狂気のフラミンゴ!
ロックの世界に初めてフルートという楽器を本格的に導入した事でロック・ファンには知られた存在、イアン・アンダーソン。
今日はそのイアン・アンダーソン率いるプログレ・バンド、ジェスロ・タルが71年に発表した通算4枚目のアルバム「AQUALUNG」を紹介します。

JETHRO TULL / AQUALUNG
ジェスロ・タル / アクアラング


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Tracks
1.Aqualung
2.Cross-Eyed Mary
3.Cheap Day Return
4.Mother Goose
5.Wond'ring Aloud
6.Up to Me
7.My God
8.Hymn 43
9.Slipstream
10.Locomotive Breath
11.Wind Up

イギリスではデビュー・アルバムがいきなりトップ10に入るなどの人気を誇った
ジェスロ・タルだが、まだ世界的にはコアなファンにしか知られていなかった。
そんなイギリスのバンドから世界的な存在に押し上げるきっかけとなったのが、この
アルバム「AQUALUNG」だろう。
ハード・ロック的なものからアコースティック・ナンバーまで幅広く詰め込み、それらの楽曲にジェスロ・タル独自の皮肉たっぷりな詞を乗せた、まさに初期の代表的な1枚だ。

有名なリフで始まるタイトルナンバー「Aqualung」は、当時のイアン・アンダーソンの
嫁さんが撮影してきたホームレスの写真に影響されて出来た曲である。
ジャケット・ワークにも表れている「Aqualung」は、ハードさとメロディアスさを兼ね備えた素晴らしい曲で、本作を象徴する存在だ。

続く「Cross-Eyed Mary」はイアン・アンダーソンのフルートが強烈なアクセントになったもので、アイアン・メイデンもカバーした曲。
私はメイデン・バージョンは聴いたことはないが、おそらく凄まじいハイトーン・ヴォイスで
ブルースは歌っているに違いない。
ちなみに邦題は「やぶにらみのマリー」となっているが、最近はカタカナ表記になってしまっている。
最近の洋楽は普通にカタカナ表記にしただけの味気ない邦題ばっかりで、個人的には嫌いやなー。面白さにかける。
それにしても、やぶにらみって…。

あと一つ「Locomotive Breath」はこのアルバムだけでなく、ジェスロ・タルにとっての代表曲と言っても差し支えないだろう。
実は私が初めて聴いたジェスロ・タルがこの曲で、「Aqualung」に負けず劣らず有名なリフで始まるこのナンバーは、徐々に盛り上がっていくイントロ、独特なニュアンスのギター、と本当に素晴らしい。
そして、忘れてはならないのがイアン・アンダーソンの吹き鳴らすフルートだ。
強烈なフルート・ソロで、凄い衝撃を受けた記憶がある。

このようにこの3曲があまりに有名だが、他の曲も素晴らしいクオリティで、捨て曲がないアルバム「AQUALUNG」
本作の成功もあって、後に「THICK AS A BRICK」「A PASSION PLAY」といった、全米1位アルバムを送り出す事に繋がる。
その意味でも重要なアルバムと言えるだろう。
また、ジェスロ・タルをそこまでの存在に引き上げたのは間違いなくイアン・アンダーソンの存在によるところが大きい。
ロックにフルートを融合させるとは誰も思いつかないことを最初にやっただけでなく、
フルートの演奏そのものも攻撃的で、それら多くが受け入れられたからであろう。
特にライヴでは更に強烈さを増し、片足立ちで狂喜乱舞しながらフルートを吹く、その姿から”狂気のフラミンゴ”と呼ばれるようになったとか。
他にも”狂犬フェイギン””スピード狂のトスカーニ”とも呼ばれ、良く分からんが、とにかく凄いあだ名ですね。
まあ、つまりはマンガでいうと「おそ松くん」に出て来るイヤミの”シェー!”状態やね。

とにもかくにも異彩を放ちまくっているジェスロ・タルをこれから聴こうかなと思う人は(多分おらんと思うけど)、このアルバムがお薦めです。
そう言えばもうちょっとで来日するみたいやけど、大阪には来ないようだ…。
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by sy_rock1009 | 2005-03-24 23:10 | 洋楽アルバム・70's
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