神曲「Marquee Moon」
基本的にパンクはあんまり好きじゃないんですけど、ピストルズと今回の本題であるテレヴィジョンだけはちょっと別格ってぐらいに好きで良く聴きました。
という事で、今回はニューヨーク・パンクの中でも他とはちょっと違う雰囲気で異彩を放ってたトム・ヴァーレイン率いるテレヴィジョンのデビュー・アルバム「MARQUEE MOON」(77年)ですよ。

●TELEVISION / MARQUEE MOON
●テレヴィジョン / マーキー・ムーン


b0054129_0135473.jpg
Tracks
1.See No Evil
2.Venus
3.Friction
4.Marquee Moon
5.Elevation
6.Guiding Light
7.Prove It
8.Torn Curtain




パンクと言ってもそれなりに歴史が長いので時代によって雰囲気は違うし、ニューヨークとロンドンでも違ってたりするけど、オイラ的に一番好きなのは70年代のロンドン・パンクなんですよね。
やっぱり無駄に攻撃的なクセになぜかバカっぽいところなんかが、無性にオイラの好奇心をツンツン刺激したりします。

だからと言って同じ70年代のニューヨーク・パンクも結構好きなバンドがあったりするんだが、その筆頭がこのテレヴィジョンであります。

次に好きなのがトーキング・ヘッズかな?

まあ、どっちも間違いなくファッション・パンクに違いないと思うが、ロンドン・パンクにある攻撃的でバカッぽいのと比較すると、ちょっとニューウェイブ系でインテリっぽい雰囲気、それでいてどっちもイッちゃった系なヴォーカルという、バカ・カッコイイところがロンドン・パンクとは違う良さがあるかなーなんて思ったり思わなかったり。

という事でそんなテレヴィジョンですけど、こう書くとパンク系では良くある演奏面の方はまず置いておいて…ってな感じにこのバンドも入りそうですけど、テレヴィジョンは違う。
結構しっかりとした演奏でサウンドだけでも楽しめます。
ってか、何だかんだとグダグダ言ってきたけど、このバンドはそのサウンドが一番良いんだよね。

小気味が良く手数もあるビリー・フィッカのドラム、堅実で地味に上手いフレッド・スミスのベース、そしてトム・ヴァーレインとリチャード・ロイドの絡み合う2本のギター。
このバランスが凄く良いんですよ。
特にトム・ヴァーレインの弾くソロは感性むき出しって感じで、めっちゃカッコイイ。

やっぱこの人、天才!

2年前にローリング・ストーン誌で「歴史上最も過小評価されている25人のギタリスト」というランクにトム・ヴァーレインは11位に入ってたけど、個人的にはもうちょっと上でも良いんじゃないかと思うぐらい、上手い下手がどうとかは関係ない魅力のあるカッコ良さがこの人にはありますよ。
ちなみに私がいつも行くCD屋の某・店員さん曰く、「トム・ヴァーレインは私的3大ギタリストの一人」との事らしいが、それだけなかなかにマニア受けのするギタリストでもあると思う。

あと、リチャード・ロイドもたまにソロを弾いて、トム・ヴァーレインとは違う良さを見せるし、この2本のギターがテレヴィジョンの目玉の一つでしょね。
そういう意味でパンク云々というより、このバンドはイギリス的なギター・ロック・バンドに近い気もするかも知れませんね。
まあ、全体的に聴くとやっぱりイギリスっぽくないかも知れんが…。

で、そんなテレヴィジョンを語る上でなくてはならないのが、このアルバムのタイトル・ナンバーでもある「Marquee Moon」です。
フル・ヴァージョンやと10分を超える長い曲ですけど、やっぱりこの曲はフルじゃないと良さが半減しますよ。
イントロでのリフが基本的に終始鳴り響き曲を引っ張っていく展開だけでもシビれるけども、手数が多いだけでなく飽きないようなアレンジを入れていくドラム、相変わらず良い仕事してるベース、トム・ヴァーレインの独創的なソロ。
もう言う事ないよね。
特に一番の利きどころやと思う7分20秒からのパートがカッコ良すぎる。
この徐々に盛り上がっていって頂点に達した後のギターのさえずり、そしてまたいつものリフが鳴り終わりに繋げる展開とか、もうたまらんよ。

今のパンクが好きな人が聴いたら、これのどこがパンクやねん!って思うかも知れんけど、とにかく名曲には違いないので、パンクとか意識せず聴いた事がない人にはお薦めしたいですね。
30年以上も前の曲やのに、いまだにいつ聴いても新鮮な気持ちで聴ける数少ない曲やと思いますよ。

もちろん他の曲も良いので、やっぱりこのアルバムもCDラックに入れておいて損はないアルバムやと思いますよ。

という事で、その「Marquee Moon」を貼っておきますが、これはちょっとバージョン違いなんで、かなりギターなんかのアレンジが違うけど、こっちも余裕でカッコイイので聴いて下され。
[PR]
by sy_rock1009 | 2009-06-10 00:18 | 洋楽アルバム・70's
<< はっぴーばーすでー! 天使と悪魔 >>