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●スラッシュ(Slash)
●1965年7月23日生まれ イギリス出身 チリチリ・ロン毛にトップ・ハット、そして咥えタバコに低く構えたギターと、見た目に特徴ありまくりのスラッシュは、1965年7月23日にイギリスのストーク・オン・トレントにて生まれる。 ちなみに本名はサウル・ハドソン(Saul Hudson)と言う。 14歳頃からギターを始めたスラッシュは、最初はレッスンに通ってギターを練習していたのだが、短期間のうちにベーシックな部分をマスターし、その後はレッスンを受けるのを辞め、独学でギターの腕を磨いていった。 幾多のバンド遍歴を重ねた後、85年にロサンゼルスで、ガンズ・アンド・ローゼズに加入する。 ほどなくクラブ・シーンで台頭するようになり、86年に発表した自主制作のミニ・ライヴ盤「LIVE!?★@LIKE A SUICIDE」が凄まじいセールスを記録する。 翌87年には「APPETITE FOR DESTRUCTION」でメジャー・デビューを飾り、徐々に売上げを伸ばしたこのアルバムは、最終的には軽く1000万枚を超えるほどの大きな センセーションを巻き起こす。 その後、スラッシュはまるで最近起こった某女優とIT社長の解決し難い問題が生じた為の離婚のように、95年にヴォーカルのアクセル・ローズとの間に出来た亀裂が原因で ガンズを脱退する。 脱退後はスラッシュズ・スネイクピットを経て、現在は同じく元ガンズのメンバーだった ダフ・マッケイガン、マット・ソーラムと、元ストーン・テンプル・パイロッツのスコット・ウェイランドらと共に、ヴェルヴェット・リヴォルヴァーで活躍中。 スラッシュのギターの特徴は、その独特なブルージーさにあるでしょう。 当時のロック・ギター・シーンはイングヴェイの登場によって起こった、速弾きを主体とした空前のテクニカル・ブームを迎えていた。 多くのギタリストがタッピングや速弾き等のプレイに励んでいた中において、スラッシュはメイン・ギターであるギブソン・レス・ポール・スタンダードを低く構え、ブルージーなフレーズを繰り出すプレイは逆に新鮮だったと言える。 また、もう1つのメイン・ギターであるB.C.リッチ・モッキンバードでのアーミングを使ったフレーズもスラッシュならではと言えるものだ。 「Sweet Child O' Mine」や「November Rain」、「You Could Be Mine」、「Don't Cry」など、いずれの有名曲のギター・ソロはまさにブルージーでカッコイイ。 (当然、他の曲もそう) 実際、これ以降はロックン・ロールとブルーズ・スタイルのブームがロックの世界に広がっていくのだが、もちろんスラッシュがそれに貢献してるのは言うまでもない。 それらの活躍が認められたからかどうかは分からないが、スラッシュが使用するアンプ”JCM SLASH”は、マーシャル社が初めて特定のギタリストの為に作った シグネイチャー・モデルである。 そんなギタリストとして最高の栄誉の1つを得たスラッシュの音楽的ルーツはと言うと、まず上げられるのがレッド・ツェッペリンだ。 特にジミー・ペイジの表現スタイルに強い衝撃を受けたようである。 まあ、ジミー・ペイジもギターを低く構えているので、その点からも影響を受けているのは明らかだな。 他にも色々と影響を受けており、クイーンのブライアン・メイ、ジェフ・ベック、エリック・クラプトン、ローリング・ストーンズ、エアロスミス、AC/DCと様々…。 元々、イギリス出身という事もあってか、比較的ブリティッシュ寄りな好みとも言える。 最後に全然関係ないけど、スラッシュはピンボール好きで有名だ。 自宅にピンボールでいっぱいの部屋まであるらしい。 そう言えば昔、ガンズのピンボールがあって、私も一度ゲーセンでプレイした事があったが、そのデザインをしたのもスラッシュとの事。 あのピンボール、もう一回やってみたいなーと思う、今日この頃…。
by sy_rock1009
| 2005-09-09 22:46
| ギタリスト列伝
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