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見た目と中身は違うカルチャー・クラブ!
いわゆる”第二次ブリティッシュ・インヴェイジョン”と言われ、デュラン・デュラン等と共に80年代のイギリスを代表するグループ、カルチャー・クラブ。
今回はそんな彼らが83年に発表した2枚目のアルバム「COLOUR BY NUMBERS」をサラッと紹介です。
デュラン・デュランの時も書いたが、こういうのも私は聴くのです。

CULTURE CLUB / COLOUR BY NUMBERS
●カルチャー・クラブ / カラー・バイ・ナンバーズ


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Tracks
1.Karma Chameleon
2.It's A Miracle
3.Black Money
4.Changing Every Day
5.That's the Way (I'm Only Trying to Help you)
6.Time (Clock Of The Heart)
7.Church of the Poison Mind
8.Miss Me Blind
9.Mister Man
10.Stormkeeper
11.Victims


やっぱりカルチャー・クラブというと、まず最初に思いつくのが、音楽的な事よりもボーイ・
ジョージの見た目になるでしょうね。
なんだか分からんぐらいの奇抜なファッションに、どういう訳かの女装メイクと、ツッコミどころ満載な外見をしたボーイ・ジョージは、1961年6月14日に南ロンドンで生まれる。
マーク・ボランやデヴィッド・ボウイに惹かれる少年時代を過ごし、学校を辞めた後は、ブティックの店員、雑誌・CFのモデルとして働き、クラブでDJをする頃にはロンドンのナイト・クラブで随分と知られる存在になっていたようだ。
80年にバウ・ワウ・ワウというバンドに一時加入するが、速攻で脱退。
だが、この時のボーイを音楽紙で知ったマイケル・クレイグ、続いてジョン・モス、そして
ロイ・ヘイがボーイ・ジョージのもとに集まった。
この4人がカルチャー・クラブとして活動する事になる。

という事で、もう一度メンバーのおさらいです。
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写真左から…

ロイ・ヘイ(g,key)
ボーイ・ジョージ(vo,女装
ジョン・モス(ds,per)
マイケル・クレイグ(b)

という4人からなるカルチャー・クラブ。

81年秋からライヴ活動をし、82年にヴァージン・レコードと契約、5月に「White Boy」でついにデビューする。
そして、ボーイの中世的なルックスが大きな話題になり、ポップなメロディをレゲエのリズムに乗せた、彼らの3枚目のシングルである「Do You Really Want To Hurt Me」(邦題「君は完璧さ」)がイギリスで1位を獲得し、9月に発表したファースト・アルバムも5位まで上昇するほどのヒットを記録した。
この時点でカルチャー・クラブはイギリス中の人気者になったのだ。

そんなこんなで本題である「COLOUR BY NUMBERS」の話になるわけだが、このアルバムはイギリスの人気者が世界の人気者になったきっかけとも言えるものなのだ。
ラテン・ファンクに、レゲエやカリプソと世界各地の音楽を貪欲に吸収しつつ、ポップなライティングをもってまとめ上げたセンスがこのアルバムの最大の魅力でしょうね。
ヒット・シングルも多数あって2、6、7、8、11曲目といずれもイギリスではトップ5入りし、最大のヒット・シングルである1曲目「Karma Chameleon」は英・米で1位となった。
結果、アルバム・チャートの方でもイギリスで1位、アメリカでも2位となり、世界中で
1000万枚ものセールスを記録したのだ。
当然、そこまで売れたのには曲そのものも良いが、ボーイ・ジョージのビジュアルも大きな要因になったのは言うまでもない。
ちょうど当時はMTV全盛の時代。
ビデオから見て取れる奇抜な姿と、それに反して曲はキャッチーで極上なポップというアンバランスさが、MTVを通して受け入れられたんでしょう。
実際、私も「Do You Really Want To Hurt Me」のビデオを見て初めてカルチャー・クラブを知ったが、最初に見た時は「うわっ!なんじゃコイツ!」と思ったもんです。
特にプールの中からボーイ・ジョージがニョロッと上がってくるシーンは印象に残ってる。
他にも「Karma Chameleon」の最後の方の船の上での阿波踊りのような手の動きで踊っているボーイ、「Time (Clock Of The Heart)」での自分の名前”BOY”と書かれたマグカップを手にニヤッとするシーンが今でも印象に残ってます。
「Miss Me Blind」なんか全編通して訳分からんビデオでしたね。
でも、繰り返すようですが、曲は良いんです。
さらにボーイ・ジョージは見た目とは裏腹に結構ソウルフルなヴォーカルで歌が上手い。
そのあたりもカルチャー・クラブの魅力なんだと思う。

だが、ボーイ・ジョージの麻薬不法所持による逮捕や、メンバーでもあり恋人でもあるジョン・モスとの関係が冷えたりと、86年には活動を停止し、結局は解散してしまう。
最近になって再結成し来日公演も行ったが、ボーイ・ジョージの太りっぷりのせいか、やはり当時のような輝きはなかった。
それでもこのアルバムは今聴いても十分に聴き応えがあるので、結構お勧めである。
by sy_rock1009 | 2005-06-01 00:24 | 洋楽アルバム・80's
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