ギター・ヒーロー、ジェフ・ベック!
今日は3大ギタリストの1人、ジェフ・ベックが75年に発表したソロ第一弾アルバム「BLOW BY BLOW」を紹介します。
ちなみに知ってるとは思うが”3大ギタリスト”とはエリック・クラプトン、ジェフ・ベック、
そしてジミー・ペイジの3人の事であり、日本だけで言われている言葉である。
海外でもヤードバーズ出身として3人をまとめて特集する事はあっても、明確に
”3大ギタリスト”という呼び方をする事はない。

JEFF BECK / BLOW BY BLOW
ジェフ・ベック / ブロウ・バイ・ブロウ~ギター殺人者の凱旋


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Tracks
1.You Know What I Mean
2.She's A Woman
3.Constipated Duck
4.Air Blower
5.Scatterbrain
6.Cause We've Ended As Lovers
7.Thelonius
8.FreeWay Jam
9.Diamond Dust



ベック・ボガート&アピスを解散させたジェフ・ベックは、いくつかのアルバムにゲスト参加するなど気まぐれな行動をしていた。
おかげでミック・テイラーが脱退したローリング・ストーンズに、その後任として加入か?というような噂まで流れたようだが、結局は実現しなかった。
そういった気ままな活動から脱却しよう!と思ったかどうかは分からないが、ついにソロ活動を始めたわけである。
その第一弾のプロデューサーに5人目のビートルと言われたジョージ・マーティンを迎え、究極的とも言えるギター・インストゥルメンタルを追及、そして展開した超傑作アルバムがこの「BLOW BY BLOW」である。

これまでのバンド的アプローチを捨て去り、当時流行のフュージョンの先端を行くジャズとロックを融合させた画期的なサウンドは衝撃的。
その衝撃は今でも十分伝わり、マジで最高のアルバムなのだ。
私も数え切れんぐらい聴きましたとも。
全曲インストゥルメンタル?ちょっと苦手やなーって思う人にも是非とも聴いてもらいたい。

ジミー・ペイジいわく「このアルバムはギタリストの為の教科書だ」と言っている通り、全編に渡ってベックの浮遊感あるギター・サウンドが特徴の本作。
また、インストゥルメンタルなので当然ヴォーカル・レスなんだが、その浮遊感あるギターがヴォーカルの役割も兼ね備えている。
その為、初心者にも聴きやすいと言えるだろう。
全米でも最高4位を記録したという点でも”初心者にも聴きやすい”というものが実証
されたと言えるかも知れない。
今までのベックは知名度こそあれど、クラプトンやツェッペリンのようにセールス面ではそれほど派手なものではなかった。(まあ、ツェッペリンは別格やけど…)
実力は3大ギタリストの中で間違いなく一番やのに、頑固な姿勢のせいでコアなロック・ファンにしか受け入れられてないような風潮もあっただけに、初めて一般的にも受け入れられたという点でも記念のアルバムかも知れない。

というところでアルバムの中身の方だが、どれも素晴らしい演奏で聴き応え満点である。
ジャズの即興性をそのままアルバムに詰め込んだ形で、ラフなようでもあり、緻密に計算されたベックのギターが絡み合って、いつ聴いてもカッコイイ。
1曲目、変則的なリズムから始まる「You Know What I Mean」から繋がる形で、続く2曲目の「She's A Woman」はビートルズの楽曲だが、大胆なアレンジで最初聴いた時は気が付かなかった。
ヴォーカルの役目をなしているトーキング・モジュレーターを通したギターが良いアクセントになって最高です。
4曲目の「Air Blower」は、いかにもcharが好きそうな感じで(実際は分からんけど)、聴いていて楽しくなるナンバーだ。
続く「Scatterbrain」はイントロの激しいドラミング、それに呼応するかのようにベックが
ヘヴィーで凄まじいテクニックを見せつけている。
6、7曲目はスティービー・ワンダーのクレジットからなる曲だが、なんと言っても6曲目「Cause We've Ended As Lovers」でしょ。
「哀しみの恋人達」という邦題のこの曲は、本作の中では少し系統は違うかも知れないが、そんな事は関係ないぐらい素晴らしい。
これを初めて聴いてジェフ・ベックを好きになった人も多いんじゃないでしょうか?
哀愁たっぷりのギターが、めちゃめちゃカッコイイです。
これから聴こうと思う人はあまりのカッコ良さにチビってしまう恐れもあるので、成人用
オムツを着用して聴いた方がいいかも知れません。
まあ、当然それは大げさやけども、カッコイイのは本当です。
本作の核と言っていい存在でしょう。

こんな感じだが、他の曲も佳曲揃いです。
一度、聴いてみてもよろしいんじゃないかと。
そして、もし気に入ったら次作「WIRED」も聴いて下さい。
「BLOW BY BLOW」の発展系で、こちらもカッコイイです。
ある種、「WIRED」の方がカッコイイとも言える。
個人的には89年発表の「GUITAR SHOP」も良い!
でも、私が一番好きなのはベック・ボガート&アピス時代かも?
カーマイン・アピスのドラムが最高だよ!
と言ってみたものの、ジェフ・ベックはどの時代でもジェフ・ベックだな。
やっぱベックは最高です。

ちなみに「BLOW BY BLOW」は当初「ギター殺人者の凱旋」という凄まじい邦題がつけられていた。
さすがにヤバイと思ったのかどうかは知らないが、その後はカタカナ表記での邦題になり、最近出た紙ジャケは当時のままを再現して発売された為に、当初つけられていた
「ギター殺人者の凱旋」の邦題が復活している。
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by sy_rock1009 | 2005-04-06 20:16 | 洋楽アルバム・70's
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