紆余曲折のデフ・レパード
今年の6月からブライアン・アダムスとのダブル・ヘッドライン・ツアーを開始する
”レップス”ことデフ・レパード。
今回はそのデフ・レパード最大のヒットアルバム「HYSTERIA」の紹介です。

●DEF LEPPARD / HYSTERIA
●デフ・レパード / ヒステリア


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Tracks
1.Women
2.Rocket
3.Animal
4.Love Bites
5.Pour Some Sugar On Me
6.Armageddon It
7.Gods Of War
8.Dont Shoot Shotgun
9.Run Riot
10.Hysteria
11.Excitable
12.Love And Affection



実は私がデフ・レパードを本格的に好きになったのは1~2年ほど前と、おそろしく最近になってからの事である。
それまではあんまり好きな方じゃなかった。
というのも彼らがデビューした80年当時のイギリスは”NWOBHM”(ニュー・ウェイブ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィ・メタル)なる一つのムーヴメントがあり、色々なメタル・バンドが台頭していた。
そんなせいかデフ・レパードも”NWOBHM”の流れをくむバンドのように紹介されてはいたが、実際のサウンドは全然メタル寄りではない。
私はもともとメタルは聴かない人間ではあるが、まずその点が最初に気に食わなかった。
メタルと言いながら実際のサウンドはさわやかハード・ロックやん!という思いがあり、どうもアカンかったね。
その思いは彼らの出世作である3作目「PYROMANIA」(邦題「炎のターゲット」)がアメリカを中心に世界中で大ヒットした時には更に強くなっていたよ。
この時、私は小学生だったが「なんやねん!売れ線の音楽ばっかり作りやがって!」と、小学生のクセに生意気な考えをしてた。
そう言いながら「Photograph」はちょっとカッコイイなー、という思いもあったが…。
とにかく「PYROMANIA」で初めて本格的にデフ・レパードのサウンドを聴いたが、あまりピンと来なかった。
正確に言うとサウンドそのものは悪くないけど”認めたくない”という思いが一番かな。
当然、「メタルのクセに…」という流れから来るものだった。

と、そんな思いを持っていたデフ・レパードが「PYROMANIA」に続いて発表したのが今回紹介する、87年発表の「HYSTERIA」だ。
結果からいうと強烈に売れたこのアルバムは間違いなくデフ・レパードの最高傑作であり、80年代を代表する1枚でもある。
発売当初は思うようなチャート・アクションとはならなかったが、地道なライヴ活動などが実を結び、発売から約1年後にチャートのトップに輝いた。
この遅ればせながらのチャート・トップには当時、中学3年の私もかなり驚いた記憶がある。
さらに4曲目の「Love Bites」にいたっては、シングル・チャートでも1位に輝くなど、またまた私を驚かせた。
ほかにも「Pour Some Suger On Me」(2位)「Armageddon It」(3位)「Hysteria」(10位)のヒットシングルを含め、合計7曲もシングルカットされた。
しかも、最後のシングルが発売された時はアルバムの発表から約3年後で、もうこの時には私は高校生になっていたのだ。
「まだ”HYSTERIA”で引っ張るんかよ!」と思ったもんです。
私的には名実共にナンバー・ワン・バンドとなり、サウンドも良いとは思いながらも、
まだ”認めたくない”というのがあったのだ。
と言いながら「PYROMANIA」の時に「Photograph」はカッコイイ!っていう思いが、このアルバムでも同様にあったけどね。
「Love Bites」は掛け値なしで良い曲やなー、とは当時から思っていた。

ここで話は一番最初に書いた、私がデフ・レパードを好きになった1~2年前の話に戻る。
何気にスカパーを見てると、その”認めたくない”という思いがあった時期の私でさえ名曲だと思っていた「Love Bites」のビデオがたまたま流れた。
「うおっ、懐かしいなー!」と思いながら見てたが、次第に「めちゃ渋いがな!」と、当時以上に強く感じてしまう。
良い曲やとはあの時から思ってたけど、こんなに良かったっけ?と。
あ~、何かアルバムごと聴いてみたいかも?
音楽に対してそういう衝動が出ると、もう私は止まらない。
いや、止まるつもりもない!
たまたま友達がアルバムを持っていたので、すぐに借りた。
そして聴いた。

「Love Bites」以外も良いがな!!
確かに売れ線の曲ばっかりかも知らんけど、それの何がアカンって言うのさ。
こんだけ練り上げたサウンドは、そうそう他にあるもんじゃないよ。
デフ・レパードのメンバーはかなりの完璧主義者なのか、相当サウンドを作りこむ。
何重にもギターなどの音をオーバー・ダビングし音に厚みを持たせ、コーラスもアメリカのバンドには見られないぐらい、必要以上に重ねる。
ここらはイギリスのバンドらしいところでもあるが、その仰々しいまでのサウンドの練り上げが良いんじゃなかろうか。
そのサウンドにヴォーカル、ジョー・エリオットの声が上手く乗っていて、すべてが一体となった見事なサウンドだと言える。

しかし、急にベタ褒めだな…。
で、借りたCDはすぐに返して、自分で買った。
コピーをしようと思ったが、これは原盤で持っておかないとと思い速攻で買いに行った。
あの当時の私とは180度違う態度だが、まあこんなんもアリでしょう。

ドラムス、リックの交通事故による左腕の切断、ギタリストのスティーヴがドラッグの原因による死亡と、大きな挫折を乗り越えてトップに輝いたバンド、デフ・レパード。
今年中にはカバー・アルバムも発売予定(デフ・レパードの事やから恐らく延びると思う)の彼らだが、このアルバムは非常に聴きやすいと思うので、洋楽初心者にお薦めです。
あと私と同じように長年、敬遠気味やった人も一度聴いてみてはどうでしょう?
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by sy_rock1009 | 2005-04-30 03:06 | 洋楽アルバム・80's
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