憂国の四士!
ピンク・フロイド、キング・クリムゾン、イエス、エマーソン・レイク&パーマー。
この4つのバンドをまとめて、”プログレ四天王”というダサイ呼び方をする時がある。
だが当然ながら、この4つ以外にも素晴らしいプログレ・バンドは存在します。

ムーディー・ブルース、ソフト・マシーン、初期のジェネシス、ジェスロ・タル、ナイス、
ルネッサンス、キャメル、ゴング、フォーカス…と数え上げたらキリがない。

そして今日、紹介するアルバムもそんなプログレ名盤の中の一つです。
そのアルバムがこちら!

U.K. / U.K.
U.K. / 憂国の四士


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Tracks
1.In The Dead Of Night 5:36
2.By The Light Of Day 4:40
3.Presto Vivace And Reprise 3:06
4.Thirty Years 8:02
5.Alaska 4:38
6.Time To Kill 5:00
7.Evermore 8:09
8.Mental Medication 7:24




U.K.が78年に発表したファースト・アルバム、その名も「U.K.」
メンバーそれぞれが輝かしい経歴の持ち主で、いわゆるスーパー・バンドと結成当時は騒がれた。

バンドのスタートはキング・クリムゾン、ロキシー・ミュージック、ユーライア・ヒープ等に
在籍していたジョン・ウェットン(vo,b)が、同じくクリムゾンやイエスに在籍していたビル・ブラッフォード(ds)に声をかけて、この二人が中心となって動いたのが始まりである。

クリムゾン時代、共に「LARKS' TONGUES IN ASPIC」「RED」といった名盤を残したジョン・ウェットンとビル・ブラッフォード。
とくに「RED」で完成した新しいクリムゾン・サウンドは通称”メタル・クリムゾン”と呼ばれる程ヘヴィーなサウンドで本人たちも手ごたえ十分だった。
当然、次回作に向けてやる気も十分の二人だったが、こともあろうにクリムゾンの頭脳であるロバート・フリップのわがままで突然バンドを解散させてしまう。
二人とも「RED」の延長線上にあるアルバムを作りたかったようだが、クリムゾンが解散した今となってはその気持ちは空回りするだけ。
クリムゾン解散後、ジョン・ウェットンはロキシーに加入するが、それ程やりたい音楽ではない為、おっそろしい手抜きプレイに走るなど、ちょっとした抜け殻状態になる。
その後のユーライア・ヒープでも同じく適当にやっていたジョンだったが、それらに嫌気がさしてついに思い立った。

「オレがやりたいんはこんなんちゃう!」と。
(ここらはちょっと私の想像)

そこで前述したようにビル・ブラッフォードに声をかけ、それにビル・ブラッフォードも乗ってきてU.K.の結成に至った。
ジョンの当初の考えではエマーソン・レイク&パーマーのようにベース、キーボード、ドラムからなるトリオ・バンドを構想していたようで、まず最初に引っ張ってきたのがロキシー時代の同僚、キーボードのエディー・ジョブソンだった。
しかし、すぐにギターの必要性を感じ、ソフト・マシーン等に在籍していた経歴がある、
アラン・ホールズワースを迎える。

ここでようやく”憂国の四士”が揃ったU.K.というバンド。
ホント、いいです。

特にオープニングの「In The Dead Of Night」から3曲目の「Presto Vivace And Reprise」まではメドレーになっており、ホンマにカッコイイ。
「In The Dead Of Night」のイントロでのエディーによる軽快なキーボードに、ビル・ブラッフォードの独特のドラミング。
そこにジョン・ウェットンの太いヴォーカルが重なる。
もうこれだけでご飯をどんぶりで3杯は食べられる。

さらに忘れてはいけないのがアラン・ホールズワースのギター。
ヤッベ、カッコイイ!
さすがあのエディ・ヴァン・ヘイレンが尊敬するギタリストなだけあって、確かなテクニックだけでなく、何か聴く者を引きつけるものがある。

ジョン・ウェットンももともと素晴らしいテクニックを持ってるが、気分屋なところが災いして
腑抜けプレイに走ってしまう癖があるが、本気の時は凄いです。
クリムゾン時代を彷彿とさせるプレイで、すべての音が聴きどころなU.K.はマジでいい。

アルバムの聴きやすさという点では次回作「DANGER MONEY」の方がポップ寄りになってるので万人受けするかもしれないが、プログレ度から言えば断然このファーストの方がいい。
まあ、なぜ「DANGER MONEY」でポップ寄りになったかは、ファーストを出した後に
ビル・ブラッフォードとアラン・ホールズワースが脱退したからなんだが…。
やっぱ個性が強すぎる者同士は長続きしないという、典型的な例だな。

とにもかくにもジョン・ウェットンが80年代に結成した同じくスーパーバンドと言われた
”エイジア”というバンド。
このエイジアが好きでU.K.は聴いた事がないという人。
ジョン・ウェットンの事はそれほど詳しくないけど、ジョンの声はなんとなく好きという人。
アラン・ホールズワースのギターに興味を持った人。

聴いてみてはどうでしょうか。
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by sy_rock1009 | 2005-03-01 23:41 | 洋楽アルバム・70's
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