地球に落ちてきた男!
前回に紹介したデュラン・デュランをはじめ、後のアーティストに多大な影響を与えた
グラム・ロック最大のヒーロー、デヴィッド・ボウイ。
今回はそのボウイが72年6月に発表し、”10年に一度の傑作”とも評されたコチラの
アルバムを紹介します。
ちなみにグラム・ロックとは”glamourous”(魅惑的)という意味から来ており、派手なメイク、派手なステージ等で70年代のイギリスで起こった新しい形のロックであり、一つのムーヴメントである。

DAVID BOWIE / THE RISE AND FALL OF ZIGGY STARDUST AND THE SPIDERS FROM MARS
●デヴィッド・ボウイ / ジギー・スターダスト


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Tracks
1. Five Years
2. Soul Love
3. Moonage Daydream
4. Starman
5. It Ain't Easy
6. Lady Stardust
7. Star
8. Hang Onto Yourself
9. Ziggy Stardust
10. Suffragette City
11. Rock 'N' Roll Suicide


1964年6月のデビューからしばらくはパッとしない音楽生活だったボウイが、私も大好きなスタンリー・キューブリック監督の映画「2001年宇宙の旅」に影響されて69年に作った「Space Oddity」のヒットで、ようやく世間に”デヴィッド・ボウイ”という名を知らしめる事が出来た。
まあ、アポロ11号の打ち上げでバカ騒ぎしてたアメリカでは、曲の内容的に全く歓迎されなかったようだが、イギリスでは60年代を締めくくる傑作としてヒットする。

とにかく「Space Oddity」のヒット以降、溢れる才能が開花したボウイ。
その才能を詰め込めるだけ詰め込んだのが、この異様に長いタイトルの本作なのだ。
今でこそ「ジギー・スターダスト」という簡単な邦題になっているが、発売当初の邦題は「屈折する星くずの上昇と下降、そして火星から来た蜘蛛の群」という、何とも凄まじいタイトルだった。
だが、タイトル以上に凄まじいのが、このアルバムそのものである。
本作は”ジギー”という宇宙からやって来たロック・スターの栄光と挫折というものを描いたコンセプト・アルバムになっており、それらを捨て曲がないほどの高いクオリティの楽曲で表現している。
シングルカットされ全英で10位を記録、日本でも人気の高い「Starman」をはじめ、「Moonage Daydream」「It Ain't Easy」「Lady Stardust」、さらに「Suffragette City」「Rock 'N' Roll Suicide」と名曲がズラリと並んでいる。

だが、やはりこのアルバムを象徴するのが9曲目「Ziggy Stardust」でしょう。
「オレはバンドを解散させた」と歌詞にあるが、実際にツアー最終日である73年7月3日に突如としてボウイは引退宣言をしたのだ。
もちろんここでの引退はボウイ自身ではなく、彼が演じてきた架空のロック・スター
”ジギー・スターダスト”の事で、ジギーの引退宣言である。
そしてこの歌詞にある通り、バンドも解散させたのだ。
アルバム・コンセプトをステージでもそのまま表現したわけで、この高い芸術性を示す為にも「Ziggy Stardust」という曲が大きな役割を果たしている。
と、強引にこじつけたがとにかく最高のナンバーだ。
アルバムともども聴いてみない手はない。

あとミック・ロンソンが中心となったバンド、”スパイダース・フロム・マース”の存在が、このアルバムに大きな貢献をしているので、そこらも聴いて欲しい。
今は亡きミック・ロンソンだが、彼のギターはいつ聴いても最高です。
このサウンドにボウイの独特なヴォーカルが上手く絡んで、大変よろしおます。
MTVとともに大ヒットした「Let's Dance」以降のボウイしか知らない人は、「昔のボウイってこんなに声、高かったんやー!」って思うかも知れないが、個人的には声変わりする前のこの時期のボウイが最高に好きです。
いわゆる”宇宙人時代のボウイ”が私は好きなんだが、機会があれば皆さんもこのアルバムを聴いて欲しいです。
買って損はないアルバムだとは思いますよ。
いや、これはちょっと言い過ぎか?
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by sy_rock1009 | 2005-04-25 22:18 | 洋楽アルバム・70's
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