライアンお手製のオリジナル・ハンドメイド・ギター、いわゆる”レッド・スペシャル”というギターが彼のギターだ。
父親と共に2年の月日で完成させたこのギターなくしてクイーン・サウンドは語れない。
レッド・スペシャルは各ピックアップにオン、オフ、そしてフェイズの切り替えスイッチが3つずつ付けられており、13通りのサウンドを任意で選択出来るというハンドメイドだからこその、こだわりの一品になっている。
これ以外にも様々な効果を引き出すように設計されたレッド・スペシャルを、通常のピックを使わずコインによるピッキングで、あのクセのあるアタック音と独自のサウンドを生み、
すぐにブライアンのギターだと分かるものへとさせている。
まさに唯一無二のギター・スタイル!
他にもエフェクト処理、ギター・オーケストレーション、一人二重奏法(あるいは三重奏法)のいわゆるサウンド・オン・サウンドなど、とにかく強いこだわりと探究心で誰もやった事のないプレイをこれでもかと披露していた。
そう言えばエディ・ヴァン・ヘイレン以降に見られる派手なライトハンド奏法とまでは行かなくても、ブライアンもライトハンド奏法をいち早く実践してましたね。

しかし、こだわりはギターだけでないのがブライアン・メイという男だったりする。
アンプにも並々ならぬこだわりがあるのだ。
”VOX AC-30”というアンプを今でも使いつづけ、その”VOX AC-30”をトレブル・ブースターで(これも初期の頃は自作)ドライブさせた歪みサウンドも代名詞だ。
もう1つ、ベーシストのジョン・ディーコンがブライアンの為に作り、ジョンの名前から取った”DEAKY AMP”というものもあるが、多くのレコーディングでこの”DEAKY AMP”を使用している。
さすが電子工学を学んだだけあってジョンもブラインアンに負けず、これぐらいのものを
作るのはお手の物といった感じだろうか。
とにかくブライアンだけじゃなく、クイーンのメンバー全員が凄いこだわり屋さんである。
フレディも相当なもんやしね。

これほどまでに革命的なギター・スタイルを築いたブライアンだが、ギタリストとしても凄いのに、ソングライター、アレンジャー、はたまたプロデューサーとしても一流なのだ。
まさに一流のミュージシャンなのである。
そんなブライアンの津軽三味線を弾いてるかのような”津軽じょんがらギター”は、ギターを弾くものにとっては憧れの的である。
by sy_rock1009 | 2005-12-10 20:41 | ギタリスト列伝
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