ヴァーティゴを代表するオルガン・ロック、クレシダ
ヴァーティゴ・レーベルというと”これぞブリティッシュ・ロック!”って感じのバンドがわんさか在籍しておりましたが、そんなヴァーティゴの中でもキーボードを全面的に押し出してグレイシャスと共に人気があったのが、今回のクレシダというバンドだったようですよ。
って事で、クレシダが71年に発表した2枚目のアルバム「ASYLUM」です。

●CRESSIDA / ASYLUM
●クレシダ / アサイラム


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Tracks
1.Asylum
2.Munich
3.Goodbye Post Office Tower Goodbye
4.Survivor
5.Reprieved
6.Lisa
7.Summer Weekend Of A Lifetime
8.Let Them Come When They Will




このアルバム自体は聴いた事がなくても、ジャケットだけは知ってるって人がいるかも分かりませんが、おなじみキーフの手による幻想的やけどちょっとブキミなアート・ワークで当時もそれなりに話題だったらしい。

けど、オイラはあんまりこういうのは好きじゃないけどね。

キーフってたまにこんなマネキンとか人形とかを使ってデザインをするけど、個人的にはこういうブキミなのはちょっと…って感じだったり。
ジャケットを開いたらシンメトリーになってさらにブキミさ倍増となるし…。

でも、中身を聴くと全然ブキミじゃなかったりするんだな、これが。
むしろ穏やかで心地良ささえ感じさせるものになっていて、オルガンやピアノをメインにジャズっぽさを入れながら、非常に聴きやすくカッコイイ内容になってたりしますよ。
さらにはストリングスやフルートまでをも使って哀愁漂うノスタルジックなテイストもあったりで、どの曲もかなりレベルの高さを感じますね。
静から動、あるいは動から静へと変化したり、曲もジャズっぽかったり、ブルーズっぽかったり、ハード・ロックっぽかったりと、いろんな表情を見られ聴いてて飽きません。

この時代のブリティッシュ・ロックにはいろんな隠れた名盤があるけど、間違いなくこのアルバムもそういった中に入ると思いますよ。

で、そんな良いアルバムの中でも特にコレといえるのが、2曲目と8曲目でしょうかね。
どちらも10分前後の長い曲ではあるけど、長さを感じさせない構成で良いんです。
「Munich」はシンフォニック的なオーケストラをバックに、哀愁ある泣きのギターなんかを絡めつつ、スリリングにオルガンを散りばめるってな感じになってます。
曲の展開もコロコロ変わり、とにかくカッコイイ。
ちょっとジム・モリスンに似ている時も聴いててチラホラするが、ヴォーカルも曲にあって情感たっぷりで歌い良く合ってます。
多分、ほとんどの人がこのアルバムで一番の楽曲と言うんじゃないでしょうかね。

そんでラストの「Let Them Come When They Will」はジャズ・ロック的な組曲でまとめられてます。
最初にグレイシャスと共に…ってな事を言ったけど、この曲を聴くとグレイシャスというより、キャラヴァンに雰囲気が似てる感じかな。

まあ、とにかく聴きどころのいっぱいあるアルバムなんで是非とも聴いてみましょう。

実は戦争をテーマにしているというコンセプト・アルバムのようですが、サウンドそのものは非常に聴きやすくてカッコイイものになってるのでお薦めです。
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by sy_rock1009 | 2009-02-01 22:01 | 洋楽アルバム・70's
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